カフェ経営に特化した集客方法10選!喫茶店でも使えるリピーターを増やす成功事例も紹介

カフェ経営に特化した集客方法10選!喫茶店でも使えるリピーターを増やす成功事例も紹介

おいしいコーヒーやサイドメニュー、おしゃれな内装にもこだわってカフェをオープンさせたのに、なかなか集客が上手くいかないと悩むオーナーは少なくないようです。

カフェの集客が上手くいかない原因の1つに立地があげられます。
しかし、お客様がカフェを選ぶ基準は立地だけではありません。

価格を下げれば集客できるのではないかと考えるオーナーもいますが、利益率が下がり結果的に安定した経営は難しくなります。

そこで今回は、カフェの集客力をアップさせるマーケティング戦略について解説するとともに、おすすめの集客方法をご紹介します。また、カフェの集客において欠かせないリピーター獲得のための集客方法についても解説します。

安定したカフェの経営を実現するためのコツをお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

カフェ・喫茶店のマーケティング戦略

カフェの集客力をアップさせるためには、カフェ運営に関するマーケティング戦略が欠かせません。
もちろん、カフェの集客において立地や資金力は大きな影響を与えます。

どんなに不利な条件下での出店であっても、マーケティング戦略に取り組むことで集客力をアップさせることは可能です。

以下では、カフェの集客力をアップさせるマーケティング戦略について詳しく解説します。

競合調査を実施し、弱みを改善し強みを明確にする

カフェの集客力をアップするには、他店との差別化を図ることが不可欠です。
自店ならではの強みや魅力を打ち出す必要があります。

特に競合が多いエリアの場合は、他店と比較検討される機会も多いため、ライバル店のリサーチも欠かせません。

リサーチ項目

  1. カフェのメニュー(メニューの種類、店内POP、メニュー表の配置)
  2. お客様の来店状況(繁忙時間・換算時間の確認、客層、立地ごとの人の流れ)
  3. ホームページ・SNSの確認
  4. Googleマップの口コミ評価(MEO対策)
  5. ポータルサイト(グルナビ、ホットペッパーの口コミ評価)
  6. 設備について(WiFi設備、席数、導線)

これらの項目をエクセルシートなどにまとめ上げ、平均値を調べ上げます。
ご自身が経営するカフェに不十分な項目が多い場合は、不足している項目や自転の弱みが見えてくるはずです。

お客様から選ばれるために欠けている点は改善し、強みへと変えていくことで集客できるカフェへと成長させましょう。

集客したいターゲット層を決める

明確なターゲットを設定することが大切です。
性別や年齢層はもちろん、ファミリーもしくはカップルなのかなどターゲットを設定してください。

ターゲットを明確にすることで、情報発信の内容やアプローチの方法が変わってきます。
ターゲットの設定に悩む場合は、今現在どのようなお客様に来店していただいているのか、既存客の分析もおすすめです。

特に近隣に競合となるカフェが多い場合は、より詳細なターゲットを絞ったアプローチが有効になります。

既存顧客のリピート率を調査する

新規顧客を獲得するためにかかるコストは、リピーターを獲得するコストのおよそ5倍かかると言われています。つまり、カフェ経営を成功させるためには、いかに既存顧客にリピートしてもらえるかがカギを握っているのです。

自店の既存顧客リピート率を把握しておくことは重要なポイントとなります。既存顧客のリピート率の算出方法は以下の通りです。

リピート率の算出方法

既存顧客リピート率=月間のリピート客数÷累計の新規客数×100

既存顧客のリピート率が低い場合は、原因を追求し、リピーター獲得の施策に重点的に取り組む必要があります。
一方、リピート率が高いようであれば、新規顧客獲得に向けた施策に取り組みましょう。

新規顧客とリピーターとでアプローチ方法を分けて考える

カフェの集客において、新規顧客とリピーターではアプローチの仕方は全く異なります。

新規顧客獲得へのアプローチ

カフェの集客方法:新規顧客へのアプローチ
SNSでの新規顧客獲得に向けた発信イメージ

新規顧客獲得に向けたアプローチは、積極的な情報発信が不可欠です。

SNSやSEO対策、Googleビジネスプロフィール、Web広告などを中心に幅広いユーザーへアプローチするのが効果的です。

ネットで拡散されやすいコンセプト作りも大切です。

リピーターへのアプローチ

一方リピーター獲得では、既存顧客に向けた再来店を促す施策に取り組む必要があります。

主に、ポイントカードの発行やSNSやメルマガでクーポンを提供するなど、既存顧客の背中を押すような再来店の仕組み作りが大切です。

  1. 公式LINEアカウントに登録頂き、クーポン情報を配信
  2. スタンプカードを作る
  3. DMやメルマガ配信で、キャンペーンを告知
  4. 誕生日月に特別なオファーを送る
  5. LINEアカウントにポイント機能を付与して来店回数に応じてプレゼント

カフェ・喫茶店の経営でWeb集客に成功している事例

カフェや喫茶店の具体的な集客方法をお話しする前にWeb集客に成功している事例をいくつかご紹介しますので、これから紹介する集客方法をご自身のカフェで行う時にイメージ材料として活用ください。

Instagramでのカフェ集客成功事例
わび・さびを感じることができるカフェ01_119

インスタ集客に成功しているカフェ
引用:Instagram

2024年1月末時点でフォロワー数が6万人いる東京墨田区にあるカフェ「01_119さん」です。

写真からわかるようにモダンな雰囲気で非日常を味合わせてくれるカフェとなります。写真全体のシックな黒ベースと統一感があるだけでなく、一つ一つの写真にこだわりがあり引き寄せられるデザインです。

Instagramで集客に成功しているアカウントに多い特徴として、テーマ性を持って運用していることが挙げられます。

テーマ性がある魅力的なInstagramカフェアカウント

  1. 半月焙煎研究所
    └コーヒー豆へのこだわりが伝わってきます。
  2. 茶室 小雨
    └お茶とお菓子がウリなお店です。
  3. お茶と暮らしの店 茶屋すずわ
    農林水産大臣賞を3度受賞しているお茶屋さん

ホームページが魅力的なブックカフェ
本と珈琲 梟書茶房

ホームページより集客が成功しているカフェ
本と珈琲 梟書茶房HP

「本と珈琲 梟書茶房」は東京の池袋にあるブックカフェです。

本とコーヒーが楽しめることをコンセプトに独特な世界観をホームページで掲載しています。カフェメニューだけでなく、本の中身を紹介するコーナーがホームページ上にあり、サイトを訪れた人が興味を惹かれてつい読んでしまいます。

魅力的なカフェのフロアマップ
フロアマップも素敵です

このように魅力的なホームページは、興味関心を持たせる上で非常に大切です。

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新規顧客獲得のためのカフェ集客方法

新規顧客獲得のためのカフェ集客方法

先述した通りカフェ集客には、新規顧客獲得のための集客方法とリピーター獲得のための集客方法の2パターンに分けて取り組むことが有効です。

まず、新規に来店されるお客様を増やすための施策としておすすめの集客方法をご紹介します。

  1. 訴求性がある看板を設置する
  2.  チラシのポスティング・地元情報誌・フリーペーパーへの掲載
  3. グルメ系ポータルサイトへの出稿
  4. ホームページを作成しSEO対策をする
  5. SNSで情報発信する
  6. Web広告に出稿する
  7. Googleビジネスプロフィールに登録する
    気になる項目をクリックすることで遷移可能です。

訴求性がある看板を設置する

基本となりますが、非常に重要です。
ネットを見て、カフェや喫茶店を目的で来店される方も増えてきましたが、看板などを見て来店されるお客様は非常に多いです。

カフェのメニューを書いた黒板や写真のボードなどを店頭に置くディスプレイ看板は、自店の前を通るターゲットに効果的な集客方法です。

カフェの存在を知らず、たまたま前を通りかかった人などは、ディスプレイ看板に掲示されている内容を見てから入店を決めることがほとんどですので、入店の決め手となるような魅力的なディスプレイ看板であることが大切です。

店頭に置くディスプレイ看板の内容は簡単に変更できるので、本日のおすすめメニューやドリンクなどを適宜アピールしましょう。通りすがりの人に足を止めてもらうためにも、看板のデザインは周辺の景色に同化させない工夫も必要です。

カフェの雰囲気が伝わりやすいようにキャッチコピーや写真などを掲示するのもおすすめです。

 チラシのポスティング・地元情報誌・フリーペーパーへの掲載

チラシのポスティングや店頭に設置する置きチラシは、近隣エリアや通りすがりの人々へのアピールに有効な集客方法になります。

特に地域密着型のカフェや喫茶店には、ポスティングや情報誌へのは非常に効果的です。

チラシには、自店のおすすめメニューや季節限定メニュー、キャンペーン情報などを記載しましょう。チラシには、季節の食材を使った期間限定メニューやドリンクを考え、お客様の興味をひくようなキャンペーンを打ち出しましょう。

告知だけのチラシよりも、ドリンク無料券や割引きクーポンを添えたり、タイムサービスの時間帯を記載したりするのもおすすめです。お得感を演出することで、お客様の背中を押すきっかけとなります。

紙媒体の広告を行うときのポイント

  • 強みを全面に出す
    ・ゆっくりできる空間が売りの場合は、リラックスしている空間を全面に出す。
    ・美味しいメニューが売りであれば、メニューのバラエティなどを掲載
  • 人柄を出す
    ・個人喫茶/カフェにはマスターの人柄も大切です。想いなどを裏面に記載する
  • オファーを提供する
    ・チラシを見た人限定のオファーを出すことで訴求性を高める

グルメ系ポータルサイトへの出稿

カフェを探す際に、グルメ系ポータルサイトを利用する人は多いです。

自店の認知度アップに欠かせない集客ツールになります。ユーザーは、サイトに掲載されているカフェの基本情報やメニュー、店内の雰囲気、口コミを参考にお店を選ぶため、こまめな情報更新が必要です。

また、文字情報よりも画像の方が分かりやすいため、来店への一押しには魅力的な画像投稿が欠かせません。自店の雰囲気やおすすめメニューなどが分かりやすく伝わるような画像を掲示しましょう。なお、複数のグルメ系ポータルサイトを活用する場合は、掲載している情報がそれぞれ異ならないように注意してください。

グルメ系ポータルサイトの種類は数多くあり、代表的なポータルサイトは下記の5つになります。

代表的なポータルサイト

グルメ系ポータルサイト特徴
食べログ・日本最大級のポータルサイト
・無料登録プランでもクーポン発行が可能
ぐるなび・基本加盟料0円のスタートプランあり
・リピート顧客の促進などサポート体制あり
ホットペッパーグルメ・無料掲載プランあり
・集客から宣伝、予約の全てをサポート
Retty(レッティ)・口コミ投稿は実名制のため信憑性が高い
・世界41カ国で展開・掲載無料だが、即日予約などのオプションは有料
Yelp(イェルプ)・口コミ投稿は実名制のため信憑性が高い
・世界32カ国で展開・登録掲載は無料だが、オプション機能は有料

グルメ系ポータルサイトの多くは登録するだけなら無料ですが、予約機能の使用や集客のコンサルティングが受けられるプランなどは有料オプションになる場合がほとんどです。ポータルサイトによってサービスは異なるため、詳細は各ポータルサイトで確認してください。

なお、Retty(レッティ)やYelp(イェルプ)などといった口コミ系のグルメ情報ポータルサイトは、グルメ志向が高い人が多く利用している傾向があります。

こだわりの料理やドリンクをアピールしたい場合は、ぜひ登録しておきましょう。また、世界各国で展開しているため、インバウンドを意識した集客にも適してます。

ホームページを作成しSEO対策をする

ホームページはグルメ系ポータルサイトとは異なり、自由にコンテンツを作成できるため、自店をブランディングしたり差別化したりするのに効果的です。

ホームページでは、自店のこだわりやカフェのコンセプトを余すことなく発信しましょう。SNSやグルメ系ポータルサイトとリンクさせることで相乗効果も期待できます。

カフェのホームページでのコンテンツ

  1. コンセプト
  2. 店舗情報
  3. メニュー
  4. アクセス
  5. イベント・お知らせ
  6. 問い合わせ・事前予約

自店ホームページをより多くのユーザーに認知してもらうためにはSEO対策が欠かせません。SEO対策とは検索エンジンを最適化することで、特定のキーワードをGoogleやYahoo!などで検索した際に自店ホームページを検索上位に表示させる施策です。

ホームページでの配信内容

  1. メニューの開発背景
  2. スタッフの紹介
  3. 原材料について
  4. アレンジレシピ
  5. 地元に根付いた情報配信
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SNSで情報発信する

近年、InstagramやX(旧Twitter)、LINE、FacebookなどSNSの利用者は増加しており、カフェの集客においてもSNSによる集客活動は欠かせません。SNS集客は、無料もしくは低コストで情報発信ができることがメリットで、新規顧客獲得はもちろん、リピーター獲得にも有効な集客方法です。

SNSは、新メニューの紹介やキャンペーンなど、気軽に情報発信できるのが特徴です。SNS集客では、魅力的な画像や動画を投稿することで視覚的にユーザーへアピールできます。

また、SNSは拡散効果が大きいため、魅力的な情報発信ができれば、近隣エリアだけでなく、遠方からも来店してもらえる可能性が高まります。SNSで定期的な情報発信を継続して行ってフォロワーを増やすことができれば、強力な集客媒体となり得るでしょう。

Web広告に出稿する

インターネット上で広くアピールできるWeb広告は、幅広いユーザーの目に留まりやすいのがメリットです。

Web広告は、検索エンジンでユーザーが検索したキーワードに連動して広告が表示されます。カフェの情報を収集しているユーザーへダイレクトにアプローチできるため、即効性が高く、効率的に集客できるのがメリットです。代表的なWeb広告は以下の通りです。

Web広告の種類特徴
リスティング広告検索結果の上部、下部、左右に広告が表示
ディスプレイ広告検索エンジンの提携先サイトに表示
SNS広告プラットフォーム内に表示

Web広告は一時的な集客効果は期待できますが、長期的な集客としては不向きな集客方法です。また、コストもかかるため、費用対効果を考え検討することをおすすめします。

Googleビジネスプロフィールに登録する

カフェ激戦区の東京都吉祥寺のGoogleマップ
カフェ激戦区の東京都吉祥寺のGoogleマップ

Googleビジネスプロフィールに登録することで、Google検索やGoogleマップの検索結果に、自店の基本情報を表示させられます。営業時間などの基本情報の他に利用者の口コミ投稿や自店ホームページへの誘導なども可能です。

Googleビジネスプロフィールの登録は無料ですが、ただ登録するだけでは集客につながりません。Googleの検索やGoogleマップの検索結果に上位表示させるためには、MEO対策が不可欠です。

MEO対策とは、ローカル検索で上位表示させるためのSEO対策になります。「エリア名+カフェ名」を入力して検索すると、画面に表示された地図上にカフェの所在地がマッピングされる仕組みです。

MEO対策についてYouTube動画にまとめましたのでよければご覧ください。

リピーター獲得のための集客方法

リピーター獲得のための集客方法

安定したカフェ経営のためには、新規顧客獲得に向けた集客に取り組むとともに、リピーター獲得に向けての施策に取り組むことも大切です。

以下では、リピーター獲得に特化した集客方法についてご紹介します。

  1. SNSの相互フォローで親近感アップ
  2. 会員カードの発行でお得感をアピールする
  3. イベントやワークショップを開催しファンを作る

SNSの相互フォローで親近感アップ

スマホが広く浸透した現代では、多くの人々が日常的にSNSを利用しています。

SNSは、気軽に情報発信でき、ユーザーと直接コミュニケーションがとれるのが特徴です。期間限定キャンペーンや新メニューの紹介など積極的に情報発信していきましょう。

X(Twitter)のリポストやInstagramのストーリーズなど、SNSには簡単に相互フォローやシェアできる機能があります。フォローバックしたりコメントをシェアしたりすることで、ユーザーに親近感を感じてもらい自店の好感度アップにつながります。

ユーザーからのフォローには、必ずフォローバックしたり、ユーザーの投稿に「いいね」を付けたりして積極的にコミュニケーションしていきましょう。コミュニケーションを重ね、信頼関係を築くことで集客につながります。

会員カードの発行でお得感をアピールする

リピーターを獲得するために、ポイントカードやスタンプカードなどの会員カードを発行するのも効果的です。

ポイントやスタンプを集めることで、割引サービスやドリンク1杯無料サービスなどの特典を用意し「お得感」を演出します。10杯分の料金で11杯分飲めるドリンクチケットを販売するのもおすすめです。

ポイントカードやスタンプカード、ドリンクチケットなどは、比較的手間がかからずに低コストで導入できるのもメリットです。

割引券をつけたチラシを配布したり、会計時に手に取ってもらえるようにレジ横にポイントカードを配置したりなど工夫しましょう。また、SNSを活用して、ポイントサービスやドリンクチケットの存在を認知してもらえるように、積極的な情報発信も大切です。

イベントやワークショップを開催しファンを作る

最近は、おいしいコーヒーの淹れ方講座やラテアート講座などさまざまなワークショップを開催するカフェが増えています。カフェで、定期的なイベントを開催するのも集客率アップに効果的です。

クリスマスやバレンタインなど季節の行事が楽しめるメニューを提供したりワークショップを開催したりすることで、自店のファンになってもらいましょう。

イベントやワークショップ開催の際は、たくさんの人に参加してもらえるように、SNSやホームページなどでしっかりと告知してください。

まとめ

カフェの集客を成功させるためには、マーケテイング戦略が不可欠です。自店ならではの強みや魅力を明確にし、狙うべきターゲット層をしっかり定めて集客に取り組みましょう。

また、新規顧客とリピーター獲得の施策はそれぞれ分けて取り組む必要があります。新規顧客獲得に向けたアプローチは、自店を知ってもらうための積極的な情報発信が必要です。SNSやホームページ、Googleビジネスプロフィール、Web広告などを中心にアプローチしましょう。一方、リピーター獲得には、既存顧客に向けた再来店を促す施策が必須です。「また行きたい」と思わせる仕組み作りが大切です。

適切なマーケティング戦略で集客力をアップし、安定したカフェ経営を手に入れてください。