採用サイトの集客方法とは？効果を最大化するためのポイントを徹底解説

• 採用サイトを作ったが、思うように応募が集まらない
• そもそも採用サイトへ求職者を集める方法がわからない

そんな悩みを抱える採用担当者は少なくありません。

実は、採用サイトは「作る」だけでなく「集客する」仕組みづくりが不可欠です。本記事では、Web制作と採用支援に強みを持つクーミル株式会社が、求職者を惹きつける8つの集客方法と、応募へつなげる改善ポイントを徹底解説します。

「採用サイトを作るだけ」では求職者を集めることはできない

採用サイトはホームページと同様に作るだけでは、求職者を集めることはできません。そのためクーミルでは採用サイトを構築するときに、「どのように活用するか？」の深掘りまで行っています。

1.運用していない採用サイトは閲覧するユーザーが少ない

採用サイトは「完成＝ゴール」ではなく、「運用＝スタート」です。そのため、採用サイト側から発信を行う、または外部流入を増やすことをしない限りは、求職者を集めることはできません。

採用サイトの場合は以下のようなコンテンツを更新することで、検索順位の維持にもつながり、アクセス数・応募数の底上げが期待できます。

1. 社員インタビューの追加
2. 社内イベントや新制度の紹介
3. 採用ブログやお知らせ
4. PR、プレスリリース

2.SEO対策が実施されていない

どれだけ良い採用サイトを作っても、検索されなければ見つけてもらえません。求職者は「職種＋地域」「企業名＋採用」「業種＋求人」など具体的なワードで検索します。

そのため、採用サイトに設けるページ構成やHTMLタグ、構造化マークアップの実装など内部SEO対策をしっかりと行う必要があります。

クーミルでは、採用サイトのSEO対策の重要性を肌で感じているため、リニューアル・新規制作する際は、デザイン面のみならず、SEO対策のアドバイスもしております。

SEO対策について詳しく知りたい人は以下の記事を参考にしてください。

3.SNS・求人媒体からの外部導線がない

採用サイトは、様々な求人媒体にて比較検討している方へ、より自社の魅力を伝えるための一つのツールとなります。だからこそSNSや求人媒体「流入経路」を設計する必要があります。

採用サイトをうまく活用している企業様は以下のような導線を構築しています。

1. InstagramやXで自社のカルチャーを発信し、サイトへ誘導
2. オウンドメディアを構築して、採用サイトへ誘導
3. リスティング広告で「地域×職種」で検索する層にピンポイント訴求
4. 求人媒体から自社サイトへ誘導するリンク設置

外部メディアからの導線を設けることで、認知拡大と応募数増加の両方を実現できます。

採用サイト単体では集客力に限界があります。特に若年層に対してはInstagramやX、そしてTikTokでの企業発信が有効で、広告を活用することで短期的な集客も実現できます。

採用サイトに求職者を集める効果的な集客方法

採用サイトに対して求職者を集める方法として以下の8つの集客方法があります。それぞれ確認していきましょう。

1. SEO対策を実施し、検索流入を獲得する
2. Googleしごと検索（Google for Jobs）への対応
3. 求人媒体と採用サイトを連携させる
4. 自社SNSの活用（Instagram・Xなど）
5. Web広告
6. 自社ブログ・オウンドメディアとの連携
7. 採用イベントや説明会ページとの導線設計
8. 応募率を高める導線設計・CTA改善

1. SEO対策を実施し、検索流入を獲得する

多くの求職者は、求人媒体によって検索する人が多いです。しかし、専門性が高い仕事や地域性が高い仕事の場合、検索エンジンを用いて仕事先を探すことがあります。

そのため、採用サイトにおいてSEO対策を行えば、自社採用サイトが検索結果に表示され、自然流入が見込めます。

採用サイトでSEO対策すべきキーワード例

1. 職種または業種＋勤務地
2. 職種または業種＋求人
3. 職種または業種＋フレックス
4. 職種または業種＋在宅勤務
5. 専門性の高いスキル＋求人
6. 国家資格＋求人

これらのキーワードをSEO対策することで、より見込み度が高い求職者を集めることができます。

2. Googleしごと検索（Google for Jobs）への対応

Googleしごと検索は、求人情報をGoogle検索結果に直接表示できる機能です。具体的な以下のような形で検索結果に表示されます。

構造化データ（JSON-LD）を自社サイトに設定することで無料で掲載が可能となります。具体的なやり方については、「求人検索用の求人情報（JobPosting）の構造化データ」にて確認することができます。

クーミルでも上記の対応を行っておりますので、もし自社で対応できない場合はご相談ください。

Google for Job対応するメリット

メリット	説明
検索結果に目立って表示される	求職者のクリック率が向上
無料で掲載できる	広告費をかけずに集客可能
競合との差別化ができる	未対応企業が多く、先行者優位を狙える

3. 求人媒体と採用サイトを連携させる

採用サイトの集客を行う上で、最も効果的な手法は、求人媒体と採用サイトを連携させることです。求人媒体の集客力を活用し、自社サイトへの導線を設けることで、より深い情報提供とブランディングが可能になります。

また、多くの求人媒体において、企業情報ページにURLを掲載することができます。企業のTOPページではなく、採用サイトのTOPページのURLを掲載することも重要です。

求人媒体と採用サイト連携例について

1. 求人媒体に「詳しくはこちら」のリンクを設置
2. 媒体掲載内容と採用サイトの情報を一致させる
3. 採用LPやエントリーフォームへのスムーズな導線

クーミルのクライアント様からは、求人媒体と連携させることで、より求める人材からの求人数が増えたという声も多数いただいております。

4. 自社SNSの活用（Instagram・Xなど）

最近では、自社の採用広報において、InstagramやXそしてTikTokなどの動画コンテンツを活用する企業が増えてきています。これらの媒体からの導線先として採用サイトを設けることは非常に効果的です。

実際に、クーミルにおいても、SNS経由で専門性が高い協業先や業務委託者様を募集しております。その結果としては、1回の発信で23件ほどの求人応募を頂いております。

活用事例

1. 社員の働く様子やイベント風景を投稿
2. ストーリーズで求人情報や社内ニュースを配信
3. 社長の1日の姿などを密着動画
4. 社員の1日について密着動画
5. 採用サイトへのリンク設置（プロフィールや投稿）

5. Web広告
（求人媒体内の広告・リスティング・SNS広告）

「短期間で求人募集を行う必要がある。」など成果を出したいときには、広告運用が効果的です。

広告種類	おすすめ度合い	特徴
求人媒体内の広告	◎	求人を求めている方に対して強く訴求可能
リスティング	△	能動的な検索ユーザーに直接アプローチ
SNS広告	⚪︎	潜在層に向けてイメージ訴求が可能

上記のような形で、各広告媒体ごとに効果が全く異なります。

6. 自社ブログ・オウンドメディアとの連携

企業理解を深めてもらうために、ブログやオウンドメディアの活用は有効です。また、オウンドメディアを活用することで、その領域の有名企業として認識を高めることができ、専門スキルが高いキャリアを持つ人材を採用するキッカケに繋がります。

オウンドメディアでのポイント

1. 社員インタビューや仕事のやりがいを記事にする
2. SEOキーワードを意識したコンテンツ配信
3. 採用サイトや応募フォームへの導線設計

採用オウンドメディアについて詳しく知りたい人は以下の記事を参考にしてください。

7. 採用イベントや説明会ページとの導線設計

説明会・インターン情報を発信することで、リアルな接点を持つことができます。

1. イベント専用ページと採用ページの相互リンク
2. 参加後フォロー用メールからの再誘導
3. オンラインイベントのアーカイブ動画設置

注意点

採用イベントや説明会ページによる集客方法は、大前提として「イベントに人が集まること」が重要となります。

1. 有名企業との協業イベントを実施する
2. 採用イベント（数十社合同）に出展する
3. 大学や学校法人と連携をとる

上記のような求職者が集まる場所・イベント企画することができない場合は、費用対効果が合わないことがありますので注意しましょう。

8. 応募率を高める導線設計・CTA改善

アクセスを応募に変えるには、わかりやすい導線と効果的なCTA（行動喚起）が重要です。

どれだけアクセスを集めても、応募フォームが分かりにくければ離脱されてしまいますので、応募しやすい状況を作ることを意識するようにしましょう。

ポイント

1. ファーストビューで魅力や訴求ポイントが伝わっているか
2. CTAボタンは目立つ色・文言になっているか
3. 応募フォームは入力しやすい構成か

集客後の応募につなげる採用サイト改善ポイント

採用サイトへ集客に成功した後は、訪れた求職者が採用サイトから応募することが重要となります。もし集客は出来ているが、求職者が集まらない場合は以下のポイントを見直しましょう。

1. ファーストビューで求職者へ印象を残す

採用サイトで最も重要な要素の一つがファーストビューです。

クーミルでは、これまで多くの採用サイトのアクセス解析を行ってきましたが、採用ページを開いて3秒以内に興味関心を引くことが出来なければ、離脱されてしまう確率が非常に高いです。

特にファーストビューは、ページを開いて最初に目に入るエリアであるため、「企業の魅力」や「働くイメージ」を直感的に伝えることが出来れば、離脱率を抑え、応募意欲を高めることができます。

改善ポイント

1. 強み・特徴がひと目で伝わるキャッチコピー
2. 働く社員の笑顔や職場風景のビジュアル
3. CTA（応募ボタン）を見やすく配置

第一印象が良ければ、ページ熟読率や回遊率の向上に繋げることが出来ます。

2. 誰に伝えるかコンセプトを明確化させる

採用サイトは、自社が採用したい人物像をイメージして、その人に対して自社の魅力を届ける媒体であるとクーミルでは定義づけしております。

そのため、「誰に向けて、何を伝えるか？」の「ペルソナ設計」が必須となります。自社が求める人材から募集がくるようにコンセプトを明確化しましょう。

採用サイトのコンセプト設計のポイント

1. ターゲット層の明確化（例：20代若手営業職志望など）
2. 企業の価値観・文化・求める人物像の言語化
3. 採用サイトのデザインからもコンセプトが伝わるように構築

3. 働く姿をイメージさせるコンテンツを提供する

求職者は「この会社で働く自分」を想像できるかどうかで応募を判断します。実際の業務内容や働き方をリアルに伝えるコンテンツが不可欠です。

最近の採用サイトの状況を分析すると、動画を活用して働く姿をイメージさせることで、入社後のギャップを減らすことができ、離職率の低減することが可能になります。

おすすめコンテンツ

1. 社員インタビューやクロストーク記事
2. 1日のスケジュール例（等身大のレポートが良い）
3. 入社後の教育制度やキャリアプラン

4. レスポンシブ対応で離脱率を低減させる

求職者の大半はスマートフォンからサイトを閲覧しています。レスポンシブ対応が不十分なサイトでは表示崩れや操作性の悪さで離脱される可能性が高まります。

レスポンシブ対応で重視すべき点

1. モバイルでの読みやすさ（フォント・行間）
2. CTAボタンの大きさと配置
3. スクロールしやすい構造

5. キャリア形成がイメージできるコンテンツを用意する

応募者は、入社後の成長やキャリアパスに関心を持っています。キャリア形成の具体的な情報があることで、「長く働きたい」と思える判断材料になります。

特に中途採用やキャリア採用の場合は、このキャリアプランや評価制度を明確に提示することは重要となります。

キャリアに関する内容の掲載例

内容例	説明
キャリアステップ紹介	入社〜数年後までの成長フロー
教育・研修制度	OJTや外部研修、資格支援の制度
社員のキャリア事例	実際に昇進・異動したケース紹介
社内評価制度	社内の評価基準を明記

採用サイトの集客方法に関連するよくある質問

採用サイトの集客がうまくいかない主な原因は？

SEOやSNSなどの集客施策が未対応であることが多いです。また、採用サイトの更新がされておらず、情報が古いため、応募に至らないケースも少なくありません。

採用サイトだけで応募は本当に集まるのでしょうか？

採用サイトは作るだけでは、応募数を劇的に増やすことは難しいです。

SEOやSNS導線を設計すれば、十分な応募が見込めます。また、より自社に合う人材から応募を集める上でも採用サイトは効果的です。

Instagramから採用サイトに誘導するにはどうすればよいですか？

プロフィールにリンクを設置し、投稿やストーリーズでサイトの魅力を発信しましょう。URLリンク可能なストーリー広告も活用できます。

採用サイトの集客に使う広告費はどのぐらいですか？

必要な応募人数によっても変化します。

募集人数が少ない企業様では数万円程度、大規模に求人募集を行っている企業様では、数百万円から数千万円ほど広告費を使用することも少なくありません。

採用サイトに掲載するべき最低限のコンテンツは？

企業紹介、募集要項、社員インタビュー、よくある質問、エントリーフォームの5つは必須です。これらが揃っているだけでも応募率は大きく変わります。

まとめ

本記事では、採用サイトに効果的な集客方法について解説しました。採用サイトは、企業の成長性を高める効果が期待されますが、集客方法を理解していないと、有効活用できない場合もあります。

ぜひ本記事で紹介した集客方法を活用して、採用力を高めてください。