高齢化が進む日本では、葬儀社の需要が高まる一方、葬儀業界におけるニーズの変化により、これまでの集客ノウハウが通用せずに集客に悩む葬儀社も多いのが現実です。
葬儀業界は、人間の生死に関わる「葬儀」を取り扱う性質上、一般的な広告戦略が難しいと考えられています。しかし、急速に変化する現代社会において、葬儀業界を取り巻く環境は大きく変化しています。
たとえ葬儀社であっても、集客は欠かせない時代と言えるでしょう。
しかし、実際どのような集客方法に取り組めばいいのか分からないという葬儀社の経営者も多いようです。
そこで本記事では、大きく変わる葬儀業界を取り巻く環境について解説するとともに、おすすめの集客方法を厳選して8つご紹介します。集客に取り組む前に押さえておきたいポイントについてもお伝えするのでぜひ参考にしてください。
COOMIL(クーミル)株式会社 代表取締役。神奈川県出身。東京薬科大学大学院を修了後、大手製薬会社にて研修開発に従事する。2016年にファングロウス株式会社を創業し、マーケティング、広告運用、YouTube、SEO対策を駆使し、2年で売上1億円強かつ利益率40%強の会社へとグロースさせ、株式譲渡。YouTubeチャンネルのプロデュース・原稿制作・出演・撮影・編集の全てを自ら行い、運営10ヶ月で登録者数1万人突破させる(現在3万人越え)。IT業界だけでなく実店舗経営の知見を活かし、クライアント様の課題の本質を捉えて、「結果が出るマーケティング施策」をご提案致します。サイトを公開後も運用をお任せ頂き、サイトだけでなく「事業規模の拡大を目指す」ことがクーミルのモットーです。
■経歴
2014年 東京薬科大学大学院終了
2014年 第一三共株式会社
2016年 ファングロウス株式会社 創業
2019年 一般社団法人スーパースカルプ発毛協会(FC本部) 理事
2021年 ファングロウス株式会社 株式譲渡
2021年クーミル株式会社 創業
■得意領域
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告
オウンドメディア運用
フランチャイズ加盟店開発、集客
■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格
■SNS
X(旧Twitter):https://twitter.com/ryosuke_coomil
YouTube:https://www.youtube.com/@marketing_coomil
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目次
- 葬儀社の集客が難しくなっている背景
- 1.葬儀の小規模化と単価下落
- 2.異業種参入による価格競争の激化
- 3.家族葬・生前葬などニーズの多様化と情報収集行動の変化
- 葬儀社の集客で成果を出すための基本戦略
- 誰に選ばれたいか?ターゲットと商圏を整理する
- 自社の「選ばれる理由」を明確化する
- 短期施策と中長期施策を分けて集客チャネルを構築する
- 葬儀社の集客チャネル比較表(即効性・費用・難易度)
- 葬儀社における主な集客チャネルの比較
- いますぐ結果につなげたい葬儀社向けWeb集客施策(短期)
- MEO対策商圏内で「◯◯市 葬儀社」で上位表示化を目指す
- 自社ホームページの制作・リニューアル
- リスティング広告「今すぐ葬儀社を探している層」を取りこぼさない
- 葬儀ポータルサイトへの掲載
- 中長期で効く葬儀社に効果的なWeb集客施策
- SEO・コンテンツマーケティング
- SNS・LINE公式アカウント運用
- オフラインで効く葬儀社の集客施策
- 終活セミナー・事前相談会の開催
- チラシ・ポスティングを成功させるポイント
- 地域との連携(寺院・介護施設・行政・企業)
- 葬儀社の広告表現・集客で気をつけたい法律・ガイドライン
- 景品表示法と誤認表示のリスク
- 「最安値」「地域No.1」などの表現はどう書き換えるべきか
- ユーザーの信頼を守るための広告チェックリスト
- 葬儀社の集客でよくある質問(FAQ)
- クーミル株式会社が葬儀社の集客でご支援できること
- 葬儀社向けWebサイト制作・リニューアル
- MEO・SEO・Web広告運用支援
- まとめ
葬儀社の集客が難しくなっている背景
「高齢化で葬儀件数は増えているはずなのに、問い合わせは減っている…」と悩む葬儀社は少なくありません。実際にクーミルのクライアントとしても、「葬儀の単価が下がってしまった」や安い葬儀社に顧客を奪われてしまっているなどの声を頂いております。
その、背景には、葬儀の小規模化・価格競争の激化・ニーズと情報収集行動の変化という3つの大きな構造変化があります。
1.葬儀の小規模化と単価下落
一般葬が当たり前だった時代から、家族中心の家族葬や一日葬、直葬・火葬式など、小規模でシンプルな葬儀が主流になりつつあります。
件数は横ばいでも、一件あたりの平均単価は全国的に下落しており、「昔と同じ件数でも売上が足りない」という状況に陥りがちです。さらに、プランの低価格化やセット割引が進んだことで、単価を追い求める営業では限界が見えています。
そのため、
- 価格勝負:
少ない単価でも安定して件数を獲得するモデル - 品質勝負:
事前相談や会員制度などで、生涯価値(LTV)を高める仕組み
どのような葬儀社としてブランディングしていくか、集客において避けて通れなくなっています。
2.異業種参入による価格競争の激化
近年は、互助会や大手葬儀社だけでなく、保険会社・仏壇店・生協・インターネット専業の葬儀紹介サービスなど、さまざまなプレイヤーが葬儀市場に参入しています。
価格比較サイトでは「◯万円からの家族葬」といった低価格プランが並び、利用者は料金だけで複数社を比較することが当たり前になりました。
価格だけで勝負すると、広告費や紹介手数料を差し引いた粗利が圧迫され、経営が苦しくなります。
- 24時間365日のサポート体制
- 分かりやすい総額表示・追加料金の透明性
- 小規模でも温かい見送りができる運営力
「価格以外の価値」を打ち出し、集客段階から“選ばれる理由”を伝える必要があります。
3.家族葬・生前葬などニーズの多様化と情報収集行動の変化
「家族葬」「一日葬」「樹木葬」「海洋散骨」「生前葬」など、葬儀のスタイルは多様化し、喪主候補だけでなく、配偶者や子ども世代が主体的に情報を集めるケースが増えています。
多くの人がまずスマートフォンで、「地域名+葬儀社」「家族葬+地域名」「葬儀 費用 相場」などのキーワードで検索し、自分たちの希望に合うスタイルや予算感を確認します。
このとき見られているのは価格表だけではなく、
- どんな葬儀プランがあるのか
- どこまでサポートしてもらえるのか
- 実際に利用した人の声や体験談
- 事前相談や終活セミナーの有無
といった「安心材料」です。つまり、単にホームページを持つだけでなく、こうした疑問に答える情報発信ができているかどうかが、集客の分かれ目になっています。
葬儀社の集客で成果を出すための基本戦略
リ効果的な集客は、個別の施策に飛びつく前に「誰に・何を・どの順番で届けるか」という戦略設計から始まります。
ターゲットと商圏、自社ならではの強み、短期施策と中長期施策のバランスを整理することで、無駄な広告費を抑えつつ成果につながる集客が可能になります。
誰に選ばれたいか?ターゲットと商圏を整理する
まず整理したいのは、「どんな人に選ばれる葬儀社になりたいのか」というターゲットと、現実的に対応できる商圏です。
葬儀の性質上、移動時間や斎場までの距離が制約となるため、商圏の設定はマーケティングの前提条件になります。例えば、ターゲットは次のように分解できます。
- 喪主候補(配偶者・子ども・兄弟姉妹など)
└突然の訃報後に「今すぐ対応できる葬儀社」を検索 - 生前に準備したいご本人(終活中の高齢者)
└時間をかけて比較検討し、セミナーや資料請求を利用 - 施設・病院の相談員やケアマネジャー
└通年で安心して依頼できる葬儀社を探している - 互助会・会員組織の既存会員
このように、それぞれが抱える不安や情報収集のタイミングは異なります。ターゲットと商圏を具体的に描くことで、後述するMEO・SEO・広告・セミナーなどの優先順位が決めやすくなります。
自社の「選ばれる理由」を明確化する
次に、自社が他の葬儀社と比べて「どこで優れているのか」を言語化します。価格だけでなく、サービス品質や対応力、地域性など、複数の軸で棚卸しするのがポイントです。例えば、次のような項目を表にまとめると整理しやすくなります。
葬儀社間における差別化ポイント
| 項目 | 自社の強み・特徴の例 |
|---|---|
| サポート体制 | 24時間365日電話・LINE相談受付 |
| プラン設計 | 追加料金が発生しにくい総額表示の家族葬プラン |
| 斎場・設備 | 駅から徒歩圏内で家族葬に最適な小ホール完備 |
| 宗教・宗派対応 | 仏式・神式・無宗教式など柔軟に対応 |
| 地域とのつながり | 地元寺院・介護施設・自治体との連携 |
このように「自社ならではの価値」を言葉にしておくと、ホームページや広告のコピー、チラシ・セミナー資料など、あらゆる集客ツールで一貫したメッセージを発信できるようになります。
短期施策と中長期施策を分けて集客チャネルを構築する
集客施策は、「今すぐ効果を出したいもの」と「時間をかけて効いてくるもの」を分けて考えると、投資配分が決めやすくなります。イメージとしては次のようなファネル構造で整理できます。
| 今すぐ葬儀社を探している層 | 将来の見込み客・生前相談層 |
|---|---|
| MEO(Googleマップ) | SEO・コラム記事 |
| リスティング広告 | 終活セミナー・事前相談会 |
| 葬儀ポータルサイト | SNS・LINE公式アカウント |
短期施策だけに頼ると、広告費や手数料に依存し続けることになり、長期的には利益を圧迫します。一方で、中長期施策だけでは売上が安定するまで時間がかかります。
そのため、「短期施策でキャッシュフローを作りつつ、中長期施策で将来の問い合わせを増やす」というバランスを意識した設計が重要です。
他業種のWeb集客成功パターンを知りたい方は、店舗の集客アイデアも参考になります。
葬儀社の集客チャネル比較表(即効性・費用・難易度)
どの集客施策から手を付けるべきか迷ったときは、目的・即効性・費用・内製難易度を比較するのが有効です。代表的なチャネルを一覧化し、自社の規模や体制に合うものから優先順位を付けていきましょう。
葬儀社における主な集客チャネルの比較
以下は、中小規模の葬儀社を想定した集客チャネルの比較表です。
あくまで目安ですが、「短期で効果を出しやすいか」「継続的な運用が必要か」を判断する基準になります。
| チャネル | 主な目的 | 即効性 | 費用感 | 向いている葬儀社の例 |
|---|---|---|---|---|
| MEO (Googleマップ) | 今すぐ客の電話・来館 | 高い | 低〜中 | 商圏が明確な地域密着の葬儀社 |
| SEO・コラム記事 | 生前相談・情報収集層 | 低〜中 | 中(工数) | 終活情報を継続的に発信できる体制がある |
| 自社HP リニューアル | 全体のブランド・CV導線 | 中 | 中〜高 | デザイン・導線に課題を感じている |
| リスティング広告 | 今すぐ客の問い合わせ獲得 | 高い | 中〜高 | ある程度の広告予算を確保できる |
| SNS・LINE公式 | ファン化・関係性構築 | 低〜中 | 低 | スタッフ発信やイベント情報を届けたい |
| 葬儀ポータルサイト | 手軽に露出を増やす | 中 | 成約時手数料 | 初期は件数を確保したい中小葬儀社 |
| チラシ・ポスティング | 地域住民への認知拡大 | 中 | 中 | 高齢者比率が高いエリアを重点的に攻めたい |
| 終活セミナー・相談会 | 生前相談・会員化 | 低〜中 | 中 | 会場・講師・運営体制を用意できる |
このように俯瞰すると、「まずMEOと自社サイトの整備」「次に広告・ポータル」「並行してSEO・セミナーで中長期基盤づくり」といったロードマップが描きやすくなります。
いますぐ結果につなげたい葬儀社向けWeb集客施策(短期)
「半年も1年も待てない、今すぐ問い合わせを増やしたい」という葬儀社には、MEO・ホームページ・リスティング広告・葬儀ポータルサイトが有力な選択肢になります。ここでは、短期的に成果を出しやすい3つのWeb施策と、押さえるべきポイントを解説します。
MEO対策
商圏内で「◯◯市 葬儀社」で上位表示化を目指す

MEO(Googleマップ対策)は、商圏内で「地域名+葬儀社」「地域名+家族葬」などと検索したユーザーに、自社を上位表示させる施策です。
葬儀社を利用する場合は、緊急度が高く近郊エリアで評価が高い斎場や葬儀場を選ぶことが多いため、マップ上から直接電話が入るMEOは、非常に相性が良いチャネルと言えます。
そのため、自社の商圏エリア内で「評判の良い葬儀社」として広く認知されることは重要なポイントと言えるでしょう。
具体的なMEO対策として押さえるべきポイントは次の通りです。
MEO対策のポイント
- Googleビジネスプロフィールの基本情報(名称・住所・電話・カテゴリ)を正確に登録
- 料金やプラン、対応エリアなどを説明文に分かりやすく記載
- 施設の外観・内観・控室・安置室などの写真を充実させる
- 口コミ依頼の仕組みを作り、丁寧に返信を行う
特に、口コミの件数と評価は順位だけでなく「安心して電話できるか」の判断材料にもなります。「ご葬儀後のアンケートから口コミ依頼につなげる」など、運営フローに組み込むことが重要です。
自社ホームページの制作・リニューアル
インターネットの利用は、葬儀社のメインターゲットであるシニア世代にも浸透しています。シニア世代の多くが、葬儀社選びの際にインターネットを駆使して情報収集しているのが現実です。
葬儀社にとってホームページは、顔と呼べるような存在です。
- ホームページが全く更新されていない
- ホームページが古く、スマホ対応されていない
- そもそもホームページがない
葬儀場を探すのは、当事者ではなくそのご家庭になるため、上記のような状態だと機会損失になってしまう恐れがあります。選ばれるホームページにするためにも、ユーザービリティを高めたホームページへリニューアルすることも大切です。
集客できる・集客できないホームページの特徴については、こちらの記事で詳しく解説しています。
葬儀社のホームページデザイン参考事例
東京葬儀

東京葬儀のホームページは、メインビジュアルにご利用者の口コミ(直筆の手紙)などを表示することで、人柄が良く安心感を与える工夫をして競合他社と差別化を行なっています。
利用したい・相談したい人に対してパッと見て問い合わせができるように、ヘッダー・フッター部分にCTAボタンを設けることで、使いやすいホームページとなっています。
イラストを活用することでサイトから親しみやすい印象を構築しています。
家族葬のウィズハウス

家族葬のウィズハウスでは、メインビジュアルがスクロール式になっており、様々な形の家族葬を表現しています。そのため、ご家族のご意向に沿った葬儀を実現する事ができる事が伝わってきます。
また、右にニーズに応じたCTAを設置することで問い合わせどこからでも問い合わせができるように工夫をしています。
ホームページで葬儀社を選ばれることも多い
葬儀社は、ホームページの内容・デザインによって選ばれることは少なくありません。そのため、競合と差別化し自社の強みを伝えることを意識したホームページを構築するようにしましょう。
当社では、葬儀社含め数多くのWebサイトを構築しておりますので、もしホームページの作成・リニューアルをご検討の場合は、以下より問い合わせください。
電話でお問い合わせ
メールでお問い合わせ
リスティング広告
「今すぐ葬儀社を探している層」を取りこぼさない
リスティング広告(検索連動型広告)は、「地域名+葬儀」「地域名+家族葬」「葬儀社 比較」などのキーワードで検索したユーザーに対し、検索結果の上部に広告を表示する施策です。
今まさに葬儀社を探している層にリーチできるため、短期的に問い合わせを増やしたい場合に効果的です。
運用のポイントは以下の通りです。
- 「◯◯市 家族葬」「◯◯市 一日葬」など、地域名+ニーズの明確なキーワードに絞る
- 「最安値」よりも「総額が分かりやすい」「追加料金が発生しにくい」など安心感を訴求
- スマホからの閲覧を前提に、LP(ランディングページ)と電話ボタンを最適化
- 反応が良いキーワードに予算を集中し、反応の悪いものは早めに停止
広告は出稿して終わりではなく、反応を見ながらキーワード・広告文・LPを改善していくことで、1件あたりの獲得単価(CPA)を下げていくことが可能です。
葬儀ポータルサイトへの掲載
葬儀ポータルサイトは、多数の葬儀社が掲載されている比較サイトや紹介サイトを指します。
自社だけではリーチできないユーザーに対して、比較的短期間で問い合わせ件数を増やせる手段として活用されています。一方で、成約ごとに紹介手数料が発生するため、長期的には利益を圧迫するリスクもあります。
活用時のポイントは次の通りです。
- 自社の得意分野(家族葬・直葬・一日葬など)とポータルの集客方針が合っているかを確認
- 手数料率と粗利を踏まえ、ポータル経由の受注割合を決める
- ポータル経由の顧客に対しても、事前相談・会員制度などでリピートや紹介につなげる
「初期はポータルで件数を確保しつつ、自社サイト・MEO・SEOでの集客比率を徐々に高めていく」という使い方が理想です。
中長期で効く葬儀社に効果的なWeb集客施策
短期施策だけに頼ると、広告費や手数料に依存する体質から抜け出せません。
将来の生前相談や紹介・リピートを増やすためには、自社ホームページの強化やSEO・コンテンツ発信、SNS・LINEでの関係性づくりなど、中長期で効いてくる施策にも取り組む必要があります。
SEO・コンテンツマーケティング
葬儀は人生の大きな意思決定に関わるテーマであり、検索エンジンから「YMYL(Your Money or Your Life)」領域として厳しく評価されるジャンルです。その分、専門性・権威性・信頼性(E-E-A-T)を意識したコンテンツ発信が重要になります。
例えば、次のようなテーマでコラム記事を蓄積していくと、見込み客との接点が増えます。
コラム記事で対策すべきキーワード例
- 「家族葬と一般葬の違い」「一日葬の流れとメリット・デメリット」
- 「葬儀費用の内訳と相場」「葬儀保険・互助会の仕組み」
- 「喪主の役割・挨拶例」「宗教・宗派別のマナー」
記事内では、実務経験に基づいた具体的なアドバイスや、自社での対応事例を盛り込みます。
代表者や葬祭ディレクターのプロフィール・資格・メディア掲載実績などもサイト内で明示し、「誰がこの情報を書いているのか」を伝えることで、検索エンジンとユーザー双方からの信頼を高められます。
オウンドメディアを使った集客方法の具体例は、オウンドメディアの集客方法6選で、自社事例を交えて詳しく紹介しています。
SNS・LINE公式アカウント運用
SNSやLINE公式アカウントは、「今すぐ葬儀社を探している人」ではなく、「いつか必要になるかもしれない」と考えている将来の見込み客との関係づくりに向いています。特に生前相談や終活への関心が高まる中で、定期的な情報発信の場として活用できます。
SNSでの発信コンテンツの例:
- 終活やエンディングノートの書き方
- 家族葬の事例紹介(個人情報に配慮した形で)
- 終活セミナー・ホール見学会の案内
- 供花や仏具の選び方、法事・法要のマナー
LINEでの発信コンテンツの例:
- 資料請求・相談予約の受付
- セミナーや内覧会のリマインド配信
- 会員向けニュースレター
オフラインで効く葬儀社の集客施策
葬儀は地域とのつながりが強いサービスです。Web施策だけでなく、終活セミナーや相談会、チラシ・ポスティング、寺院・介護施設・行政との連携など、オフライン施策を組み合わせることで、地域密着の信頼と紹介を生み出すことができます。
終活セミナー・事前相談会の開催
終活セミナーや事前相談会は、「今は元気だが、将来の備えを考えている」層と信頼関係を築くために非常に有効です。1回のセミナーが即座に葬儀の受注につながらなくても、参加者が困ったときに思い出してもらえる関係を作ることが目的になります。
実施のポイント:
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| テーマ例 | 「失敗しない家族葬の選び方」 「葬儀費用の仕組みと準備の方法」 |
| 会場 | 自社ホール・公共施設・地域のコミュニティスペースなど |
| 集客 | チラシ・ポスティング、地域情報誌、Webサイト・LINEで告知 |
| アフターフォロー | 参加者への資料送付や個別相談の案内 |
定期的に開催し、実績を積み重ねることで、地域の介護施設やケアマネジャーからの紹介にもつながりやすくなります。
チラシ・ポスティングを成功させるポイント
高齢者が多いエリアでは、紙のチラシやポスティングは依然として有効な集客手段です。ただし、闇雲に配布するのではなく、ターゲットとエリアを絞り込み、内容を工夫することで反応率を高めることができます。
- 配布エリア:高齢者世帯が多い住宅街・団地・シニア向けマンションなどに重点配布
- 内容:料金の安さだけでなく、「どんな葬儀ができるのか」「事前相談のメリット」を分かりやすく掲載
- 反応導線:フリーダイヤル・QRコード(LINE・Webサイト)・資料請求先を明記
チラシで興味を持ってもらい、Webサイトや電話・LINEでの問い合わせにつなげる導線をセットで設計することで、オフラインとオンラインの相乗効果を生み出せます。
地域との連携(寺院・介護施設・行政・企業)
寺院や介護施設、病院、行政、地元企業との連携は、葬儀社にとって重要な紹介ルートになります。一方的に「紹介してください」とお願いするのではなく、先方にとってのメリットを一緒に作っていく姿勢が信頼構築のカギです。
具体的な連携例:
- 介護施設での家族向け終活セミナーや相談会の共催
- 寺院主催の法話会・終活講座での情報提供
- 自治体の終活関連イベントへの協力
- 地元企業の福利厚生としての「葬儀事前相談窓口」の提供
これらの取り組みをWebサイトやSNSでも発信し、「地域と一緒にご家族を支える葬儀社」であることを伝えることで、オンライン上の信頼にもつながります。
葬儀社の広告表現・集客で気をつけたい法律・ガイドライン
葬儀は人生の大きな意思決定に関わるサービスのため、集客や広告表現には細心の注意が必要です。ここでは、景品表示法を中心に、誤解を招きやすい表現やNGワード、信頼を守るためのチェックポイントを整理して解説します。
景品表示法と誤認表示のリスク
葬儀社の広告やホームページで注意すべき代表的な法律が「景品表示法」です。
実際のサービス内容よりも著しく有利であるかのように見せる「優良誤認」、実際よりも安いように見せる「有利誤認」にあたる表現は、指導や行政処分の対象となるリスクがあります。
法律違反だけでなく、ユーザーからの信頼を損なう原因にもなるため、料金やサービス内容は「期待させすぎない、ちょうど良い表現」を心がけることが重要です。
「最安値」「地域No.1」などの表現はどう書き換えるべきか
集客のために「最安値」「業界No.1」といった強い言葉を使いたくなりますが、裏付けとなる客観的なデータがなければ、景品表示法上の問題となる可能性があります。そのため、誇張したキャッチコピーではなく、「事実に基づいた安心感のある表現」に置き換えることが基本です。
| NG表現の例 | 望ましい表現の例 |
|---|---|
| 地域最安値の家族葬 | 地域の相場に合わせた、分かりやすい家族葬プラン |
| どこよりも安い葬儀費用 | 追加料金が発生しにくい総額表示の料金プラン |
| 業界No.1の満足度 | 利用者アンケートで◯%以上が「満足」と回答 |
「何が」「どのように」利用者にとってメリットなのかを具体的に示すことで、過度な誇張に頼らずとも魅力を伝えられるようになります。
ユーザーの信頼を守るための広告チェックリスト
法律違反を避けるだけでなく、「この葬儀社なら任せられそう」と感じてもらえる広告やホームページにすることが理想です。そのために、公開前に次のような観点でセルフチェックを行うと安心です。
チェック項目例:
- 料金表示は「総額」や「含まれる内容」が分かるようになっているか
- 追加料金が発生する条件を明確に記載しているか
- 口コミ・体験談は実際の内容で、過度に脚色されていないか
- 他社や特定宗教を不当に貶める表現になっていないか
- 「いつまで」「どこまで」有効なキャンペーンなのか明示されているか
このようなチェックリストを社内で共有し、チラシ・Web・ポータルでの表現を統一しておくと、長期的なブランド価値の維持にもつながります。
葬儀社の集客でよくある質問(FAQ)
「何から手をつければいいのか」「どの施策に予算を割くべきか」など、葬儀社から寄せられる集客に関する疑問は共通点が多くあります。
ここでは、実際によく聞かれる質問をピックアップし、優先順位の考え方や具体的なアクションのヒントになる回答をまとめました。
- 小さな葬儀社が、まず取り組むべき集客施策はどれですか?
-
予算や人手が限られている小規模葬儀社の場合、最初から多くの施策に手を広げるのではなく「以下の3つの施策」に絞るのがおすすめです。
- 自社ホームページの整備
- MEO(Googleマップ対策)
- ポータルサイトや紹介ルートの活用
この土台が整うと、その後のSEOや広告・セミナーなどの施策も成果が出やすくなります。
- MEOとSEO、どちらを優先した方がいいですか?
-
どちらが優先であるか甲乙付け難い施策となります。とはいえ、目的を明確化することで優先すべき施策を選ぶことができます。
- 今すぐ葬儀社を探している層へのアプローチしたい:MEO
- 中長期的に安定した集客を確保したい:SEO
そのため、以下のような施策の進め方をすることをお勧めしております。
- 先にMEOで“今すぐ客”の取りこぼしを減らす
- 並行してSEO用のコラムを少しずつ増やしていく
- Web広告の最低予算はどのくらいを見ておくべきでしょうか?
-
エリアやキーワードによって大きく異なりますが、葬儀関連のリスティング広告は競争が激しく、1クリックあたりの単価(CPC)が高くなる傾向があります。そのため、効果検証を行うには、最低でも月10〜20万円程度の広告予算を目安に考えると良いでしょう。
- ポータルサイトに頼りきりになるのは危険ですか?
-
ポータルサイトは、初期費用を抑えつつ短期間で件数を増やせる一方で、成約ごとの紹介手数料がかかるため、長期的には利益を圧迫しがちです。また、ポータル側の方針変更や広告枠の競争激化によって、将来の集客状況が左右されるリスクもあります。
そのため、スタンスとしては次のようなバランスが望ましいです。
- 開業直後〜集客基盤が弱い時期:ポータルを活用して件数を確保
- 中長期:MEO・自社サイト・SEO・紹介ルートを強化し、ポータル依存を徐々に減らす
- コンテンツSEOはどのくらいで成果が出ますか?
-
コンテンツSEOは、「今すぐ効果が出る施策」ではなく、「続けるほど効いてくる施策」です。競合状況にもよりますが、葬儀関連のようなYMYLジャンルでは、少なくとも半年〜1年程度のスパンで見る必要があります。
成果が出やすい進め方のポイント:
- 「家族葬 費用」「一日葬 流れ」など、ユーザーのニーズが明確なテーマから優先的に記事化
- 代表者や葬祭ディレクターの知見・事例を盛り込んだ“オリジナルな内容”にする
- 月に◯本、年間で◯本といった「本数目標」を決め、継続する
SEO対策の効果が出るまでの期間は?早期に効果を感じるための内部・外部施策ホームページやコンテンツを作ったものの、「検索結果に上位表示されない」と悩んでいませんか? ホームページやコンテンツを検索上位に表示させるた… - 高齢者が多い地域でもSNS集客は意味がありますか?
-
高齢者が多い地域では「SNSなんて意味がないのでは?」と感じるかもしれませんが、実際には、子ども世代や家族が情報収集をするケースも多くあります。
特にInstagramやLINEは、40〜60代にも広く利用されており、「親のために葬儀社を探す」層にリーチできる可能性があります。
SNS活用のポイント:
- 葬儀そのものよりも、「終活」「家族の備え」「葬儀後の手続き」などの情報に比重を置く
- セミナーや内覧会など、参加しやすいイベント情報を定期的に発信する
- LINEでは、資料請求や相談予約を簡単にできるようにする
- チラシ・セミナーとWeb施策は、どう組み合わせると効果的ですか?
-
オフライン施策とWeb施策をバラバラに行うのではなく、「相互に送り合う導線」を設計すると、集客効果を最大化できます。
例えば、チラシにはWebサイトやLINEのQRコードを掲載し、セミナーの案内ページ・申込フォームに誘導します。一方で、Webサイトでは、チラシやセミナー情報を掲載し、「近くで相談できる場がある」という安心感を伝えます。
組み合わせの例:
- チラシ → Web:セミナー申込フォーム・資料請求ページへ誘導
- Web → オフライン:終活セミナー・ホール見学会への参加を案内
- LINE → 両方:イベント案内の配信と参加後フォロー
クーミル株式会社が葬儀社の集客でご支援できること
クーミル株式会社では、葬儀社ならではの事情を踏まえたWebサイト制作やMEO・SEO・広告運用、終活セミナーの集客支援まで、一気通貫でサポートしています。単発の集客施策ではなく、「継続的に問い合わせが増える仕組みづくり」をご一緒することが私たちの役割です。
葬儀社向けWebサイト制作・リニューアル
クーミルは、葬儀社や医療・士業などYMYL領域のサイト制作実績をもとに、「安心感」と「分かりやすさ」を両立させたWebサイトを設計します。単に見た目を整えるだけでなく、MEO・SEO・広告との連携も見据えた導線設計を行うのが特徴です。
- トップページでの「選ばれる理由」整理とキャッチコピー設計
- 家族葬・一日葬・直葬などニーズ別ランディングページの制作
- スマホ最適化/電話・LINEボタンの配置/問い合わせフォーム改善
- コラム・お役立ち記事の更新がしやすいCMS構築
「何をどう伝えれば、安心して問い合わせてもらえるのか」を、ユーザー目線で一つひとつ形にしていきます。
集客とブランディングを両立するWebサイト制作サービスの詳細はこちらをご覧ください。
MEO・SEO・Web広告運用支援
葬儀社の集客では、MEO・SEO・Web広告の組み合わせ方が成果を大きく左右します。クーミルでは、現状の集客状況や商圏・競合を分析したうえで、施策ごとの役割分担と優先順位を設計し、運用まで伴走します。
具体的な支援内容:
- MEO(Googleビジネスプロフィール)の初期設定・情報整理・口コミ運用設計
- 「家族葬 費用」「一日葬 流れ」などを狙ったSEOキーワード戦略と記事制作
- リスティング広告の設計(キーワード選定・広告文・LP改善)と継続的なチューニング
- 施策ごとの問い合わせ数・CPAを見える化したレポート提供
単発の「広告代行」ではなく、「中長期で集客コストを下げていく」視点での運用設計を重視しています。もし葬儀社の集客でお困りごとがあればクーミル株式会社までご相談くださいませ。
まとめ
近年、葬儀業界では「家族葬」と言われるような葬儀が主流になりつつあり、葬儀の小規模化が進んでいます。参入障壁が低いと言われる葬儀業界では、異業種からの参入も盛んになり価格競争が激化しているのが現状です。
加えて、顧客のニーズは多様化しており、葬儀業界を取り巻く環境はさまざまな要因により大きく変化しています。
人間の生死に関わる「葬儀」を取り扱う葬儀社は、どうしても一般的な広告戦略が難しいと考えられていました。しかし、時代の流れとともに、葬儀社であっても集客は欠かせない時代になってきています。
ユーザーの立場に立ち、分かりやすい広告や情報発信を心がけ集客することで顧客から選ばれる葬儀社となれるはずです。
今回ご紹介した集客方法を駆使して、「評判の良い葬儀社」として広く認知されるよう集客に取り組んでください。