URLの正規化とは?検索エンジンに適した設定方法と効果について

URLの正規化とは?検索エンジンに適した設定方法と効果について
【この記事でわかること】
  • 同じページ内容だが、URLが複数生成された時の対処法
  • URLだけが異なるページが、複数indexされてしまった時の対処法
  • 正しくページ評価を受けるための対策

上記に記載のように、同じページなのに複数のURLが生成されてしまい困っている人は多いのではないでしょうか。

URLの正規化とは、サイト内で同じ内容のページ、または類似したページが複数存在する場合に、検索エンジンからの評価を集中させたいURLを統一することです。

サイトの検索順位の向上やユーザーの利便性の向上を目的としており、SEO対策において非常に重要な施策です。URLの正規化ができていなかったり誤った方法で行ってしまったりすると、SEO評価を損失する危険性もあるでしょう。

本記事では、「URLの正規化とはなにか?」の疑問とあわせて、URLが最適化されていない例や、URLの正規化が正しく行われているか確認する方法も解説します。URL正規化について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

URLの正規化とは

URLの正規化とは?複数生成されてしまったURLを1つにまとめ、正しく評価を受けるSEO施策

URLの正規化とは、サイト内で同じ内容のページ、または類似したページが複数存在する場合に検索エンジンからの評価を集中させたいURLを統一することを指します。

例えば、以下の2つのURLがあるとします。

  • https://example.jp/instance
  • https://www.example.jp/instance

上記のURLは同じ内容のページを表示しているとします。しかし検索エンジンは、これらのURLを別々のページと認識してしまいます。どちらのURLにも同じような評価が割り振られてしまうため、検索順位が上がりにくくなってしまうでしょう。

URLを統一することで「このURLが正規のURLです」と検索エンジンに伝えられるため、表示順位の向上やユーザーの利便性の向上が期待できます。

複数のURLが生成されてしまうデメリット

URLが複数、生成されてしまうデメリット
  • ページ同士がカニバリゼーションを起こし、日によって検索結果に表示されるURLが異なる
  • 被リンクが分散されやすく、SEO効果が弱くなる
馬鳥 亮佑
監修者

COOMIL(クーミル)株式会社 代表取締役。神奈川県出身。東京薬科大学大学院を修了後、大手製薬会社にて研修開発に従事する。2016年にファングロウス株式会社を創業し、マーケティング、広告運用、YouTube、SEO対策を駆使し、2年で売上1億円強かつ利益率40%強の会社へとグロースさせ、株式譲渡。YouTubeチャンネルのプロデュース・原稿制作・出演・撮影・編集の全てを自ら行い、運営10ヶ月で登録者数1万人突破させる(現在3万人越え)。IT業界だけでなく実店舗経営の知見を活かし、クライアント様の課題の本質を捉えて、「結果が出るマーケティング施策」をご提案致します。サイトを公開後も運用をお任せ頂き、サイトだけでなく「事業規模の拡大を目指す」ことがクーミルのモットーです。

■経歴

2014年 東京薬科大学大学院終了
2014年 第一三共株式会社
2016年 ファングロウス株式会社 創業
2019年 一般社団法人スーパースカルプ発毛協会(FC本部) 理事
2021年 ファングロウス株式会社 株式譲渡
2021年クーミル株式会社 創業

■得意領域

SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告
オウンドメディア運用
フランチャイズ加盟店開発、集客

■保有資格

Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格

■SNS

X(旧Twitter):https://twitter.com/ryosuke_coomil
YouTube:https://www.youtube.com/@marketing_coomil

デジマーケ編集部
執筆者

デジマーケは、クーミル株式会社が運営するデジタルマーケティング情報メディアです。Webサイト制作、SEO対策、リスティング広告、SNS広告(Facebook、Instagram)など企業のWeb担当者向けに集客や売り上げUP、認知度UPに繋がるデジタルマーケティング情報を配信するメディアサイトです。

URLの正規化ができていない事例

URLの正規化ができていないよくやりがちな例を4つ紹介します。サイトによって適切な対応があるので、自社サイトに最適な方法を検討してください。

  1. URL末尾に .index、.htmlの有無
  2. wwwの有無(https://wwwとhttps://)
  3. 暗号化の有無(https://とhttp://)
  4. calonicalタグで正規化されていない

URL末尾に .index、.htmlの有無

例えば、以下のURLが存在するとします。

  • https://example.jp/
  • https://example.jp/index.html

上記2つのURLにアクセスした際に、どちらも正常にアクセスできる場合はURLの正規化が必要です。

対処法として、どちらか不要なURL(メインではない)にアクセスしたユーザーに対して、オリジナルのURLへ301リダイレクトで転送するように設定します。URLを統一する際は、index.htmlなしがおすすめです。URLが短くなり入力しやすくなる他に、拡張子が変更した場合でも利用できます。

リダイレクト処理チェック方法

リダイレクトが出来ているかどうかは以下のツールで確認可能です。

リダイレクトチェックツール(無料):https://ohotuku.jp/redirect_checker/

wwwの有無(https://wwwとhttps://)

以下のURLを例とします。

  • https://www.example.jp/
  • https://example.jp/

このような場合も「index、.html」の有無と考え方や対応は同じです。

どちらか不要なURL(メインではない)にアクセスしたユーザーに対して、オリジナルのURLへ301リダイレクトで転送するように設定します。

暗号化の有無(https://とhttp://)

https://とhttp://「s」の有無だけでも別サイトと認識されます。
https://はサイトのセキュリティが強化されており、サイトの信頼性が確保されています。

Googleでもhttps://を推奨しており、ユーザビリティの観点からも検索上位を狙ううえでセキュリティの強化は必須といえるでしょう。

calonicalタグで正規化されていない

calonicalタグで正規化する際の入力コード

URLの正規化を行う際は、基本的には301リダイレクトの使用を優先します。ただし、以下のような場合はcalonicalタグを使用して正規化を行います。

  1. ソート機能の使用で別のURLが生成される
  2. スマートフォン用のサイトに別のURLを使用している
  3. サーバーが.htaccessファイルの使用に対応していない
  4. 広告用や販売用のページとSEO用のページでの内容が重複する
  5. HTMLソースの流用などによりコンテンツの内容が重複する

calonicalタグの設定方法

対応方法は、それぞれの重複ページの<head>内に<link rel=”canonical” href=”正規化するページのURL”>を記述してください。

スマートフォン・タブレット用のページが異なる場合はスマートフォン・タブレット用のページにcanonicalタグを設置し、PCページが評価を集めたいページであることを記述します。次に、PCページにalternateタグを設置し、検索エンジンにスマートフォン用のページが存在することを示します。

alternateタグは、PCのURLとは別にスマートフォン用のURLが存在することを検索エンジンに伝える役割です。

canonicalは利便性が高いタグですが、細かいミスも生じやすいので注意が必要です。設定方法を誤ると、サイトの評価や検索順位に大きな影響を与えてしまいます。設定の際には、ミスが生じていないか厳しくチェックしましょう。

URLの正規化を行うべき理由について

URL最適化を行う理由は、主に以下があげられます。

  1. 重複コンテンツとして認識される恐れがある
  2. 被リンクが分散される
  3. クローラビリティの低下

重複コンテンツとして認識される恐れがある

URLの最適化が行われていないと、重複コンテンツと認識されることがあります。

重複コンテンツと認識されると、ユーザーが同じコンテンツを何回も見る機会が増えるため、利便性が下がります。その結果、Googleからのペナルティとして検索順位が下がったり、インデックスが削除されやすくなったりしてしまうでしょう。

このようなリスクを回避するために、URL最適化を行う必要があります。

被リンクが分散される

ページ内に同じ内容のコンテンツが複数あるとします。この場合、同じコンテンツ内容のページにアクセスしたユーザーがそれぞれのページを参照してリンクする可能性があるため、被リンクが分散します。

そうなると被リンクの効果も分散してしまうので、Googleからの評価を得づらくなってしまうでしょう。その結果、上位表示も難しくなります。

クローラビリティの低下

URLが正規化されていないと、クローラーがサイト内すべてのページをクロールすることになります。そうなると、不用意なページもクロール対象となり、クローラビリティの低下につながります。

クローラビリティとは、検索エンジンのクローラーにとって、そのサイトがどれだけ情報を見つけやすい状態になっているか示した言葉です。クローラビリティが高いほど検索エンジンからコンテンツを評価してもらいやすくなります。

DB型サイトなどは要注意

特に、DB型サイト(SUUMOなど)などでは、非常に膨大な量のページをGoogleへインデックスさせます。そのため、ページのクローラーが正しく循環しやすい構造を作らなければ、ページが評価されず大幅に検索順位を下げてしまう恐れがあります。

ショッピング機能があるページなどは、「広告用や販売用のページとSEO用のページでの内容が重複する」ケースが多発しやすいため、正しく対策を行っていきましょう。

URLの正規化を確認する方法

URLの正規化されているか確認する方法を2つ紹介します。

  1. Googleサーチコンソールにて確認
  2. 301リダイレクトチェックツールで確認

Googleサーチコンソールにて確認

GoogleサーチコンソールでURLの正規化ができているか確認できます。手順は以下のとおりです。

  1. Googleサーチコンソールにログインする
  2. 左メニューからURL検査をクリックする
  3. 調べたいURLを入力する

上記の方法でURLが正規化されているか確認できます。他にも、ページのインデックス状況やクローラーが巡回した最新日、Googleに認識されているURLなどがわかります。

例えば、 index、.htmlは含まれないはずなのに、Googleでは含んでいるURLを認識しているといった確認が可能です。詳細を知りたい場合は、カバレッジから確認できます。

301リダイレクトチェックツールで確認

301リダイレクトチェックツールを使うとURLの正規化ができているか確認できます。

リダイレクトチェックにアクセス後、調べたいURLを入力してチェックします。リダイレクト数が0になっていればリダイレクトはなく、URLが正規化されているということです。しかし、リダイレクトに失敗していたり、301ではなく302としてリダイレクトされていたりする場合があります。

そのような場合は、301ダイレクトしてURL正規化を見直してみましょう。

URLの正規化でよくある質問

ここでは、URLの正規化に関するよくある質問をまとめています。

  1. URLの正規化を行う目的は?
  2. 異なるURLで内容が類似しているものはすべて正規化するべき?
  3. URL正規化の判断に困った場合どうしたらいい?
  4. バックアップをとってから行った方が良いですか?
URLの正規化を行う目的は?

URL正規化の目的は主に以下のとおりです。

  • 検索順位の向上
  • ユーザーの利便性の向上
  • クローラビリティの向上

URL正規化はSEO対策の基本的なテクニックのひとつです。SEOの効果を高めるためにも、URL正規化を実施しておきましょう。

異なるURLで内容が類似しているものはすべて正規化するべき?

内容が類似していても文章などが異なる場合は正規化の必要はありません。
URL正規化は内容が同じ、またはほとんど同じページを対象に行います。

URL正規化の判断に困った場合どうしたらいい?

判断に困った場合は、SEOサービスを提供する会社に相談することをおすすめします。URL正規化はSEO対策において重要な施策なので、誤った方法で行うとSEO評価を損失する危険性があります。

問い合わせはこちら:クーミル株式会社へ相談

URLの正規化はバックアップをとってから行った方が良いですか?

可能な限りバックアップは取得して万全の体制で行いましょう。

ただし、小規模サイトなどで、1~3ページ程度の変更であればそのまま行って効果検証するケースもあります。大規模サイトのような膨大なページに施策する場合は、バックアップ→変更履歴の記録→効果測定と順序立てて行う必要があります。

まとめ:URLの正規化を行いSEOの効果を高めよう

URLの正規化とは、サイト内で同じ内容のページ、または類似したページが複数存在する場合に、検索エンジンからの評価を集中させたいURLを統一することです。

URLの正規化は、主に以下の目的で行います。

  1. 検索順位の向上
  2. ユーザーの利便性の向上
  3. クローラビリティの向上

URLの正規化ができていないと、被リンクなどSEO評価の分散や、インデックスの遅延など、SEOにマイナスに働いてしまう可能性があります。今回紹介した内容を参考に、自社サイトのURLの正規化が正しくできているか確認してみてください。

SEO対策としてURLの正規化は基本であり、非常に重要な施策です。URLの正規化を正しく行い、SEO効果の向上を目指しましょう。

馬鳥 亮佑
監修者

COOMIL(クーミル)株式会社 代表取締役。神奈川県出身。東京薬科大学大学院を修了後、大手製薬会社にて研修開発に従事する。2016年にファングロウス株式会社を創業し、マーケティング、広告運用、YouTube、SEO対策を駆使し、2年で売上1億円強かつ利益率40%強の会社へとグロースさせ、株式譲渡。YouTubeチャンネルのプロデュース・原稿制作・出演・撮影・編集の全てを自ら行い、運営10ヶ月で登録者数1万人突破させる(現在3万人越え)。IT業界だけでなく実店舗経営の知見を活かし、クライアント様の課題の本質を捉えて、「結果が出るマーケティング施策」をご提案致します。サイトを公開後も運用をお任せ頂き、サイトだけでなく「事業規模の拡大を目指す」ことがクーミルのモットーです。

■経歴

2014年 東京薬科大学大学院終了
2014年 第一三共株式会社
2016年 ファングロウス株式会社 創業
2019年 一般社団法人スーパースカルプ発毛協会(FC本部) 理事
2021年 ファングロウス株式会社 株式譲渡
2021年クーミル株式会社 創業

■得意領域

SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告
オウンドメディア運用
フランチャイズ加盟店開発、集客

■保有資格

Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格

■SNS

X(旧Twitter):https://twitter.com/ryosuke_coomil
YouTube:https://www.youtube.com/@marketing_coomil