多言語サイトの制作費用は、既存サイトに「翻訳ツール(Google翻訳など)を導入するのか、外国語ページを新たに制作するのか」によって大きく変わります。
月額で利用するサービスと、デザインやCMS構築まで依頼する制作サービスでは、料金に含まれる仕事が異なるためです。
費用を比較するときは、対応言語数やページ数に加えて、外国語のページが検索エンジンから見つけられる仕組みになっているかも確認しましょう。同じように英語で表示されていても、閲覧中の画面を翻訳する方式と、英語ページを独立したURLで公開する方式では、海外SEOへの対応や運用方法が変わります。
この記事では、制作会社・翻訳サービスの公開料金をもとに、多言語サイトの費用と対応範囲を比較します。
既存サイトへの導入方法や依頼できる範囲を先に確認したい方は、クーミルの多言語サイト制作・ホームページ多言語化サービスをご覧ください。
本記事では、2026年10月14日時点の各社様の料金を参考に作成しております。掲載金額は公開料金の例であり、市場全体の平均価格ではありません。サイト規模や翻訳言語数など条件によっても変動するため、参考値とすることをお勧めします。
COOMIL(クーミル)株式会社 代表取締役。神奈川県出身。東京薬科大学大学院を修了後、大手製薬会社にて研修開発に従事する。2016年にファングロウス株式会社を創業し、マーケティング、広告運用、YouTube、SEO対策を駆使し、2年で売上1億円強かつ利益率40%強の会社へとグロースさせ、株式譲渡。YouTubeチャンネルのプロデュース・原稿制作・出演・撮影・編集の全てを自ら行い、運営10ヶ月で登録者数1万人突破させる(現在3万人越え)。IT業界だけでなく実店舗経営の知見を活かし、クライアント様の課題の本質を捉えて、「結果が出るマーケティング施策」をご提案致します。サイトを公開後も運用をお任せ頂き、サイトだけでなく「事業規模の拡大を目指す」ことがクーミルのモットーです。
■経歴
2014年 東京薬科大学大学院終了
2014年 第一三共株式会社
2016年 ファングロウス株式会社 創業
2019年 一般社団法人スーパースカルプ発毛協会(FC本部) 理事
2021年 ファングロウス株式会社 株式譲渡
2021年クーミル株式会社 創業
■得意領域
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告
オウンドメディア運用
フランチャイズ加盟店開発、集客
■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格
■SNS
X(旧Twitter):https://twitter.com/ryosuke_coomil
YouTube:https://www.youtube.com/@marketing_coomil
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目次
- 多言語サイト制作の費用は制作方法と対応範囲で変わる
- パターン1:既存サイトを翻訳ツールで多言語化する場合
- パターン2:既存のデザインを活用して外国語ページを制作する場合
- パターン3:海外向けに構成やデザインから新しく制作する場合
- 初期費用と月額費用を分けて比較する
- 多言語サイト制作会社と翻訳サービスの公開料金を比較
- サイト制作を依頼する場合の料金例
- 月額型翻訳サービスの料金例
- URLが変わらない多言語化と言語別URLを生成する多言語化の違い
- URLが変わらない方式は同じページの表示言語を切り替える
- 言語別URLを生成する方式は外国語ページへ直接アクセスできる
- 別URLがあるだけで上位表示されるわけではない
- URL生成とURL内の単語の翻訳は別の機能
- 言語別URLを生成する多言語サイトで費用が増える理由
- 1.ページの生成と配信を行う仕組みが必要になる
- 2.ドメインや配信先の設定作業が発生する場合がある
- 3.言語別のSEO設定と公開確認が増える
- 4.表示やフォームの確認と更新管理が増える
- 多言語サイト制作費の内訳と追加費用が発生しやすい項目
- 1.対象国の調査とサイト構成の設計費
- 2.翻訳とネイティブチェックの費用
- 3.デザイン調整とCMS構築の費用
- 4.フォームや画像やPDFの多言語対応費
- 5.海外SEOの初期設定と継続運用の費用
- 6.ツール利用料と保守と更新の継続費用
- 多言語サイトの費用は初年度と3年間の総額で比較する
- ツール利用型は初期設定費と継続利用料を合算する
- 制作依頼型も公開後の費用を見込む
- ページや言語が増えたときの費用も確認する
- 海外SEOを見据えながら多言語サイトの制作費を抑える方法
- 1.最初に対応する国と言語とページを絞る
- 2.既存のデザインとCMSを活用する
- 3.AI翻訳と人による確認をページの重要度で使い分ける
- 4.言語追加を見据えてURLと更新方法を決める
- 多言語サイト制作の費用に関するよくある質問
- 多言語サイト制作の費用と対応範囲のご相談はクーミルへ
多言語サイト制作の費用は制作方法と対応範囲で変わる

多言語サイトの見積もりを取る前に、既存サイトをどこまで活用するかを決めておくと、比較する条件がそろいます。主な方法は、翻訳ツールの導入、既存デザインを使った外国語ページの制作、海外向けサイトの新規制作です。
パターン1:
既存サイトを翻訳ツールで多言語化する場合
翻訳ツールは、現在のサイトを土台に外国語での表示や配信を行う方法です。日本語サイトのデザインや掲載情報を活用できるため、サイト全体を作り直す工程を抑えられます。
主な費用:
- ツールの利用料
- 初期設定
- 翻訳の確認・修正
- 必要に応じたサイト改修
導入自体が簡単なサービスでも、画像内の文字、問い合わせフォーム、会員向け画面などがすべて同じ条件で対応できるとは限りません。
代表的な翻訳ツールについて
| ツール名 | 主な特徴 | 導入時に確認したいポイント |
|---|---|---|
| WAKARU | クーミルが提供する多言語化サービス。 海外SEO向けページ配信に加え、上位プランではAI引用実績の計測に対応。必要なサイト改修や集客改善も相談できる | 対象ページ数・言語数と、ツール利用料以外に必要な導入・制作支援の範囲 |
| shutto翻訳 | ページの追加・更新に合わせた自動翻訳、翻訳文の編集、画像の差し替え、辞書登録に対応。必要な箇所だけプロ翻訳を依頼することも可能 | 自動翻訳と人による確認の分担、海外検索向けページの公開方法、独自ドメイン設定の追加料金 |
| WOVN.io | 既存サイトに後付けし、管理画面で翻訳・修正・公開を管理できるサービス。更新情報の翻訳・反映にも対応 | 既存システムとの適合性、翻訳対象、更新・承認の運用方法、個別見積もりの範囲 |
| GTranslate | 自動翻訳による言語切り替えに対応。有料プランでは言語別URLによる配信や翻訳文の編集、検索エンジンのインデックス対応を提供 | 無料版と有料版の機能差。直接契約と国内提供サービスでは料金・サポート条件も異なる |
パターン2:
既存のデザインを活用して外国語ページを制作する場合
日本語サイトのレイアウトや部品を使い、英語・中国語などのページを追加する方法です。掲載する情報を選べるため、海外向けの製品紹介や問い合わせに必要なページから整えたい企業に向いています。
デザインを共通化しても、原稿の反映、言語切り替え、リンク、フォームの確認は必要です。
英語にするとボタンや見出しが長くなることもあるため、文字を置き換えるだけで完成するとは限りません。流用できる箇所と調整が必要な箇所を分けることが、費用を抑えるポイントです。
パターン3:
海外向けに構成やデザインから新しく制作する場合
国内と海外で販売する製品や取引条件が違う場合は、海外向けに構成から設計する方法が適しています。対象市場の調査、情報設計、原稿、翻訳、デザイン、システム構築などを含むため、既存ページの翻訳より作業範囲が広くなります。
本翻訳方法が必要な具体例
国内では型番を知っている取引先が多くても、海外の見込み客には用途や導入条件から説明する必要があるかもしれません。その場合は、日本語ページの順番をそのまま使うよりも、製品を比較し、問い合わせられる構成に作り直すほうが目的に合います。
初期費用と月額費用を分けて比較する
初期費用が低くても、利用料や更新費が続くサービスがあります。一方、制作費をまとめて支払っても、サーバー、保守、翻訳更新などの費用は別にかかる場合があります。
見積もりは以下の3つに分けて確認すると、予算を組みやすくなります。
- 公開までに必要な費用
- 運用中に定期的に支払う費用
- 変更時に発生する費用
日本語サイトの新規制作も含めて予算を検討する場合は、ホームページ制作の費用相場と料金内訳も参考にしてください。
多言語サイト制作会社と翻訳サービスの公開料金を比較
制作サービスとツール利用料は契約の対象が異なります。まず料金体系を分けて比較し、そのうえで翻訳量、ページ数、言語数、海外SEO、サポートの条件を確認しましょう。
サイト制作を依頼する場合の料金例
制作会社に多言語サイトの制作を依頼する場合、ページ数やCMSの導入、翻訳原稿の有無によって費用が変わります。以下は、制作会社が公開している料金例を、依頼内容ごとに整理したものです。
| 制作内容 | 参考費用 | 対応範囲の例 |
|---|---|---|
| 多言語のランディングページ制作 | 50万円〜 | 1ページのデザイン・コーディング・多言語化 |
| 小規模な多言語サイト制作 | 70万円〜 | TOPページ+下層5ページのデザイン・コーディング・多言語化 |
| CMSを導入する多言語サイト制作 | 120万円〜 | TOPページ+下層10ページ、多言語化、WordPress導入、問い合わせフォームなど |
| 日本語・英語サイト制作/英語原稿を支給 | 150万円〜 | 日英サイトの制作。英語原稿は依頼者が用意 |
| 日本語・英語サイト制作/翻訳を含む | 250万円〜 | 日英サイトの制作、約5万文字相当の英語翻訳、ネイティブチェック |
| 日本語・英語・中国語サイト制作/翻訳を含む | 400万円〜 | 日英中サイトの制作、英語・中国語それぞれ約5万文字相当の翻訳、ネイティブチェック |
費用を左右するのは、ページ数だけではありません。翻訳済みの原稿を用意するのか、翻訳やネイティブチェックまで依頼するのかによっても、制作会社が担当する作業は大きく変わります。
また、同じページ数でも、既存のデザインを活用する場合と、海外向けに構成・デザインから設計する場合では費用が異なります。見積もりを比較するときは、金額とあわせて「翻訳」「デザイン」「CMS」「フォーム」「海外SEOの設定」がどこまで含まれているかを確認しましょう。
月額型翻訳サービスの料金例
| サービス | 基本料金 | 比較時に確認したい対応範囲 |
|---|---|---|
| WAKARU Starter | 月額19,800円〜 | 1サイト・30ページ・1言語。 海外SEO向けページ配信に対応。導入代行・制作改修などは別見積もり |
| shutto翻訳 エントリー | 月額8,800円 | 自動生成ドメインによる海外検索向けページ生成は追加費用なし。 独自ドメイン設定は月額4,400円・税込の追加 |
| shutto翻訳 ベーシック/ビジネス | 月額42,900円/82,500円 | 独自ドメイン設定は各月額21,450円/41,250円・税込の追加。 ページ数・翻訳量などをプラン別に確認 |
| GTranslate国内提供 スタンダード | 初期77,000円 +年額198,000円 | サブドメイン運用。文字数・ページ数は無制限、月間10万PV以内。 メールサポート |
| GTranslate国内提供 プロ | 初期132,000円 +年額330,000円 | hreflang等のSEO対応サポート、URL翻訳、電話サポートなど。 サブディレクトリ利用には環境条件あり |
| WOVN.io | 個別見積もり | 導入対象、ページ数、言語数、PV数、オプションなどで変動 |
URLが変わらない多言語化と言語別URLを生成する多言語化の違い

費用の比較で見落としやすいのが、翻訳した内容をどのように公開するかです。
ここでいう「別URL」は、別ドメインを購入することだけを指しません。同じドメインの下に「/en/」(英語サイトの場合)を設ける方法も含まれます。URL構成そのものを比較したい場合は、サブディレクトリ・サブドメインの違いと使い分けをご覧ください。
URLが変わらない方式は同じページの表示言語を切り替える
URLを変えない方式では、同じページを開いたまま、ボタン操作やブラウザ設定などに応じて言語を切り替えます。既存サイトのURL構造を大きく変えずに導入しやすく、訪問済みの外国人ユーザーへの案内を目的とする場合に候補になります。
ただし、利用者が英語を読めることと、検索エンジンが英語ページとして見つけられることは別の問題です。ユーザーの操作やCookieに依存して表示する場合、検索エンジンが各言語の状態を同じように取得できるとは限りません。
メリットデメリットについて
| 比較項目 | メリット | デメリット・注意点 |
|---|---|---|
| 導入・費用 | 既存ページを活用でき、導入時の作業や初期費用を抑えやすい | ツール利用料や翻訳の確認費用は別途必要。対応範囲によっては追加改修も発生する |
| 更新・管理 | 日本語ページの更新をもとに翻訳できる仕組みなら、管理の負担を抑えやすい | 更新後の翻訳チェックが必要。画像内の文字やフォームなどが翻訳対象外になる場合がある |
| 閲覧・操作 | 同じページで言語を切り替えられ、閲覧中の情報を外国語で確認しやすい | 翻訳の読み込みに時間がかかったり、文字量の違いでレイアウトが崩れたりする場合がある |
| ページの共有 | 日本語版と同じURLで案内できる | URLだけでは表示言語を指定できず、共有相手に言語切り替え操作が必要になる場合がある |
| 海外SEO | 訪問後の外国人ユーザーへの情報提供に利用できる | 操作やCookieに依存する場合、検索エンジンが各言語の内容を取得できず、外国語検索からの集客につながりにくい |
言語別URLを生成する方式は外国語ページへ直接アクセスできる
「example.com/en/」のように言語ごとのURLを設け、外国語ページを独立して公開する方式です。海外検索からの集客や、外国語ページを指定した案内を行いやすくなります。
| 比較項目 | メリット | デメリット・注意点 |
|---|---|---|
| 導入・費用 | 言語ごとの公開先を明確にし、海外向けサイトの基盤を整えられる | URL設計、配信設定、公開確認などの作業が増える場合がある |
| 更新・管理 | 言語別に掲載内容や公開範囲を調整しやすい | 日本語版と外国語版の更新状況や、ページ同士の対応関係を管理する必要がある |
| 閲覧・操作 | 対象言語のページへ直接アクセスできる | 言語切り替え先や内部リンクの設定を誤ると、別言語のページへ移動してしまう |
| ページの共有 | 英語版などを指定して、メール・広告・QRコードから案内できる | URL変更時は、共有済みリンクや広告、リダイレクトへの対応が必要になる |
| 海外SEO | 各言語のページを検索エンジンが発見・取得できる構成にしやすい | 別URLを用意するだけでは上位表示されない。翻訳品質、検索意図に合う内容、SEO設定も必要 |
| 効果測定 | URLごとに流入や問い合わせを集計し、言語別の改善につなげやすい | サブドメインや別ドメインを使う場合などは、構成に応じた計測設定が必要になる |
海外の検索結果から見込み客を集めたい場合や、言語ごとに情報発信・効果測定を行いたい場合に適した方式です。 ただし、言語別URLの生成が基本料金に含まれるサービスもあるため、必ず追加料金がかかるわけではありません。
別URLがあるだけで上位表示されるわけではない
URLが違っていても、対象言語の本文を取得できなかったり、検索登録を拒否する設定になっていたりすれば、検索流入につながりません。公開後はページを直接開き、内容と検索への公開状態を確認する必要があります。
また、日本で使われる製品名をそのまま翻訳しても、海外の顧客が検索する言葉と一致しない場合があります。現地の検索意図に合わせた情報が必要かを検討し、公開後も表示回数や問い合わせを見て改善します。別URLは集客の土台であり、成果を保証する機能ではありません。
URL生成とURL内の単語の翻訳は別の機能
言語別URLの生成は、例えば「/en/products/」のように英語版の場所を用意することです。一方、「URL翻訳」は、URLに含まれる単語やページ名を対象言語へ変更する機能を指す場合があります。
比較表で「URL翻訳なし」と書かれていても、言語別URLがないとは限りません。機能名だけでSEOの可否を判断しないようにしましょう。
言語別URLを生成する多言語サイトで費用が増える理由
価格差を理解するには、外国語ページを公開・管理するために何が増えるのかを見ることが大切です。以下は実装や運用で費用が発生する主な要因であり、すべてのサービスで各作業が追加請求されるという意味ではありません。
1.ページの生成と配信を行う仕組みが必要になる
CMS内に言語別ページを作る場合は、ページの対応関係や公開状態を管理します。外部サービスを介して配信する場合は、翻訳済みの内容を返す仕組みや、その利用料が必要になります。
こうした作業を自動化して基本料金に含めるサービスもあれば、初期構築やオプションとして提供するサービスもあります。「URLを1つ作る単価」より、どこまでの設定と維持管理が含まれるかを確認するほうが、実態に合っています。
2.ドメインや配信先の設定作業が発生する場合がある
サブドメインを使う場合はDNS設定、サービスを介して配信する場合は接続設定などが必要になることがあります。SSL証明書やキャッシュの扱いも、利用する仕組みによって確認箇所が変わります。
「/en/」を追加するサブディレクトリ方式なら、通常、新しいドメインの購入は不要です。ただし、現在のCMSやサーバーでその配信方式を使えるかは別に確認します。ドメイン代がかからなくても、設定や検証の作業費は発生し得ます。
3.言語別のSEO設定と公開確認が増える
言語ごとのタイトル、ページ間のリンク、対応する言語版を示すhreflangなどを整理します。ページ数が増えると、リンク先の誤りや、翻訳前のタイトルが残っていないかを確認する対象も増えます。
hreflangは対応する言語版を伝える手段であり、検索順位を直接引き上げる保証ではありません。検索エンジンが内容を取得できる状態にしたうえで、各ページの関係を適切に示します。
4.表示やフォームの確認と更新管理が増える
公開前は、文章の折り返し、ナビゲーション、フォームの入力・送信、完了画面などを言語ごとに確認します。公開後も、製品仕様や取引条件の変更を外国語版へ反映する必要があります。
翻訳後の確認担当者が決まっていないと、修正待ちで公開が遅れたり、日本語と外国語で情報が食い違ったりします。費用の一部は、こうした更新や確認を継続できる体制を整えるためにかかります。
多言語サイト制作費の内訳と追加費用が発生しやすい項目

制作費の総額が同じでも、翻訳や運用の分担が違えば、自社に残る作業は変わります。見積書では、各項目の金額とともに、納品物・確認回数・担当範囲を確認しましょう。
1.対象国の調査とサイト構成の設計費
対象となる国・地域、顧客、競合、問い合わせの目的を整理する費用です。海外向けに何を掲載するかが決まっていない場合は、原稿やデザインを作る前の検討が必要になります。
例えば製造業なら、国内向けの会社紹介より、製品仕様、対応規格、納入条件、供給体制が先に求められることがあります。どのページを翻訳するかを先に絞れば、使われないページの制作費と更新費を抑えられます。
2.翻訳とネイティブチェックの費用
翻訳料金は、対象言語、原稿量、専門性、確認範囲で変わります。人による翻訳、自動翻訳の修正、ネイティブチェックは別の作業なので、見積もりの名称と実際の内容を確認してください。
3.デザイン調整とCMS構築の費用
言語によって文字量や読みやすい改行位置が変わるため、見出し、ボタン、表などの調整が必要です。CMSを使う場合は、言語別の記事管理、編集権限、公開フロー、翻訳対象の設定なども確認します。
見積もりでは、新しくデザインするページ数と、共通テンプレートを使うページ数を分けると比較しやすくなります。同じ20ページでも、20種類のレイアウトを作る場合と、数種類のテンプレートへ原稿を入れる場合では作業量が異なります。
4.フォームや画像やPDFの多言語対応費
本文を翻訳しても、画像の中の日本語、PDFカタログ、フォームのエラーメッセージ、自動返信メールが残ることがあります。これらを翻訳対象に含めるか、あらかじめ一覧化しておきましょう。
海外からの問い合わせを受けるなら、住所や電話番号の入力形式、問い合わせ先、返信に使う言語も検討します。送信ボタンの翻訳だけでなく、送信後まで一通り利用できることが必要です。
5.海外SEOの初期設定と継続運用の費用
「SEO対応」という表記には、検索登録を可能にする技術設定から、対象国のキーワード調査や記事制作まで、幅があります。料金に含まれる作業を具体名で確認してください。
初期設定には言語別URLやリンクの確認など、継続運用には検索状況の分析、コンテンツの追加、問い合わせ導線の改善などが考えられます。公開できる状態を作る費用と、公開後に集客を伸ばす費用を分けると、施策の優先順位を決めやすくなります。
6.ツール利用料と保守と更新の継続費用
ツール利用料には、ページ数、翻訳文字数、言語数、アクセス数などの上限が設けられる場合があります。現在の規模だけでなく、製品追加やニュース更新でどの程度増えるかも考慮しましょう。
保守費では、システム更新、障害対応、バックアップ、文章の差し替えがどこまで含まれるかを確認します。「保守契約があるから翻訳更新も無料」とは限らないため、更新作業の単位と料金を見ておくことが必要です。
多言語サイトの費用は初年度と3年間の総額で比較する

月額利用料と一括の制作費を比べる場合は、同じ期間にそろえて試算します。基本の考え方は「初期費用+利用期間中の固定費+翻訳・更新・追加作業費」です。
ツール利用型は初期設定費と継続利用料を合算する
次の表は、公開料金を使った計算例です。プランごとに機能や制限が違うため、同一仕様の相見積もりではありません。3年間は料金改定がなく、同じプランを継続すると仮定しています。
| プラン例 | 1年間の計算額・税込 | 3年間の計算額・税込 |
|---|---|---|
| WAKARU Starter | 261,360円〜 | 784,080円〜 |
| shutto翻訳 エントリー +独自ドメイン設定 | 158,400円 | 475,200円 |
| GTranslate国内提供 スタンダード | 275,000円 | 671,000円 |
| GTranslate国内提供 プロ | 462,000円 | 1,122,000円 |
価格だけを見ると、利用料が低いサービスが有利です。ただし、社内で設定や修正が難しい場合は、その作業を誰が担うかまで見積もる必要があります。相談窓口、確認範囲、追加改修を含めた条件で判断しましょう。
制作依頼型も公開後の費用を見込む
制作費を一括で支払う場合でも、翻訳更新やCMSの保守は継続します。商品情報を毎週更新するサイトと、会社概要を年に数回更新するサイトでは、運用費が変わります。
見積もり依頼時に「月に何ページ程度更新するか」「誰が翻訳を確認するか」を伝えると、実際の運用に近い費用を把握できます。初期費用の値引きだけでなく、更新しやすい仕組みに予算を配分することも検討しましょう。
ページや言語が増えたときの費用も確認する
導入後に英語から中国語へ展開したり、製品ページを増やしたりすると、プラン変更や追加翻訳が必要になる場合があります。追加1言語の費用、上限を超えた場合の料金、再設定が必要な条件を確認しておきましょう。
契約前には、翻訳データの持ち出し、他サービスへの移行、解約後の外国語URLの扱いも確認します。将来の変更に伴う費用まで把握することで、長く運用できる方法を選びやすくなります。
海外SEOを見据えながら多言語サイトの制作費を抑える方法

予算が限られているときは、必要な情報と公開範囲を絞ることが先決です。外国語のページを増やすたびに、翻訳・確認・更新の対象も増えるからです。
1.最初に対応する国と言語とページを絞る
海外展開の優先地域を決め、その地域の顧客に必要な情報から整えます。製造業なら、注力製品、品質管理、取引条件、問い合わせを優先するなど、商談に至るまでの情報を一通り用意しましょう。
ページを少なくするときも、判断に必要な内容まで削らないことが重要です。会社概要だけを翻訳しても、購入できる製品や相談方法が分からなければ、問い合わせにはつながりにくくなります。
2.既存のデザインとCMSを活用する
現在のサイトが使いやすく、海外向けにも情報を整理できるなら、全面リニューアル以外の選択肢があります。共通のヘッダーやページ部品を活用し、対象言語で表示が崩れる部分を調整する方法です。
ただし、既存の構造が複雑で追加改修を繰り返す必要がある場合は、作り直したほうが運用負荷を減らせることもあります。流用する案と新規制作する案を、公開後の更新まで含めて比較してください。作り直すべきか迷う場合は、ホームページリニューアルの判断基準・費用・進め方を参考に、現在の課題と必要な改修範囲を整理しましょう。
3.AI翻訳と人による確認をページの重要度で使い分ける
更新頻度の高い情報はAI翻訳を活用し、製品仕様、料金、契約条件、キャッチコピーなどは人が重点的に確認する方法があります。すべてを同じ確認工程にそろえるより、重要箇所へ予算を配分しやすくなります。
誤訳すると顧客の判断に影響する情報は、金額、単位、型番、対応範囲などを確認します。公開後に修正する担当者と手順まで決めておくと、修正漏れも防ぎやすくなります。
4.言語追加を見据えてURLと更新方法を決める
まず英語のみで始める場合も、将来ほかの言語を追加できるかを確認しておきます。初期段階からページの対応関係や更新方法を整理しておけば、追加時に構造全体を見直す作業を抑えられます。
海外検索からの集客を目指すなら、言語別URLの配信方法も最初に検討しましょう。表示翻訳から後で移行する方法もありますが、移行時には旧URLの扱いや翻訳データの引き継ぎなどが必要になる場合があります。
多言語サイト制作の費用に関するよくある質問
- 英語サイトを1言語追加するだけでも制作費はかかりますか
-
翻訳、原稿反映、表示調整、言語切り替え、公開確認などの作業があるため、費用は発生します。ツールで対応する場合は月額利用料が中心となり、手作業でページを制作する場合は制作費が中心になります。まず対象ページと原稿の有無を整理しましょう。
- 無料の自動翻訳だけで海外SEO対策はできますか
-
無料か有料かだけでは判断できません。言語別URLを用意できるか、検索エンジンが対象言語の内容を取得できるか、検索登録を妨げる設定がないかを確認する必要があります。閲覧中の画面だけを翻訳する仕組みは、海外検索からの集客とは分けて考えます。
- 言語別URLを作るには別ドメインや別サーバーが必要ですか
-
必須ではありません。同じドメインの下に「/en/」などを設ける構成もあります。どの方法が使えるかはCMS、サーバー、翻訳サービスによって異なります。別ドメインの取得費だけでなく、設定・保守の負担も含めて選びましょう。
- URLが変わらない方式から言語別URLの方式へ変更できますか
-
変更できる場合があります。ただし、現在のサービスから翻訳データを取り出せるか、新しい配信方式にサイトが対応するかを確認する必要があります。既に外国語URLが存在する場合は、移行先と旧URLの対応も整理します。
- SEO対応にはキーワード調査や記事制作も含まれますか
-
サービスごとに異なります。「SEO対応」が、言語別ページを検索対象として公開できる機能だけを指す場合もあります。見積もりでは、キーワード調査、原稿制作、分析、改善提案が含まれるかを項目ごとに確認してください。
- 翻訳ツールを解約すると外国語ページはどうなりますか
-
サービスの配信方式や契約条件によって異なります。外部サービスが外国語ページを配信している場合は、解約後に利用できなくなる可能性があります。自社CMSに内容が残る方式でも、機能停止の影響を確認する必要があります。解約前にデータ出力と移行方法を確認しましょう。
多言語サイト制作の費用と対応範囲のご相談はクーミルへ
多言語サイトの予算を決めるときは、対象国、必要な情報、海外検索からの集客、公開後の担当体制を一緒に整理すると、必要な制作範囲が見えてきます。
クーミルでは、既存サイトへの多言語化導入、外国語ページの制作、サイト全体のリニューアルを、ご予算と目的に合わせて検討します。WAKARUの利用と追加の制作・改善支援を組み合わせる場合も、それぞれの対応範囲を分けてご案内します。
「英語だけで始めたい」「既存サイトを残したい」「海外からの問い合わせを増やしたい」など、検討段階のご相談も承ります。現在のサイトURL、希望言語、対象ページ、公開時期をお知らせください。