オウンドメディアの成功事例15選!採用・集客など目的別成功ポイントを解説

オウンドメディアの成功事例15選!採用・集客など目的別成功ポイントを解説
  • 「成功しているオウンドメディアを参考にしたい…」
  • 「オウンドメディアで成功する方法は?」

このような悩みや疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか。

オウンドメディアの成果は、企業によって大きな差があると言えるでしょう。運用が成功しているオウンドメディアは、自社の課題や運用の目的が明確であることが共通しています。加えて各企業が独自の工夫をして、オウンドメディアを成功に導いています。

本記事では、オウンドメディア運用の際に参考にしたい成功事例とあわせて、成功するためのポイントや注意点を解説します。オウンドメディアを運用している方や、運用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

この記事を読むことで、オウンドメディアの成功パターンや成功ポイントがわかり、成功につながりやすくなるでしょう。

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馬鳥 亮佑
監修者

COOMIL(クーミル)株式会社 代表取締役。神奈川県出身。東京薬科大学大学院を修了後、大手製薬会社にて研修開発に従事する。2016年にファングロウス株式会社を創業し、マーケティング、広告運用、YouTube、SEO対策を駆使し、2年で売上1億円強かつ利益率40%強の会社へとグロースさせ、株式譲渡。YouTubeチャンネルのプロデュース・原稿制作・出演・撮影・編集の全てを自ら行い、運営10ヶ月で登録者数1万人突破させる(現在3万人越え)。IT業界だけでなく実店舗経営の知見を活かし、クライアント様の課題の本質を捉えて、「結果が出るマーケティング施策」をご提案致します。サイトを公開後も運用をお任せ頂き、サイトだけでなく「事業規模の拡大を目指す」ことがクーミルのモットーです。

■経歴

2014年 東京薬科大学大学院終了
2014年 第一三共株式会社
2016年 ファングロウス株式会社 創業
2019年 一般社団法人スーパースカルプ発毛協会(FC本部) 理事
2021年 ファングロウス株式会社 株式譲渡
2021年クーミル株式会社 創業

■得意領域

SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告
オウンドメディア運用
フランチャイズ加盟店開発、集客

■保有資格

Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格

■SNS

X(旧Twitter):https://twitter.com/ryosuke_coomil
YouTube:https://www.youtube.com/@marketing_coomil

デジマーケ編集部
執筆者

デジマーケは、クーミル株式会社が運営するデジタルマーケティング情報メディアです。Webサイト制作、SEO対策、リスティング広告、SNS広告(Facebook、Instagram)など企業のWeb担当者向けに集客や売り上げUP、認知度UPに繋がるデジタルマーケティング情報を配信するメディアサイトです。

1.オウンドメディアとは

オウンドメディアとは、自社で運用するメディアのことです。
今見ていただいている記事は、クーミル株式会社が運営しているDIGIMARKEというオウンドメディアとなります。

自社ホームページやブログ、SNSやパンフレット、カタログなどの媒体が含まれます。さまざまなコンテンツを発信することで、集客するマーケティング施策として主に活用されています。

オウンドメディアには優れた集客効果があり、自社の収益拡大に大きく貢献できることが最大のメリットです。広告費用がかからず一定の集客が見込めるため、多くの企業がオウンドメディアの運用をしています。

1-1.オウンドメディアとホームページの違い

オウンドメディアとホームページは、企業や団体が自ら所有し運営する点では共通していますが、目的や内容、ターゲットに違いがあります。

項目オウンドメディアホームページ
目的ユーザーとコミュニケーションをとるユーザーに情報を提供する
ターゲット見込み客や既存の顧客一般消費者
コンテンツ有益な情報や役立つ情報企業の情報やサービスの情報
運用方法継続的な運用が求められる情報更新が定期的に行われればよい

オウンドメディアは顧客の獲得や売上アップを目的として商品やサービスの紹介、エンタメ情報などを提供します。一方ホームページは、情報発信や企業紹介を目的として、企業概要や商品紹介、問い合わせ窓口などを案内しています。

オウンドメディアのターゲットは見込み客であるのに対し、ホームページは、一般の消費者を対象としている点でも違いが見られるでしょう。

2.オウンドメディアを運営する目的

オウンドメディアを運営する際は、目的を明確にすることが重要です。
コンテンツの方向性を定め、効果検証をスムーズに行うためです。ここでは、オウンドメディアを運営する主な目的を3つ紹介します。

  1. 自社のブランディングのため
  2. 新規顧客の獲得のため
  3. 広告費を削減するため

2-1.自社のブランディングのため

オウンドメディアの運営は、自社のブランディングに効果的です。

ブランディングとは、自社の価値観や理念、商品やサービスの特徴などをユーザーに認知してもらい、信頼や好感を抱いてもらうことです。

オウンドメディアでは、自社の理念や価値観を積極的に発信することで、ユーザーに自社の考え方や世界観を理解してもらい、共感を得られます。また、商品やサービスの特徴や魅力をわかりやすく伝えることで、ユーザーに興味を持ってもらえます。

効果的に活用することで自社のブランド力を高め、競合他社との差別化も図れるでしょう。

2-2.新規顧客の獲得のため

オウンドメディア運用においては、新規顧客の獲得を目的としている企業も多いでしょう。

新規顧客の獲得ができれば、企業の知名度向上や売り上げ拡大が期待できます。自社の商品を全く知らない方に対しても、商品やサービスを発信することで興味をもってもらうきっかけになるかもしれません。

このようにオウンドメディアの効果が直接的に収益アップにつながるため、新規顧客獲得を目的としているケースも増えています。

2-3.広告費を削減するため

オウンドメディアは広告費を削減する目的もあります。

広告費をかけずに告知やコンテンツ発信ができるからです。一般的なインターネット広告や、新聞広告などを利用する場合、一定の広告費がかかります。

オウンドメディアは、WebサイトやSNSの利用は無料なので、広告費をかけずに自社の商品やサービスを発信できます。そのため、広告費を削減しながら告知をしたい場合には、オウンドメディアは効果的といえるでしょう。

ただし、コンテンツ制作や運営には時間と労力がかかるため、多少のランニングコストが発生することは覚えておきましょう。

3.オウンドメディアの成功事例|ブランディング目的の企業事例5選

商品やサービスのブランディングができることは、オウンドメディアの魅力です。
ブランディングに成功できれば、直接的な顧客獲得だけでなく、将来的な見込み客の獲得につながるでしょう。

ここでは、オウンドメディアを活用することで企業のブランディングに成功した事例を紹介します。

  1. サイボウズ式(サイボウズ株式会社)
  2. 北欧、暮らしの道具店(株式会社クラシコム)
  3. PaMarry(クーミル株式会社)
  4. THE BAKE MAGAZINE(株式会社BAKE)
  5. Red Bull(レッドブル・ジャパン株式会社)

BtoB向けの成功事例を知りたい人は以下の記事を参考にしてください。

3-1.サイボウズ式(サイボウズ株式会社)

オウンドメディア成功事例
出典:サイボウズ式
メディア名サイボウズ式
URLhttps://cybozushiki.cybozu.co.jp/
運営会社サイボウズ株式会社
開始時期2012年5月
コンセプト新しい価値を生み出すチームのメディア
メディアの特徴・サイボウズ株式会社の認知度向上とブランディングを目的に運営
・見やすいシンプルなインターフェイス
・お問い合わせフォームや資料請求への導線がない

「サイボウズ式」は、会社管理ソフトやクラウドサービスを展開する「サイボウズ株式会社」が運営しているオウンドメディアです。

「新しい価値を生み出すチームのメディア」をコンセプトに、ブロガーのコラムやマンガ形式の記事など、働き方に関するコンテンツを多く配信しています。

3-2.北欧、暮らしの道具店(株式会社クラシコム)

オウンドメディア成功事例
出典:北欧、暮らしの道具店
メディア名北欧、暮らしの道具店
URLhttps://hokuohkurashi.com/
運営会社株式会社クラシコム
開始時期2007年9月
コンセプトフィットする暮らし、つくろう
メディアの特徴・暮らしのノウハウと自社商品の紹介を両立させたメディア
・オンラインストアがメイン
・SNSとの連携で集客力の強化

「北欧、暮らしの道具店」は、「株式会社クラシコム」が運営しているオウンドメディアです。日用雑貨やインテリア雑貨が紹介されており、気になった商品はオウンドメディア上で購入できるのが特徴です。

商品を紹介や販売する場としてだけではなく、生活の中のちょっとした「非日常」を感じ楽しんでいただけるようなコンテンツも配信しています。

3-3.PaMarry(クーミル株式会社)

オウンドメディア成功事例
出典:PaMarry
メディア名パマリー(PaMarry)
URLhttps://pamarry.com/
運営会社クーミル株式会社
開始時期2021年
コンセプトより良い夫婦のカタチを
メディアの特徴・夫婦円満のヒントを発信
・具体的な改善案や対処法がわかる
・ライターは結婚や子育て経験あり

「PaMarry」は、サイト制作を中心におこなっている「クーミル株式会社」が運営しているオウンドメディアです。「より良い夫婦のカタチを。」をミッションとし、夫婦の問題に役立つ情報やサービスを提供しています。

ライターは結婚や子育て経験がある方で構成されており、信頼性を担保するために一部、医師や弁護士などの専門家監修の元記事を作成しています。

3-4.THE BAKE MAGAZINE(株式会社BAKE)

オウンドメディア成功事例
出典:THE BAKE MAGAZINE
メディア名THE BAKE MAGAZINE
URLhttp://www.bake-jp.com/magazine/
運営会社株式会社BAKE
開始時期2015年
コンセプトおいしいは、しあわせにBAKE(バケ)る。そこにはストーリーがある。
メディアの特徴・「製菓業界を変えるオウンドメディア」が目標
・食に関連したユニークなコンテンツを発信
・自社製品だけでなく競合商品を紹介

THE BAKE MAGAZINEは、チーズタルト専門店として有名な株式会社BAKEが運営するオウンドメディアです。自社やお菓子に関する情報に留まらず、主に「食」に関連したユニークなコンテンツが中心です。

ブランドや企業、生産者、業界を牽引するリーダーの方々へのインタビューなどを幅広く発信しています。

3-5.Red Bull(レッドブル・ジャパン株式会社)

オウンドメディア成功事例
出典:Red Bull
メディア名レットブル
URLhttps://www.redbull.com/jp-ja/
運営会社レッドブル・ジャパン株式会社
開始時期不明
コンセプト翼をさずける
メディアの特徴・コーポレートサイトそのものがオウンドメディアとなっている
・サイト内では代表商品のエナジードリンクにほとんど言及していない
・アスリートやクリエイティブ関連事業の情報をメインで発信

「Red Bull」は「レッドブル・ジャパン株式会社」が運営しているオウンドメディアです。メディアの内容では、エナジードリンクにほとんど言及していないことが大きな特徴と言えるでしょう。

同社が展開している、モータースポーツなどのアスリート関連事業や音楽など、クリエイティブ関連事業などの情報をメインに発信しています。活動的なアスリートやクリエイターをターゲットに独自性の高い情報を提供し、「アクティブな生活にはRed Bull」といったブランドイメージを確立しました。

4.オウンドメディアの成功事例|採用促進目的の企業事例5選

オウンドメディアは、企業の採用促進にも貢献することが期待できます。

コストをかけずに求人掲載でき、自由に自社の魅力を伝えられるからです。アピールポイントや求職者に伝えたい内容を提示することで、採用のミスマッチも防げます。

ブランディングの事例に続いて、企業の採用促進に成功した事例を5つ紹介します。

  1. mercan(株式会社メルカリ)
  2. CAREER HACK(エン・ジャパン株式会社)
  3. ミクシル(株式会社ミクシィ)
  4. OnLINE(LINE株式会社)
  5. FEATUReS(株式会社サイバーエージェント)

4-1.mercan(株式会社メルカリ)

オウンドメディア成功事例
出典:mercan
メディア名mercan
URLhttps://mercan.mercari.com/
運営会社株式会社メルカリ
開始時期2016年5月
コンセプトメルカリの“いま”を正しくかつ遠くまで届け、エンパシーの総量を増やす
メディアの特徴・採用のミスマッチを減らすことが目的
・社員の日常をありのまま書いたコンテンツ
・英語版ページで海外人材の誘導もおこなっている

「mercan」は、フリマアプリで有名な「株式会社メルカリ」が運営するオウンドメディアです。2016年5月に「メルカリの“いま”を正しくかつ遠くまで届け、エンパシーの総量を増やす」をコンセプトに設立されました。

メルカリで働く方を軸に、チームの紹介や社内での出来ごとを発信しています。

4-2.CAREER HACK(エン・ジャパン株式会社)

オウンドメディア成功事例
出典:CAREER HACK
メディア名CAREER HACK
URLhttps://careerhack.en-japan.com/
運営会社エン・ジャパン株式会社
開始時期2012年
コンセプトテック業界で働く人のためのWEBメディア
メディアの特徴・テック業界の専門的な情報を分かりやすく発信
・業界内で活躍している人のライフスタイルやワークスタイルを丁寧に紹介
・海外の事例やAI技術を解説

「CAREER HACK」は人材情報サービスを中心におこなう「エン・ジャパン株式会社」が運営しているオウンドメディアです。業界内で活躍している人材にインタビューし、仕事で役立つポイントや開発秘話などを紹介しています。

ライフスタイルやワークスタイルが丁寧に紹介されており、読者の共感を得て、採用にもつながりました。

4-3.ミクシル(株式会社ミクシィ)

オウンドメディア成功事例
出典:ミクシル
メディア名ミクシル
URLhttps://mixil.mixi.co.jp/
運営会社株式会社ミクシィ
開始時期2017年
コンセプトMIXIが“まるわかり”できるメディア
メディアの特徴・自社のさまざまなサービスの紹介が目的
・スタッフが開発に挑む様子を率直に紹介
・メディアの成功で自社にマッチした人材採用が促進

「ミクシル」は、ミクシィ(mixi)で有名な「株式会社ミクシィ」が運営するオウンドメディアです。ミクシィグループの魅力を伝える目的で運用開始しました。「mixi」「モンスターストライク」「チケットキャンプ」など、さまざまな人気サービスを紹介しています。

自社で働くエンジニアやクリエイターにインタビューし、スタッフの日常を飾り気なく表現したことで、採用促進に成功しています。

4-4.OnLINE(LINE株式会社)

オウンドメディア成功事例
出典:OnLINE
メディア名OnLINE
URLhttps://line-online.me/
運営会社LINE株式会社
開始時期2012年(2020年リニューアル)
コンセプトたくさんのWOWへとつながるように
メディアの特徴・自社の取り組みやチャレンジをオープンに発信
・スタッフのワークスタイルを飾らずに発信
・企業のイメージ発信に特化

「OnLINE」は、メッセージチャットアプリで有名な「LINE株式会社」が運用しているオウンドメディアです。スタッフのインタビュー記事を多く紹介しています。

自社が行っている最新の取り組みや事業体制などをPRし、企業のイメージ発信に特化したオウンドメディアです。多種多様なワークスタイルに焦点を当てたリアルな情報を提供し、採用促進に成功しています。

4-5.FEATUReS(株式会社サイバーエージェント)

オウンドメディア成功事例
出典:FEATUReS
メディア名FEATUReS
URLhttps://www.cyberagent.co.jp/way/features/
運営会社株式会社サイバーエージェント
開始時期2019年頃
コンセプト21世紀を代表する会社を創る
メディアの特徴・知名度を上げ、採用のミスマッチを減らすために運営開始
・スタッフのインタビューを通して自社の魅力をアピール
・専門的な技術を分かりやすく解説

「FEATUReS」は、メディアやゲーム関連の事業で有名な「株式会社サイバーエージェント」が運営するオウンドメディアです。社員にインタビューし、企業の歴史や業務内容を紹介するとともに、新しい技術など魅力的なコンテンツを提供しています。

AbemaTV・Cygames・Makuakeなど、事業内容は多岐にわたりますが、サイバーエージェント本社自体の認知度は高くありませんでした。しかし、オウンドメディアの運用により、知名度向上と優秀な人材の確保に成功しています。

5.オウンドメディアの成功事例|リード獲得目的の企業事例5選

オウンドメディアの運用目的として最も多いのが、リード(見込み客)獲得のためです。

見込み客とは、企業の商品やサービスに興味をもっている今後顧客となりうるユーザーのことを指します。リード獲得ができれば、将来の売上アップや顧客満足度の向上につながるでしょう。

ここでは、オウンドメディアの運用によりリード獲得に成功した事例を5つ紹介します。

  1. LIGブログ(株式会社LIG)
  2. ferret(株式会社ベーシック)
  3. 侍エンジニア塾ブログ(株式会社侍)
  4. LISKUL(SO Technologies株式会社)
  5. DIGIMARKE(クーミル株式会社)

5-1.LIGブログ(株式会社LIG)

オウンドメディア成功事例
出典:LIGブログ
メディア名LIGブログ
URLhttps://liginc.co.jp/blog
運営会社株式会社LIG
開始時期2012年
コンセプト社員ブログ=サラリーマンブログ
メディアの特徴・幅広いコンテンツ
・遊び心のあるコンテンツ
・さまざまな事業をそれぞれの担当社が紹介

「LIGブログ」は、Webサイト制作やコンテンツ制作などの事業を展開する「株式会社LIG」が運営しているオウンドメディアです。2012年から「社員ブログ=サラリーマンブログ」のコンセプトのもと、社員の意見を自由に発信しています。

5-2.ferret(株式会社ベーシック)

オウンドメディア成功事例
出典:ferret
メディア名ferret
URLhttps://ferret-plus.com/
運営会社株式会社ベーシック
開始時期2014年
コンセプトマーケターのよりどころ
メディアの特徴・運用開始から半年で日本最大級のマーケティングメディアへ成長
・自社サービスの見込み客獲得が目的
・マーケティング戦略を自社のノウハウを生かして紹介

「ferret」は、Webマーケティングのコンサルタント事業を展開している「株式会社ベーシック」が運営するオウンドメディアです。SEO対策やSNSマーケティングなど、現代のWebマーケティング戦略に役立つ情報を多数発信しています。

ユーザー目線での良質なコンテンツ制作により、見込み客の獲得に成功しました。

5-3.侍エンジニア塾ブログ(株式会社侍)

オウンドメディア成功事例
出典:侍エンジニア塾ブログ
メディア名侍エンジニア塾ブログ
URLhttps://www.sejuku.net/blog/
運営会社株式会社侍
開始時期不明
コンセプトプログラミング学習のすべてがここに。
メディアの特徴・プログラミングスクールの集客が目的
・SEOを意識したサイト構成やコンテンツ作成
・SEO対策に偏りすぎてユーザーからの評価が落ちた事例でもある

「侍エンジニア塾ブログ」は、プログラミングスクールを運営する「株式会社侍」のオウンドメディアです。自社のスクールの集客増加を目的として、プログラミングに関するお役立ち情報を発信しています。

常にSEOを意識したWebサイト構成となっており、キーワードを多用し、検索エンジンから評価されるコンテンツを多く作成しています。しかし、キーワードを意識しすぎてコンテンツが読みづらくなったり、肝心のプログラミング解説の質が低かったりするなど、ユーザーからの評価が下がった事例でもあります。

5-4.LISKUL(SO Technologies株式会社)

オウンドメディア成功事例
出典:LISKUL
メディア名LISKUL
URLhttps://liskul.com/
運営会社SO Technologies株式会社
開始時期2014年
コンセプト日本のすみずみまでWebマーケティングの力を
メディアの特徴・他企業が抱える問題点に対する解決策を提示
・業界の最新情報や正しい情報を発信
・自社の技術を惜しみなく伝えている

「LISKUL」は、インターネット広告事業を展開する「SO Technologies株式会社」が運営するオウンドメディアです。ターゲットはWebマーケティングに関する問題を抱えている中小企業やベンチャー企業であり、専門的な技術や経験を生かし解決策を提供する目的で運営されています。

自社のノウハウを惜しみなくユーザーに提供することで、見込み客獲得につながった成功例です。

5-5.DIGIMARKE

オウンドメディア成功事例
出典:DIGIMARKE
メディア名DIGIMARKE
URLhttps://coomil.co.jp/column/
運営会社クーミル株式会社
開始時期2023年
コンセプトすぐに使えるWeb集客ノウハウを配信
メディアの特徴・運営開始半年で毎月安定したリード獲得に成功
・事例を交えた集客事例を多数掲載
・・自社の集客ノウハウを惜しみなく伝えている

「DIGIMARKE」は、東京都新宿区に拠点を置くデジタルマーケティングカンパニーであるクーミル株式会社が運営するオウンドメディアです。集客にまつわるノウハウを発信しています。

SEOに関するキーワードやホームページ制作などのキーワードで上位表示化されており、コラム記事から多数のリードを獲得しています。

6.オウンドメディアで成功するための5つのポイント

オウンドメディアの効果を実感するためには、長期的な運用が欠かせません。

オウンドメディアの運用には、調査・企画・ライティング・校正・公開作業・効果計測など、多くのコストとスキルを要します。

成功するためには、以下のポイントを押さえておくとよいでしょう。

  1. ターゲットを明確にしてニーズに合わせたコンテンツを提供する
  2. SEO対策でアクセスを増やす
  3. 独自性のある良質なコンテンツを作成する
  4. 内製と外注を使い分け効率的に運用する
  5. 運用の目的を明確にしてコンテンツに統一感をもたせる

6-1.ターゲットを明確にしてニーズに合わせたコンテンツを提供する

オウンドメディアで成功するためには、ターゲットを明確にし、ニーズに合わせたコンテンツを提供することが大切です。ニーズに応えるコンテンツを提供して初めて、ユーザーの関心を引きつけ、成果を上げられるからです。

記事を作る際は、記事ごと、あるいはサイト全体でターゲットが存在します。作成した記事がターゲットのニーズに沿った内容であるか必ず確認することが大切です。ターゲットのニーズとコンテンツの内容が合っていない場合、初期の段階でうまくいかないことも多いでしょう。

ターゲットを明確にしてニーズに合わせたコンテンツを提供することは、オウンドメディアの成功のためには欠かせないポイントです。まずは、自社のオウンドメディアのターゲットが明確化しているか確認しましょう。

6-2.SEO対策でアクセスを増やす

オウンドメディアで成功するためには、SEO対策は必須と言えます。

ユーザーに自社のコンテンツを届けるためには、検索結果の上位に表示される必要があるからです。SEOの知識ない状態でコンテンツを作成しても、多くのユーザーに届けることは難しいでしょう。

近年では、検索エンジンで気になる商品を検索したり、悩みを解決したりする方がほとんどです。検索エンジンからのアクセス数が増えれば、メディアの知名度や影響力が向上し、利用するユーザーが増えます。

このように、SEO対策はオウンドメディアの成功を左右する重要なポイントです。

6-3.独自性のある良質なコンテンツを作成する

独自性のあるコンテンツを継続的に発信しているメディアこそ優れたオウンドメディアと言えるでしょう。独自性のあるコンテンツはユーザーの満足度を向上させ、競合メディアとの差別化を図れるからです。

独自性のあるコンテンツとは、差別化されたオリジナリティのあるコンテンツのことで、調査系や体験系のコンテンツなどが挙げられます。正確な情報をもとに独自の経験や視点を展開し、オリジナリティを発揮できるよう工夫しなければいけません。

ただし、独自性を強く意識するあまりユーザーのニーズを無視したり、自分勝手な内容になったりしていないか注意しましょう。あくまでユーザーにとって有益な情報であることが大切です。

6-4.内製と外注を使い分け効率的に運用する

オウンドメディアで成功するためには、内製と外注を使い分け、効率的に運用することが大切です。記事コンテンツの作成には、時間も人材も必要です。リソースが限られている場合は、専門のライターに外注したほうが効率的でしょう。

自社にライティング力の高い社員がいたり、SEOに長けた社員がいたりした場合は、その社員を編集者として、他のメンバーは外注で集めるといった形もできます。ライティングの知識がある社員がいない場合は、優秀なライターを一人、編集者として採用してもよいでしょう。そうすることで、一定のクオリティを維持できます。

内製と外注を上手に組み合わせることで、柔軟かつ効率的に運用できるでしょう。

6-5.運用の目的を明確にしてコンテンツに統一感をもたせる

オウンドメディアの運営で成功するためには、運営目的を明確にしておかなければいけません。目的がはっきりしていれば、どのようなコンテンツを提供するか、どのような情報を発信するべきかがわかります。

ユーザー側も、何を伝えたいメディアなのかがはっきり認識できるでしょう。明確な運営目的がなければ、コンテンツに統一感がなくなり、読者の混乱を招いたり、興味の喪失につながったりしてしまいます。

これからオウンドメディアの運営を検討している企業はもちろん、すでに運営している企業も運営目的を明確にしてみてください。目的が明確でコンテンツの軸が定まっていれば、成功パターンにつながりやすくなるでしょう。

7.成功するオウンドメディアの記事の作成方法3ステップ

オウンドメディアを成功させるためには、以下の流れでコンテンツを作成するとよいでしょう。

  1. キーワード選定をする
  2. ユーザーの検索ニーズを調査する
  3. 記事構成を考える

7-1.キーワード選定をする

オウンドメディアで記事作成する際には、まずキーワード選定をします。キーワード選定は以下の方法が効率的です。

  1. 検索ボリュームを調べ、高いものを選ぶ
  2. CVRが高いキーワードを選定する

7-1-1.検索ボリュームを調べる

検索ボリュームはそのキーワードがどのくらい検索されているかを数値化したもので、ツールを使って簡単に調べられます。

ほとんど検索されないキーワードで上位表示されても意味がありません。
ターゲットユーザーが検索する可能性の高いキーワードを抽出しましょう。

▼注意点

オウンドメディアの立ち上げ当初の場合、検索ボリュームが大きいキーワードばかり執筆しても、競合が強くサイトへの流入がほとんど見込むことはできません。

そのため、オウンドメディアの初期運用では、検索ボリュームが少ないかつ、競合が少ないキーワードから上位表示化を狙うことも大切です。

オウンドメディア成功するための手順
流れ

競合が少なく、月間検索ボリューム1,000未満のキーワード→上位表示化され始め、サイト評価がつく

月間検索ボリューム1000~5000を狙う

CVRが高いキーワードを書く

また、CVR(コンバージョン率)が高いキーワードに絞って選定すると、商品購入につながりやすくなります。CVRとは、ウェブを訪れたユーザーのうちどのくらいのユーザーが実際に商品の購買やサービスへの会員登録をしたかを示す指標です。

CVRが高いキーワードは「おすすめ」「比較」「評判」「代行」など、すでに購入を検討していることを意味するキーワードを指します。一方で、「日本の人口」「英語勉強 方法」などの調べる系のキーワードはCVRが低くなります。

新規顧客獲得を目的としている場合は、CVRの高いキーワード選定は必要不可欠です。

注意点

「CVRが高いキーワード=競合が多いキーワード」となります。

狙いたいキーワードを検索し、競合サイトのDRなどサイト評価を必ず調べましょう。自社オウンドメディアと比較して同等程度で上位表示化が狙うことができるキーワードから執筆することをお勧めします。

7-2.ユーザーの検索ニーズを調査する

オウンドメディア成功するためにユーザーニーズを正しく理解する

キーワード選定の後は、ユーザーの検索ニーズを調査します。

ユーザーの興味・関心を把握し、ユーザーが本当に求めている情報は何かを理解するためです。検索ニーズが理解できれば、コンテンツの方向性が定まりやすいでしょう。

ユーザーの検索ニーズを調査する際は、一見キーワードと関係のなさそうな潜在的なニーズにも着目することがポイントです。例えば、キーワードが「副業」の場合、直接的な検索意図としては「お金を稼ぎたい」ですが、潜在的には「使える金を増やしたい」という気持ちが隠されているかもしれません。

このようなケースでは、おすすめの資格を紹介したり、節約のコツを内容に混ぜたりするとことで満足度が高くなるでしょう。競合サイトとの差別化も図れます。

7-3.記事構成を考える

キーワードとユーザーの検索ニーズを把握したら、記事構成を考えましょう。記事構成を考える際には、どのようにすればユーザーに分かりやすく伝わるかを考慮しなければいけません。以下のポイントを参考に、読みやすい記事構成を考えましょう。

  1. タイトルや見出しにはキーワードを入れる
  2. 総論・各論・結論の論理的な流れを意識する
  3. 画像や動画を活用する
  4. わかりやすい言葉や表現を使う

オウンドメディアでは自由な記事構成が可能です。画像や動画を織り込み、オリジナリティのある記事構成を目指しましょう。ターゲットに合わせて、わかりやすい言葉や表現を利用することも心がけてください。

8.オウンドメディアの記事作成の5つの注意点

オウンドメディアの記事を作成する際には、以下の注意点があります。

  1. タイトル・見出し・本文に対策キーワードを含める
  2. ターゲットユーザーに沿った内容のコンテンツを作成する
  3. コピペは企業の社会的信頼を損ねる
  4. 誤字脱字が多いとユーザーの信頼度が下がる
  5. ターゲットユーザーに合わせて言葉を選ぶ

8-1.タイトル・見出し・本文に対策キーワードを含める

オウンドメディアでの記事作成の際にはタイトル、見出し、本文に対策キーワードを含めましょう。
検索キーワードを入れると、検索エンジンからの評価が高くなり上位表示されやすくなるからです。

見出しには、端的に内容を示す役割があるため、自然な文章の形でキーワードを入れるとよいでしょう。本文にも対策キーワードを含めることで、検索結果からユーザーのクリック率を高められます。

ただし、キーワードを無理やり入れすぎるとユーザーにとって不自然な文章になってしまうこともあります。自然な形で含めることを意識しましょう。

8-2.ターゲットユーザーに沿った内容のコンテンツを作成する

オウンドメディアは、ターゲットユーザーに価値を提供してこそ成果を上げられます。

満足度を高め、コンテンツの価値の向上が期待できます。まずはターゲットユーザーを明確にし、ユーザーが求める情報が何かを考察しましょう。

年代だけでなく、属性なども細かくイメージすることが大切です。コンテンツ作成中は、ターゲットユーザーに沿った内容となっているかこまめに確認しましょう。

8-3.コピペは企業の社会的信頼を損ねる

コピペは企業の社会的信頼を損ねる行為です。企業のイメージダウンやユーザーからの信頼を失ってしまいます。

オウンドメディアの記事は、企業のブランディングやイメージアップにもつながるため、著作権法に違反するだけでなく、ユーザーからの信頼を一気に低下させてしまいます。

また、検索エンジンからの評価も下がるため、検索結果の上位表示を狙うことも難しくなるでしょう。安易なコピペは避け、オリジナルのコンテンツを中心に作成しましょう。

8-4.誤字脱字が多いとユーザーの信頼度が下がる

誤字脱字が多いとユーザーの信頼度が下がってしまいます。チェック体制が不十分で、運営がよくないのでは、と思われてしまうからです。オウンドメディアの記事は、ユーザーに有益な情報を提供するものです。

誤字脱字が多ければ、運営体制がしっかりしていないと不安を持たれる可能性もあるでしょう。推敲を重ね、誤字脱字がないか必ず確認しましょう。適宜辞書を参照したり、ダブルチェックできる体制を整えたりすることも大切です。

8-5.ターゲットユーザーに合わせて言葉を選ぶ

ターゲットユーザーの理解度や興味に合わせて言葉を選ぶことにも注意しましょう。

言葉を選ぶことで、分かりやすく理解しやすい記事が作成できます。オウンドメディアの記事は、ユーザーにとってわかりやすく読みやすいものであることが大前提です。

記事の内容が理解しやすいように、ターゲットに合わせて言葉遣いを変えましょう。プロ向けに書く記事では、専門用語を使ったほうが分かりやすい場合もありますが、基本的には、専門用語の使用や難しい言葉を多用することは避けたほうが無難です。

ユーザー目線を忘れずに、分かりやすく読みやすい言葉遣いを選択しましょう。

9.オウンドメディアが意味ない(リターンが得られない)ケース

オウンドメディアはさまざまなメリットがありますが、正しく運用できなければ費用を無駄にしてしまいます。以下は、オウンドメディアの運営が意味のない状態になっているケースです。自社のオウンドメディアに当てはまるものがあるかチェックしましょう。

  1. 売り上げへの貢献が見込まれない
  2. 短期的な判断で運用をやめる
  3. ターゲットがズレている
  4. コンテンツの質が低い
  5. 運営目的が明確でない
  6. ターゲットの顧客が検索エンジンをあまり使用しない
  7. SEOの知識が不十分
  8. コンバージョンへの動線が作られていない
  9. 更新が続かない

一つでも当てはまるものがあれば、オウンドメディアの運用が意味のないものになっている可能性があります。

なお、下記の記事でも詳しく解説しているので参考にしてみてください。

10.オウンドメディアに関するよくある質問

ここでは、オウンドメディアに関するよくある質問を3つ紹介します。

10-1.近年オウンドメディアが注目されている理由は?

近年オウンドメディアが注目されている理由は、以下の3つが挙げられます。

  1. インターネットの普及により情報量が増加したため
  2. ユーザーが主体的に情報を集めるようになってきたため
  3. コストを安く抑えられる

インターネットの普及に伴い情報量は増加しており、企業はより価値のある情報を提供することが求められています。オウンドメディアは自社の強みや特徴を自由な表現でユーザーに届けられ、ブランディングや集客につながるため、多くの企業がオウンドメディアに注目しています。

コストも抑えられる点も増加を後押ししています。

10-2.オウンドメディアの運営にはどのような費用がかかる?

オウンドメディアの運営には、以下の費用がかかります。

【初期費用】

  • ドメイン取得費用:年間数千円から数万円程度
  • サーバー費用:月額数千円から数万円程度
  • CMS(コンテンツ管理システム)の導入費用:数万円から数十万円程度
  • デザイン費用:数万円から数十万円程度

【運用費用】

  • コンテンツ作成費用
  • 広告宣伝費用
  • アクセス解析費用

運用費用はオウンドメディアの規模や内容によって異なります。外部に委託する場合は委託費用も発生します。

10-3.オウンドメディアの運用を外注するメリットとデメリットは?

オウンドメディアの運用を外注するメリットとデメリットは以下の通りです。

【メリット】

  1. 専門性の高いコンテンツを作成できる
  2. 人材や資金などのリソースの負担を軽減できる
  3. SEOの専門的な知識を生かし効率的な運用につながる

【デメリット】

  1. 外注費用がかかる
  2. 自社で運営する場合と比較すると変更や調整が柔軟にできない
  3. 成果が見えにくく効果検証が難しい

オウンドメディアのメリットデメリットを理解し、費用対効果が得られると判断した場合には外注を検討してみると良いでしょう。

11.まとめ:オウンドメディアの成功事例を分析し、自社のオウンドメディア運用のヒントを得よう

今回は、オウンドメディアの成功事例とあわせて、成功するためのポイントを紹介しました。

オウンドメディアを成功させるためには、自社の課題を見つけ、運用の目的を明確にすることが大切です。オウンドメディアを効率的に運用できれば、ブランディングや収益拡大といった、大きな成果を挙げられます。

本記事で紹介した成功事例を参考にし、自社のオウンドメディア運用のヒントを見つけてください。

馬鳥 亮佑
監修者

COOMIL(クーミル)株式会社 代表取締役。神奈川県出身。東京薬科大学大学院を修了後、大手製薬会社にて研修開発に従事する。2016年にファングロウス株式会社を創業し、マーケティング、広告運用、YouTube、SEO対策を駆使し、2年で売上1億円強かつ利益率40%強の会社へとグロースさせ、株式譲渡。YouTubeチャンネルのプロデュース・原稿制作・出演・撮影・編集の全てを自ら行い、運営10ヶ月で登録者数1万人突破させる(現在3万人越え)。IT業界だけでなく実店舗経営の知見を活かし、クライアント様の課題の本質を捉えて、「結果が出るマーケティング施策」をご提案致します。サイトを公開後も運用をお任せ頂き、サイトだけでなく「事業規模の拡大を目指す」ことがクーミルのモットーです。

■経歴

2014年 東京薬科大学大学院終了
2014年 第一三共株式会社
2016年 ファングロウス株式会社 創業
2019年 一般社団法人スーパースカルプ発毛協会(FC本部) 理事
2021年 ファングロウス株式会社 株式譲渡
2021年クーミル株式会社 創業

■得意領域

SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告
オウンドメディア運用
フランチャイズ加盟店開発、集客

■保有資格

Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格

■SNS

X(旧Twitter):https://twitter.com/ryosuke_coomil
YouTube:https://www.youtube.com/@marketing_coomil