SEOとは、検索エンジン最適化と呼ばれ、Googleなどの検索エンジンに正しく情報を認識させ、Webサイトへの自然流入数を増やす上で必要不可欠な施策となります。
本記事では、SEOの基本から具体的なSEO対策そしてGoogleの検索アルゴリズムの傾向など最新情報まで解説します。
最近の更新内容
2024年10月1日:「E-E-A-Tとは?SEOの評価基準であるEEATを高める方法を解説」の内部リンクを設置
COOMIL(クーミル)株式会社 代表取締役。神奈川県出身。東京薬科大学大学院を修了後、大手製薬会社にて研修開発に従事する。2016年にファングロウス株式会社を創業し、マーケティング、広告運用、YouTube、SEO対策を駆使し、2年で売上1億円強かつ利益率40%強の会社へとグロースさせ、株式譲渡。YouTubeチャンネルのプロデュース・原稿制作・出演・撮影・編集の全てを自ら行い、運営10ヶ月で登録者数1万人突破させる(現在3万人越え)。IT業界だけでなく実店舗経営の知見を活かし、クライアント様の課題の本質を捉えて、「結果が出るマーケティング施策」をご提案致します。サイトを公開後も運用をお任せ頂き、サイトだけでなく「事業規模の拡大を目指す」ことがクーミルのモットーです。
■経歴
2014年 東京薬科大学大学院終了
2014年 第一三共株式会社
2016年 ファングロウス株式会社 創業
2019年 一般社団法人スーパースカルプ発毛協会(FC本部) 理事
2021年 ファングロウス株式会社 株式譲渡
2021年クーミル株式会社 創業
■得意領域
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告
オウンドメディア運用
フランチャイズ加盟店開発、集客
■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格
■SNS
X(旧Twitter):https://twitter.com/ryosuke_coomil
YouTube:https://www.youtube.com/@marketing_coomil
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目次
- SEO(検索エンジン最適化)とは?
- SEO対策の重要性について
- 検索順位が決まる仕組み
- クロール
- インデックス
- ランキング
- SEO対策とは?SEO施策別の早見表
- 内部施策とは?Googleのガイドラインに基づくSEO施策
- タイトルタグ(titleタグ)を最適化する
- 見出しタグ(h1,h2,h3…)を最適化する
- メタディスクリプションを最適化する
- リード文
- 内部リンク構造を最適化する
- 構造化データマークアップ
- ページ表示速度の改善
- モバイルフレンドリーなサイト設計
- 重複コンテンツの精査
- 低品質コンテンツの削除
- SEOの外部対策とは?
- 被リンクを獲得する
- サイテーションを獲得する
- 自社SNSアカウント運用
- SEOのコンテンツ施策とは?
- キーワードの選定
- コンテンツの作成、HTMLタグを設定
- コンテンツの品質確認
- リライト
- SEO対策のメリット
- 集客力が高い
- 蓄積したコンテンツは資産となる
- 潜在顧客・顕在顧客どちらへもアプローチ可能
- SEO対策のデメリット
- 効果が現れるまでに時間がかかる
- 検索エンジンのアップデートで順位下落するリスクがある
- 運用コストがかかる
- SEO対策を行う上で知っておきたい知識|SEOの基本
- Googleが掲げる10の事実
- Google検索の基本事項(旧ウェブマスター向けガイドライン)
- 検索エンジン最適化スターターガイド
- Google検索品質評価ガイドライン
- SEOは効果測定を行い、改善を繰り返す
- SEO対策における効果の指標について
- SEO対策を行う時の必須の分析ツール
- パフォーマンス分析:「Google Search Console(グーグルサーチコンソール)」
- GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールの違いについて
SEO(検索エンジン最適化)とは?
SEOとは「Search Engine Optimization」の略称で日本語では「検索エンジン最適化」と言います。
Webサイトの内容を、Googleなどの検索エンジンが情報を正しく認識できるよう最適化することで、検索結果の上位に表示されやすくする施策。情報配信者(サイト運営者)が、伝えたい情報をユーザーに効果的に表示させること
SEO対策の重要性について
近年では、検索エンジン以外に「動画で見る、ハッシュタグで調べる」などSNSを活用して調べ事をするケースも増えてきましたが、検索エンジンを使用した情報収集は今でも多くのユーザーが利用している情報収集手段の一つです。
ユーザー利用割合 | パソコン | スマートフォン | タブレット |
---|---|---|---|
74.7% | 81.1% | 76.2% | |
Yahoo! | 8.04% | 16.6% | 17.6% |
Bing | 15.8% | 1.04% | 4.5% |
その他 | 1.46% | 1.26% | 1.7% |
上記の画像は、検索エンジンのシェア率に関する総務省のデータ参考に当社が作成したデータとなります。上記の通り、ユーザーの7割以上が、検索エンジンにGoogleを利用しています。
以上のことからも、自サイトの情報をユーザーへ届けるためにもSEO対策は重要と言えます。
検索順位が決まる仕組み
Googleは、主に上記の画像の流れに沿って検索順位を決めています。以下でそれぞれの流れを解説します。
クロール
検索順位を決める最初のステップは、クローラーと呼ばれるロボットが、既にデータベース化されているWebサイトからリンクをたどって、以下のWebサイト情報を集めること(クローリング)から始まります。
- HTML
- テキストファイル
- CSSファイル
- JavaScriptファイル
- 画像
これらの情報を効率的に検索エンジンが理解するためには、Webサイトの構造を最適化する内部施策が大切となります。
インデックス
クローラーが収集した情報は、Googleのデータベースに格納されます。このことをインデックスと言い、ユーザーが調べた時に検索結果に表示させるのに欠かすことが出来ない作業となります。
検索エンジンは、Webページの情報をそのまま登録せず、ユーザーが調べた検索キーワードに応じて最適な検索結果が表示されるよう、整理して格納します。
ランキング
Googleのデータベースに格納されたデータは、Googleの検索アルゴリズムに沿って、検索結果に生成、ランキング付けされるようになります。ランキングの指標の一例は以下のとおりです。
指標 | 内容 |
---|---|
検索キーワードとの関連性 | 検索キーワードが意味する目的やニーズを満たすコンテンツであるか |
コンテンツの品質 | 情報の正確性、信頼性、権威性、オリジナリティが担保されているか |
ユーザビリティ | サイトの見やすさ、スマホ対応されているか、読み込み速度が速いか等の使いやすさ |
SEO対策は、上記の検索結果が決まる仕組みの中で、Googleから高い評価を受けることができるように、Webサイトを最適化する施策となります。
SEO対策とは?SEO施策別の早見表
内部施策 | 外部施策 | コンテンツ施策 |
---|---|---|
サイト構造を最適化して 正しいSEO評価を受けるための施策 | 外部リンク・サイテーションを増やし、サイトのSEO評価を高める施策 | 記事ページの記事内容を最適化して SEO評価を受けるための施策 |
▼ページ内リンク 内部施策を深掘り | ▼ページ内リンク 外部施策を深掘り | ▼ページ内リンク コンテンツ施策を深掘り |
SEO対策は、上記の「内部施策・外部施策・コンテンツ施策」3つの施策を行うことで可能となります。また、Googleは、サイト運営者向けに、「ウェブマスター向けガイドライン」や「Google 品質評価ガイドライン」を公開しています。
- Googleの定める基本方針
- コンテンツの評価基準
- ペナルティ対象となる不正行為
Googleの公式ガイドラインに則りSEO対策を行うことで、Googleからの評価及びユーザビリティを向上させることが出来るため、検索結果の上位に表示されるようになります。SEOに従事する人は、一読することをお勧めいたします。
内部施策とは?Googleのガイドラインに基づくSEO施策
内部施策 | 意味 | 施策難易度 |
---|---|---|
タイトルタグ(titleタグ) | 検索結果に表示される内容であり、ページのタイトル | 比較的簡単 |
見出しタグ(h1,h2,h3…) | 検索エンジンに対してどんなページが伝える役割 | 比較的簡単 |
メタディスクリプション | 検索結果のタイトル下に表示される記事の要約 | 比較的簡単 |
リード文 | コンテンツ冒頭の文章 | 比較的簡単 |
内部リンク構造 | 自サイト内の関連する記事同士を繋ぐリンク | 普通 |
構造化データマークアップ | 検索エンジンが理解しやすいデータ形式にすること | 技術的スキルが必要 |
ページ表示速度 | ページが表示されるまでの速度 | 技術的スキルが必要 |
モバイルフレンドリー | スマートフォンでも見やすい構造 | 技術的スキルが必要 |
重複コンテンツ | 内容の類似性が高いコンテンツ | 比較的難しい |
低品質コンテンツ | ユーザーの役に立たない質が低いコンテンツ | 比較的難しい |
SEOの内部施策は上記の表に記載の通り、Googleから評価を受けやすいサイト構造を作るための施策です。具体的な内部施策は以下にて解説します。
タイトルタグ(titleタグ)を最適化する
タイトルタグを最適化するのは、SEO対策の中で重要度も高く、比較的簡単に行うことができます。SEOを意識したタイトルにするには、以下の具体的なポイントを意識しましょう。
- タイトルに対策キーワードを入れる
- タイトルの文字数は30~35文字程度とする
- 簡潔に分かりやすいタイトルをつける
- 訴求性が高い言葉(数字、エリア、ポジティブワードなど)を入れて、クリック率を高める
▼合わせて読みたい記事
SEOに効果的なタイトルの付け方とは?重要性・手順・文字数を解説
見出しタグ(h1,h2,h3…)を最適化する
hタグは、検索エンジンに対してどのようなページか伝える役割があります。タイトルと同様にSEO対策の中で重要度も高く、すぐに取り組める施策となります。具体的には以下のポイントを意識しましょう。
- 見出しタグには、対策キーワードを入れる
- 階層構造を守った見出しタグを設定する
- 簡潔に分かりやすく記載する
タイトルタグについて | 使用用途 |
---|---|
<h1タグ> | テーマやタイトルにしよう |
<h2タグ> | 大見出し |
<h3タグ> | 中見出し(大見出しの詳細を解説) |
<h4タグ> | 小見出し(中見出しの補足) |
▼合わせて読みたい記事
SEO効果が高い見出しタグとは?Googleに評価されるブログ記事構成
メタディスクリプションを最適化する
メタディスクリプションは、検索順位に影響するものではありません※1)。しかし、検索結果に表示された時のクリック率(CTR)の向上に関与する大切な要素です。メタディスクリプションを設定する際は、以下の項目を意識しましょう。
- ユーザーが興味を引く文章を書く
- 文字数を50~120文字にする
- SEO対策キーワードを必ず入れる
- 対策キーワードを冒頭に持ってくる
- 対策キーワードを詰め込みすぎない
※1):参照文献:Google検索セントラル「Google はウェブ ランキングにキーワード メタタグを使用しません」
▼合わせて読みたい記事
メタディスクリプションのSEO効果とは?WordPressの設定方法や検索順位への影響を解説
リード文
リード文は、ページの最上部に表示される文章であり、魅力的なリード文はその後のコンテンツの熟読率を高めるなども言われています。非技術者でも簡単にできるSEO対策ですので、確認するようにしましょう。
- リード文は簡潔に分かりやすく伝える
- リード文には、本文で伝えたい内容・読むことによるメリットを記載する
- リード文の文字数は200-300文字程度が推奨されている
内部リンク構造を最適化する
内部リンクは、関連する記事同士を繋ぐリンクのことをいい、最適な内部リンク構造は、クローラビリティ・ユーザビリティの向上を図ることが出来ます。
また、内部リンクが集まっているページは、Googleから重要なページと認識される傾向にある(リンクジュースの概念)ため、自サイトがより上位表示化させたいページには、関連性のあるページから内部リンクを設置するようにしましょう。
合わせて読みたい記事:
【SEO対策】内部リンクとは?内部リンクの最適化ポイントを解説
構造化データマークアップ
構造化データマークアップとは、ページ情報を整理し、検索エンジンが理解しやすいデータ形式にすることです。構造化データ自体は、直接的に検索順位に影響を与えるものではありませんが、検索エンジンから自サイトの理解度を高めることが可能です。
構造化データを設定するメリット
- 検索エンジンが認識しやすくなる
- リッチスニペット(リッチリザルト)として表示されることがある
本メディアの運営会社である「クーミル株式会社」と検索すると、画像の赤枠で囲われたリッチスニペットが検索結果に表示されます。
ページ表示速度の改善
コアウェブバイタルの1つの要素でもあるページ表示速度は、ユーザビリティの観点で大切であり、サイト表示速度が遅いと、「すぐに離脱されてしまう」「回遊率の低下」などのデメリットが生じやすくなります。
Google公式ツールとして「PageSpeed Insights」があります。ページの表示速度に対するパフォーマンス、改善方法を確認することが可能です。
モバイルフレンドリーなサイト設計
モバイルフレンドリーとは、モバイル端末でWebサイトを閲覧したときに、見やすくて使いやすい状態のことを指します。Googleは2015年にGoogleは「モバイルフレンドリー アップデート」を実施し、モバイルの検索結果で「モバイルフレンドリーなホームぺージ」の検索順位を引き上げるようになっています。
4 月 21 日から実施されるモバイル フレンドリー アップデートにより、モバイル検索では、携帯端末で読みやすく使いやすいページの掲載順位が引き上げられます。
このアップデートには以下のような特徴があります:・携帯端末での検索の掲載順位にのみ影響する
モバイル フレンドリー アップデートを開始します
・世界中のすべての言語で検索結果に影響する
・ウェブサイト全体ではなく、個々のページが対象となる
以下のURLより、自サイトがモバイルフレンドリーかどうか確認することが出来ます。
モバイルフレンドリーテスト方法について:モバイルフレンドリーテストツール
重複コンテンツの精査
重複コンテンツとは、「異なるURLでありながら、内容が完全に同じ、ほぼ類似したコンテンツ」のことを示します。
重複コンテンツは、被リンクの分散や、クロール効率の低下などSEO対策にとって悪影響を及ぼす可能性が高いため、正しく対処する必要があります。
- 自サイト内で発生
- 他サイトと自サイトとの間で発生
重複コンテンツが発生する原因
- 同一ページのURLが複数生成されてしまっている
- PCとモバイルとで、別々のURLで公開している
- 自サイトのコンテンツをそのまま他サイトへ寄稿している
- 自サイトのコンテンツが他サイトに盗用されている
低品質コンテンツの削除
低品質コンテンツは、「サイト全体のSEO評価を下げる原因になる」だけでなく、「Googleペナルティのリスクが高まる」とされています。GoogleからSEO評価を受けるためには、サイト全体のコンテンツ品質を高めることは重要です。
ご相談頂いたクライアントのサイト分析すると、アクセス数が全くないコンテンツや重複コンテンツなどの低品質ページが大量に存在することで、記事の検索順位が付きにくい状態になっているサイトは少なくありません。
「不要な記事は削除する」など正しくSEO対策を行う必要があります。
▼合わせて読みたい記事
【SEO】アクセスがない低品質コンテンツは削除すべき?ブログ削除方法など解説
SEOの外部対策とは?
外部施策 | 意味 |
---|---|
被リンク(外部リンク) | 他サイトから自サイトへのリンク |
サイテーション | 他サイト、各SNSから自サイトへの言及 |
自社SNSアカウント運用 | 自社のSNS(YouTube・X・Instagram)からのサイト流入を獲得 |
SEO対策は内部施策のみならず、外部施策にも注力して行う必要性が年々増加していると感じています。
当社でも日々SEO対策に取り組む中、様々なクエリ(検索キーワード)を分析すると、ドメインパワーが高い(被リンク数が多い)サイトが上位表示化される検索結果となっています。具体的な外部施策は以下にて解説します。
被リンクを獲得する
有効なリンク(ナチュラルリンク)を獲得することは、昔から重要なSEO施策の一つとなります。
上記の画像のように、被リンク数が多いサイトは、「ユーザーに役に立つページ≒引用・参考されて被リンクが増える」と認識されるため、検索順位を上げています。闇雲に外部リンクを獲得すればSEO評価が上がるわけでなく、以下のような被リンクを集める事が、SEO評価に繋がるとされています。
- 自サイトと関連性が高いサイトからのリンク
- 月間PV数が多いサイトからのリンク
- ドメインパワーが高いサイトからの被リンク
- 有効なリンク
- 不自然なリンクでないこと
合わせて読みたい記事:
効率的に被リンクを増やす方法|良質な外部リンクを獲得する営業方法まで解説
ドメインパワーを上げる方法10選!注意点や検索結果との相関性も検証
サイテーションを獲得する
サイテーションとは、他サイトや各SNSにて自サイトや自サービスについて言及・引用されることです。サイテーションの具体的なイメージは以下の通りです。
- 自サイトの業界メディアに自社サイト・サービスが言及されている。
- まとめサイトに自社の企業名・所在地・電話番号などが掲載される。
- Googleのレビューや口コミサイトに掲載される。
サイテーションは、リンクの掲載がないことも多く、直接的なSEO効果は少ないとされています。しかし、認知度の向上や指名検索の増加に繋がり、間接的にSEO評価を高めることが出来ます。
自社SNSアカウント運用
SEO対策の外部施策の一つとして自社SNSアカウントを運営し、「自サイトへの流入させる」ことも重要なSEO施策です。特に注力すべきは、検索エンジンと同じGoogleが運営する「YouTube」です。
当メディアを運営するクーミル株式会社でも外部施策の一つとして、YouTubeアカウントの強化およびサイト流入数を増やす他、YouTubeで配信したコンテンツを、自サイト内で公開しています。
最近のSEOは、自サイトのみの評価ならず、他のメディアサイトやSNSにおける言及や権威性の高さも評価される傾向にあるため、SEO対策の一環として行うようにしましょう。
SEOのコンテンツ施策とは?
コンテンツ施策 | 意味 |
---|---|
キーワードの選定 | SEO対策を行うキーワードを選定する |
コンテンツの作成・HTMLタグを設定 | ユーザーニーズを満たしたコンテンツを作成する Googleが認識しやすいようにHTMLタグを設定する |
コンテンツの品質確認 | Googleが求める品質を担保できているか自己評価する |
リライト | コンテンツを定期的に見直し、最新性を担保する |
キーワードの選定
キーワード選定とは、上位表示させたいキーワードを決めることを言います。Webサイトの方向性を決めるような非常に重要な役割を持ちます。
キーワード選定の流れ
- 軸となるキーワード(ビックキーワード)を決める
- 軸となるキーワードと関連性が高いキーワードを抽出する
- 競合サイトと比較し、自サイトが対策していないキーワードを抽出する
- 抽出キーワードから、優先順位付け(競合性の高さ、事業との関連性、コンテンツページの種類)から優先順位を決める
当社の場合、Web制作・SEOコンサルティングの受託業を中心に事業を展開しているため、軸となるキーワードは、「Web制作」や「SEO対策」となります。
キーワード選定としては、「Web制作」「SEO対策」を中心に、ペルソナ、カスタマージャーニーからキーワード候補をキーワードプランナーなどを活用し、抽出します。
具体的なキーワード選定方法は、以下の動画にて詳しく解説しております。
合わせて読みたい記事:
【SEO】1位を狙うキーワード選定方法とは?分析に基づくキーワードの探し方
コンテンツの作成、HTMLタグを設定
SEO対策すべきキーワードを選定した後は、そのキーワードで検索しているユーザーニーズを満たすコンテンツを作成します。ユーザーニーズを満たす内容にする以下のことを意識しましょう。
- 対象キーワードを検索するユーザーの気持ちを深く理解する
- ユーザーの悩みをスムーズに解決する事ができる構成を作る
- 作成した構成を基に記事を執筆する
- 執筆後に自分で読んでみて、検索意図を満たすコンテンツか自己判断する
HTMLタグの設定
執筆したコンテンツは、検索エンジンが理解しやすいように、以下のようなHTMLタグを設定します。
- タイトル・見出しタグ(h1、h2、h3・・・)
- リンクタグ
- altタグ
- ディスクリプションタグ
コンテンツの品質確認
コンテンツの作成が完了したタイミングですぐに公開するのではなく、コンテンツの質の担保ができているか改めて確認するようにしましょう。
誤字脱字はもちろん、ユーザーにとって読みやすいコンテンツになっているか、適切に内部リンクが設置されているかなど客観的に確認することで、より質の高いコンテンツを作る事ができます。
Googleでは、以下のようにコンテンツの自己評価を行う基準を明記しております。
各項目を確認しながら良質なコンテンツを目指しましょう。
コンテンツの自己評価を行う-Google検索セントラルコンテンツと品質に関する質問
- ・コンテンツは、独自の情報、レポート、研究または分析の結果を提示しているものですか。
- ・コンテンツには、特定のトピックに対して実質的な内容を伴う詳細または包括的な説明が記載されていますか。
- ・コンテンツには、自明の事柄だけでなく、洞察に富んだ分析内容や興味深い情報が含まれていますか。
- ・コンテンツが他のソースを参考にしたものである場合は、単なるコピーや書き換えではなく、付加価値とオリジナリティを十分に示すものですか。
- ・メインの見出しやページタイトルは、内容を要約して説明する有用なものですか。
- ・メインの見出しやページタイトルは、コンテンツを誇張している、または読者に強いショックや不快感を与えるものではありませんか。
- ・自分でもブックマークしたい、また友人に教えたりすすめたりしたいと思えるページですか。
- ・コンテンツには、雑誌、百科事典、書籍に掲載または引用されるような価値がありますか。
- ・検索結果に表示された他のページと比較した場合、コンテンツは実質的な価値を提供していますか。
- ・コンテンツに誤字やスタイルに関する問題はありませんか。
- ・コンテンツは適切に制作されていますか。雑に、または急いで制作されたような印象を与えるものではありませんか。
- ・コンテンツが(外部委託されるなどして)多数のクリエイターによって大量に制作されているために、または複数サイトの大規模なネットワークに拡散されているために、個々のページまたはサイトのプレゼンスが低下していませんか。
専門性に関する質問
- ・コンテンツは、明確な情報源、掲載されている専門知識の証左、著者またはコンテンツを公開しているサイトの背景情報(例: 著者のページへのリンク、サイトの概要ページ)を示すなど、掲載内容が信頼性の高いものであることを示すための情報を提供していますか。
- ・コンテンツを制作しているサイトを誰かが調査したとしたら、対象トピックの権威としてサイトが信頼されている、または広く認知されているという印象を受けますか。
- ・このコンテンツは、確実にトピックを熟知している専門家または愛好家によって執筆され、レビューされていますか。
- ・コンテンツに明らかな事実誤認はありませんか。
リライト
公開したコンテンツは、記事の品質を担保できるように、定期的にリライトを行う必要があります。
リライトをする理由は、主に以下の通りです。
- コンテンツの情報を最新な状態に保つため
- 上位表示されていないキーワードで上位表示化するため
- 検索エンジンの評価基準に則って、評価されるコンテンツにするため
リライトで確認すること
- タイトル・見出しタグにキーワードを含んでいるか
- 競合が含んでいるキーワード・要素が含まれているか
- 対策キーワードに最適な文字量を担保できているか
今の検索順位より上位表示化するためには、リライト業務は必須となります。記事に使用するHTMLタグが最適化されていることや、上位表示されている競合サイトを分析し、キーワード数や情報提供に必要な文字量が担保されているか確認しましょう。
上記の画像は、各キーワードにおいて上位表示されているサイトの平均文字数を算出したものです。このように検索キーワードに応じて必要な文字数は異なります。
自コンテンツにおいて、ユーザーが求める情報を満足に提供できる文字数を満たす事が出来ているか確認することも、コンテンツ施策の上で重要です。
SEO対策のメリット
継続的なSEO対策を行うことで、毎月の売上安定化及び経費削減など経営する上で多数のメリットをもたらしてくれます。当社でも日頃からSEO対策に取り組むことで、売上の底上げに強く貢献していることを実感しております。
集客力が高い
SEO対策のメリットの1つ目は、集客力が高いことです。仮に「SEO」というキーワードにて1位を獲得した場合、毎月以下のアクセス数をサイトへ集めることが出来ます。
キーワード「SEO」にて1位を獲得した場合の想定流入数
- 月間検索vol:
10,000〜100,000(キーワードプランナーより抜粋) - 1位の想定クリック率(CTR):
39.8%※2) - 月間想定流入数:
3,980〜39,800=平均21,890
※2)参照サイト:2024 comparison of Google organic clickthrough rates (SEO CTR) by ranking position
検索キーワード「SEO」にて1位を獲得できれば、サイトへの流入数を毎月20,000ほど増やすことが可能です。広告宣伝費をかけずに、これだけの集客恩恵を受ける事ができるのは、SEO対策を行う魅力の一つと言えるでしょう。
蓄積したコンテンツは資産となる
上記の画像は、Web広告の効果と、SEO対策の効果について図解しております。上記を見て分かる通り、SEO対策は長期的な運用を行うと、蓄積したコンテンツが資産となり、サイトへの流入数を安定的に増やす事が可能です。
SEO対策が資産として蓄積すると、費用をかけずに集客することが出来るため、コスト削減が可能です。事業全体の宣伝広告費の削減及び利益率の向上を見込む事が出来ます。
潜在顧客・顕在顧客どちらへもアプローチ可能
SEO対策のメリットは、選定キーワードに応じて潜在顧客・顕在顧客どちらへもアプローチする事ができます。
- コンテンツ施策にて自社商品・サービスを知らない人へアプローチ可能
- 潜在顧客の購買意欲を高めて、顕在顧客へと育成することができる。購買まで繋げることも可能
- 「〇〇 ランキング」などのキーワードで上位表示すれば、顕在顧客にもアプローチ可能
SEO対策のデメリット
正しくSEO対策を行うことで、大きな資産とすることが可能ですが、知っておくべきデメリットも複数ありますので確認しましょう。
効果が現れるまでに時間がかかる
上記の画像のように、SEO対策は短期間で成果を出すことは非常に難しい施策であり、SEO効果を感じるまでに平均半年から一年程度期間がかかるとされます。このようにSEO対策は中長期的に取り組むべき施策です。
短期的に効果が欲しい場合は、SEO対策は不向きとなりますので、Web広告(リスティング広告)などで集客を行う必要があります。
合わせて読みたい記事:
SEO対策の効果が出るまでの期間は?早期に効果を感じるための内部・外部施策
検索エンジンのアップデートで順位下落するリスクがある
Googleの検索エンジンは、ユーザーにとってより利便性が高い検索エンジンにすることを目的として年に数回ほど、大幅に検索順位が変動する「コアアルゴリズムアップデート」を実施します。
上位表示されたコンテンツがあったとしても、検索順位が急に落ちてしまうこともあります。検索順位が落ちたコンテンツは、その分ユーザートラフィックは減少します。
SEOのみで生計を立てている場合、アップデートの影響で売上が低迷してしまうリスクもあることを理解しておきましょう。
- 2020年(計3回):1月、5月、12月
- 2021年(計3回):6月、7月、11月
- 2022年(計2回):5月、9月
- 2023年(計4回):3月、8月、10月、11月
- 2024年9月まで(計2回):3月、8月
運用コストがかかる
SEO対策のデメリットとして、人的リソースおよび制作費用がかかることが挙げられます。SEO会社に依頼した場合の費用相場は以下のような水準が一般的となります。
SEO対策の費用相場(目安)
SEO対策について | 費用相場 | 施策の内訳 |
---|---|---|
SEOコンサルティング | 10〜50万円/月 | SEOで成果を上げるための総合的な支援施策 |
コンテンツ作成 | 3〜10万円/月 | サイト内に公開するSEO対策された記事の作成する施策 |
内部施策 | 30万円〜/1回 | サイト設計を見直し、SEOに最適な構造へ改善する施策 |
外部施策 | 10万円〜/月 | 外部リンクを管理し、被リンク営業などを行う施策 |
SEO対策を行う上で知っておきたい知識|SEOの基本
SEOの概要、具体的なSEO対策、メリット・デメリットについて上記では解説しましたが、SEOの根底となるGoogleの考え方を理解しておくことで、より一層SEOに対する知識を深める事が出来ます。
ここでは、SEOに従事する人には確認すべき項目を紹介します。
Googleが掲げる10の事実
Googleは、会社設立して数年後に、「Googleが掲げる10の事実」というものを作りました。こちらにはGoogle社の10の根底概念が書かれています。以下に紹介する10項目を理解することによって、SEO対策の本質に近づくことが出来ます。
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
- 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
- 遅いより速いほうがいい。
- ウェブ上の民主主義は機能します。
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
- 世の中にはまだまだ情報があふれている。
- 情報のニーズはすべての国境を越える。
- スーツがなくても真剣に仕事はできる。
- 「すばらしい」では足りない。
各項目に関する深掘りは、「Googleが掲げる10の事実」にて確認可能です。
Google検索の基本事項(旧ウェブマスター向けガイドライン)
Google検索の基本事項(旧ウェブマスター向けガイドライン)では、コンテンツがインデックスするために必要なルールが書かれガイドライン(基本事項)のことを示します。
Google検索の基本事項では、以下の3つの大項目を説明しており、各項目に対して具体的な対策内容が細く記載されています。簡易的に要約すると、次のようなことを示しています。
- 技術要件:
ページを検索結果に表示できるようにサイトを設定する - スパムポリシー:
検索結果を意図的に操作するような違反行為はしない - 主なベストプラクティス:
Googleが見つけやすい、理解しやすい、ユーザーが使いやすいサイトを作りをする
検索エンジン最適化スターターガイド
検索エンジン最適化スターターガイドとは、SEO(検索順位を改善するための基本的な技法)が書かれた、Google公式のガイドラインのことです。検索エンジン最適化スターターガイドに書かれていることは以下の通りです。
- Google 検索の仕組み
- 検索結果への反映にかかる時間
- Google がコンテンツを見つけられるようにする
- サイトを整理する
- 興味深く有益なサイトにする
- Google 検索での見え方に影響を与える
- 最適化した画像をサイトに追加する
- 動画を最適化する
- ウェブサイトを宣伝する
- Google が重要でないと考えること
各項目に対して、Googleが求めるSEO対策について明記されています。検索上位を目指す上で欠かす事が出来ない要素がたくさんありますので、確認しましょう。
Google検索品質評価ガイドライン
グーグル品質評価ガイドラインは、検索結果の品質を評価するために、外部の検索品質評価をする人向けに作成したガイドラインとなります。この検索品質評価ガイドラインは、元々は社内の内部文書でしたが、2013年にGoogleの検索の透明性を高める目的として公開されました。
- 英語版のみPDFデータで公開されている(General Guidelines)
- 170ページにも及ぶ内容
特にその中でもSEO対策に従事する人が知っておきたい内容は以下の2つです。
YMYL(ワイエムワイエル)
YMYLは「Your Money or Yor Life」の略語で、お金や健康などのジャンルをまとめたものを指します。GoogleはYMYLに関連する検索結果の品質はより重要視しており、その評価基準は年々、厳しくなっています。
その理由は、お金や健康に関するジャンルは、生活の質(QOL)に大きく関わるため、誤った情報を届けることで利用者に不利益な事がないよう厳密に評価しているためです。そのため、YMYLに関わるジャンルは、後述するE-E-A-Tがより厳しく評価されています。
YMYLに該当するジャンル
政治・時事問題 | 公共サービス |
健康・安全・医療 | 法律関連 |
金融 | 宗教・民族 |
買い物・ショッピング | その他(就活など) |
E-E-A-T(イーイーエーティー、ダブルイーエーティ)
Googleが品質評価する基準の中に、E-E-A-Tという概念があります。
- Experience(経験)
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trust(信頼性)
これらの頭文字をとって、E-E-A-Tと呼ばれています。ちなみに以前は、E-A-Tとして知られていましたが、2022年12月にExpreience(経験)が加わり、E-E-A-Tに変更されました。
検索結果の評価を改善するために、E-A-T に E(経験)を追加しました。
品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T に Experience の E を追加-Google検索セントラル
E-E-A-Tについて | Experience (経験) | Expertise (専門性) | Authoritativeness (権威性) | Trust (信頼性) |
---|---|---|---|---|
意味 | 経験・体験をしているか | 必要な知識・スキルを持っているか | 特定のジャンルにおいて情報配信元として認知されているか | 記事が正確で信頼できるか |
▼SEOに求められる要素
- Experience(経験)
実体験、経験に基づくエピソードが書かれている - Expertise(専門性)
専門的な情報が網羅的に記載されている
テーマに統一性がある - Authoritativeness(権威性)
被リンク、サイテーションが多い
本やメディアなどに多数出ているなど - Trust(信頼性)
コピーコンテンツなどではなく、信頼できる情報
サイトのセキュリティが高い
運営社情報の明記
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SEOは効果測定を行い、改善を繰り返す
上記にてSEO対策(内部施策・外部施策・コンテンツ施策)について述べてきましたが、各SEO施策に対して効果測定を行い、検証結果を分析することは非常に大切です。
SEO対策は1つの施策で狙ったキーワードにて1位など上位表示させることは難しいため、効果検証及び改善を繰り返す必要があります。
SEO対策における効果の指標について
SEO対策における効果の指標は、企業が求めるKPIによっても異なります。以下は、SEO施策のおけるよくある効果指標となります。
- PV数の増加
- 被リンク数の増加
- ドメインパワーの増加
- 直帰率の改善
- 各キーワードの検索順位
- 獲得問い合わせ件数
これらの数値を分析するためには、サイト分析ツールを用いて確認する必要があります。
SEO対策を行う時の必須の分析ツール
SEO対策の効果検証をするためには、サイト分析ツールの存在は必須です。以下で紹介する解析ツールはGoogleから提供されているツールとなります。
アクセス解析ツールGA4:「Google Analytics(グーグルアナリティクス)」
Google Analyticsは、Googleが提供している無料のアクセス解析ツールです。Googleアナリティクスはサイトに訪れたユーザー行動を細かく分析する事ができるため、サイト改善のヒントにつながります。把握する事ができる内容は以下のとおりです。
- ユーザー数
- セッション数
- ページビュー数
- 平均セッション時間
- 直帰率
- 新規とリピーター
- 年齢
- 性別
- ユーザーの言語
- 地域
- デバイス
- 流入経路
- ユーザー行動
- リード獲得件数の分析
- etc…
上記のように、グーグルアナリティクスの機能は非常に多機能となります。
パフォーマンス分析:「Google Search Console(グーグルサーチコンソール)」
Googleサーチコンソール(Google search console)は、Google analyticsと同様に、Googleが提供している分析ツールとなります。分析できる内容は以下のとおりです。
- 検索キーワードの表示回数/クリック数
- 検索順位の推移
- サイトが抱える問題点
- 各ページごとの被リンク
- 各端末におけるUXレポート
GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールの違いについて
GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールは、上記の画像のように分析できる項目が異なります。
- Googleアナリティクス:
Webサイトへ訪問したユーザー行動を分析する - Googleサーチコンソール:
Webサイトへ訪問する前の検索結果を分析する
どちらもSEO対策おいて非常に大切な要素となりますので、結果を分析してより効果的なSEO施策を実行するようにしましょう。