ChatGPTやGeminiに
- 「〇〇業界でおすすめの会社を教えて」
- 「〇〇に強い会社を比較して」
と質問しても、自社名が回答に出てこないことがあります。
Google検索では上位に表示されているにもかかわらず、AIの回答では競合企業ばかりが紹介されるケースも少なくありません。しかし、自社名が出てこないからといって、必ずしもAIが会社の存在自体を知らないとは限りません。
AI検索における企業の露出は、次の4段階に分けて考える必要があります。
| 段階 | 状態 |
|---|---|
| 認識 | AIが企業名、サービス名、事業内容の関係を理解している |
| 引用・参照 | 公式サイトやコラムが回答の情報源として使われる |
| 言及 | 回答本文に企業名やサービス名が表示される |
| 推薦 | 比較・検討時の候補として、理由とともに紹介される |
公式サイトが引用されていても、回答本文に企業名が出ない場合があります。反対に、企業名が紹介されていても、公式サイトではなく比較メディアや口コミサイトが引用元になっている場合もあります。
そのため、「ChatGPTに自社名が出ない」という問題を解決するには、自社サイトがクロールされているかを確認するだけでなく、AIが推薦に使える情報と第三者からの評価を整えることが重要です。
本記事では、ChatGPTやGeminiに自社名が出てこない原因と、AIから正しく認識・引用・推薦されるための改善方法を解説します。
クーミル株式会社が自社サイトで実施した施策と、AI検索経由の問い合わせが増加した実測データも紹介します。
COOMIL(クーミル)株式会社 代表取締役。神奈川県出身。東京薬科大学大学院を修了後、大手製薬会社にて研修開発に従事する。2016年にファングロウス株式会社を創業し、マーケティング、広告運用、YouTube、SEO対策を駆使し、2年で売上1億円強かつ利益率40%強の会社へとグロースさせ、株式譲渡。YouTubeチャンネルのプロデュース・原稿制作・出演・撮影・編集の全てを自ら行い、運営10ヶ月で登録者数1万人突破させる(現在3万人越え)。IT業界だけでなく実店舗経営の知見を活かし、クライアント様の課題の本質を捉えて、「結果が出るマーケティング施策」をご提案致します。サイトを公開後も運用をお任せ頂き、サイトだけでなく「事業規模の拡大を目指す」ことがクーミルのモットーです。
■経歴
2014年 東京薬科大学大学院終了
2014年 第一三共株式会社
2016年 ファングロウス株式会社 創業
2019年 一般社団法人スーパースカルプ発毛協会(FC本部) 理事
2021年 ファングロウス株式会社 株式譲渡
2021年クーミル株式会社 創業
■得意領域
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告
オウンドメディア運用
フランチャイズ加盟店開発、集客
■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格
■SNS
X(旧Twitter):https://twitter.com/ryosuke_coomil
YouTube:https://www.youtube.com/@marketing_coomil
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誠にありがとうございます。
クーミル株式会社では、
1つ1つのご相談を真剣に考え、
最適解をご提供出来るよう日々努めております。
可能な限り、即日ご返信を心掛けておりますが、
相談内容や、
営業日の関係で少々、
お待たせさせてしまうかも知れません…。
目次
- ChatGPTやGeminiに自社名が出てこない主な原因とは
- 原因1:AIや検索エンジンがサイトをクロールできない
- 原因2:会社名と事業内容の関係が明確になっていない
- AIに露出するために必要な情報について
- 原因3:サービスページの情報が不足している
- サービスページ内に欲しい情報
- 原因4:競合企業より自社を推薦する理由が不足している
- AI検索から推奨される企業の特徴について
- 原因5:実績・事例・一次情報が不足している
- 原因6:第三者サイトからの評価や言及が少ない
- 第三者評価につながる情報について
- 原因7:コラムとサービスページが分断されている
- 原因8:質問と自社の強みが一致していない
- 生成AI(ChatGPTなど)に自社が認識されているか確認する方法
- AIに認識・推薦されるための改善方法
- クーミル株式会社が実施したAI検索対策と成果
- 実施したLLMO対策の一例
- AI検索上におけるクーミルの露出状況
- AI検索経由の問い合わせも増加
- AIに自社名を出すために避けたい施策
- 1.構造化データだけで解決しようとする
- 2.llms.txtを設置すれば表示されると考える
- 3.AIで記事を大量生成する
- ChatGPTやGeminiに自社名が出ない場合のチェックリスト
- ChatGPT・Geminiへの表示に関するよくある質問
- まとめ
ChatGPTやGeminiに自社名が出てこない主な原因とは
最初に、AIの回答へ自社名が表示されない主な原因を整理します。
| 原因 | AIから見た状態 | 主な改善方法 |
|---|---|---|
| AIがサイトを取得できない | 企業情報を確認できない | robots.txt、noindex、CDNなどを確認 |
| 企業情報が曖昧 | 会社名と事業内容を結び付けられない | 会社・サービス情報を統一 |
| サービスページが不足している | 対応範囲や特徴が分からない | サービス、料金、実績、FAQを追加 |
| 推薦理由が弱い | 競合より自社を選ぶ根拠がない | 強み、実績、対象顧客、独自性を明示 |
| 一次情報が少ない | 回答の根拠として使いにくい | 調査、事例、専門家情報を公開 |
| 外部評価が少ない | 自社による自己申告しか確認できない | 外部掲載、被リンク、口コミを増やす |
| 情報に表記揺れがある | 同一企業・サービスと判断しにくい | 企業名やサービス名を統一 |
| サイト内の専門性が分散している | 何の分野に強いサイトか分からない | トピックと内部リンクを整理 |
| 質問と自社の強みが合っていない | 推薦条件を満たしていない | 対策プロンプトと対象市場を見直す |
| 調査回数が少ない | 一時的な回答だけを見ている | 同一条件で複数回調査する |
ここからは、それぞれの原因を詳しく解説します。
原因1:
AIや検索エンジンがサイトをクロールできない
AIに自社を認識してもらうには、前提としてWebサイトの情報を取得できる状態になっている必要があります。次のような設定があると、ChatGPTやGoogleなどがページを取得できない可能性があります。
- robots.txtでクローラーを拒否している
- ページにnoindexが設定されている
- Basic認証やログインを必要としている
- CloudflareなどのWAFがクローラーを遮断している
- CDNやサーバーが特定のアクセスを拒否している
- ページの大部分がJavaScriptを実行しなければ表示されない
- 重要なページがサイト内のどこからもリンクされていない
- XMLサイトマップへページが登録されていない
- URLが頻繁に変更されている
- canonicalが誤ったURLを指している
このように検索クローラーなどがサイト情報を読み取れるようにしておく必要があります。そのため、最初にGoogle Search ConsoleのURL検査、robots.txt、noindex、canonical、サイトマップ、サーバーログなどを確認しましょう。
特に上記のような状態は新規サイト制作時、サイトリニューアル時に設定ミスとして発生しやすいため注意が必要です。
ただし、クロールを許可するだけで自社名が推薦されるわけではありません。
クロール可能な状態は、あくまでAI検索対策のスタート地点です。
原因2:
会社名と事業内容の関係が明確になっていない
AIが企業を推薦するためには、「その会社が何を提供しているのか」を理解できなければなりません。例えば、サイト上に会社名は書かれていても、次の情報が不足していると、AIは会社名と専門領域を結び付けにくくなります。
AIに露出するために必要な情報について
- 正式な会社名
- ブランド名・サービス名
- 所在地
- 代表者名
- 設立年
- 事業内容
- 対応地域
- 対象顧客
- 得意な業界
- 提供サービス
- 運営しているWebサイトやメディア
- 会社とサービスの運営関係
特に注意したいのが、公式サイト、SNS、Googleビジネスプロフィール、外部メディアなどで表記が異なるケースです。
例えば、「クーミル株式会社」「COOMIL」「クーミル(株)」が使い分けられ、住所やサービス内容も媒体ごとに異なっていると、AIが同一企業の情報として統合しにくくなる可能性があります。
企業名、代表者名、所在地、サービス名、専門領域などは、Web上でできる限り統一しましょう。
企業や人物、サービスなどの固有情報をAIや検索エンジンへ理解させる考え方については、「エンティティSEOとは?AI・検索エンジンから選ばれる実践ステップ」で詳しく解説しています。
原因3:
サービスページの情報が不足している
AIが企業名を知っていたとしても、ユーザーの質問に合う会社か判断できなければ、比較候補として推薦できません。例えば、「製造業のBtoBサイト制作とAIO対策を一緒に依頼できる会社を教えて」という質問に回答するには、少なくとも次の情報が必要です。
- Webサイト制作に対応している
- BtoBサイトの制作実績がある
- 製造業への対応実績や知見がある
- AIO・LLMO対策に対応している
- コンサルティングだけでなく実装もできる
- 公開後の運用・改善にも対応している
これらの情報が公式サイトに明記されていなければ、実際には対応可能でも、AIは推薦理由を組み立てられません。サービスページには、最低限次の情報を掲載しましょう。
サービスページ内に欲しい情報
- 誰を対象としたサービスなのか
- どのような課題を解決できるのか
- 具体的に何を提供するのか
- どこまで対応できるのか
- 他社との違いは何か
- どのような実績があるのか
- 費用はいくらか
- 依頼から実施までの流れ
- よくある質問
- 担当者や監修者の情報
単に「高品質なサービスを提供します」「お客様に寄り添います」と記載するだけでは、企業ごとの違いが分かりません。AIが比較・推薦に使える具体的な情報まで用意する必要があります。
原因4:
競合企業より自社を推薦する理由が不足している
ChatGPTやGeminiへ「おすすめの会社」を質問すると、すべての企業が表示されるわけではありません。
AIは質問の条件に合う複数の候補を比較し、回答として紹介する企業を絞り込みます。そのため、会社の存在を認識されていても、競合より優先して紹介する理由がなければ自社名は出てきません。
次のような情報は、AIが推薦理由を説明する材料になります。
AI検索から推奨される企業の特徴について
- 特定業界への専門性
- 独自の技術や支援方法
- 具体的な導入実績
- 顧客企業の規模や業種
- 数値で示せる成果
- 対応できる業務範囲
- 保有資格や受賞歴
- 担当者の経歴
- 料金や契約条件
- 他社にはないサービス
- 継続率や顧客満足度
- 対応地域やサポート体制
「幅広く対応できます」と書くよりも、「BtoB企業のサイトマップ設計からWordPress実装、SEO・AIO対策、公開後の効果測定まで一貫して対応」のように、対象と範囲を具体化したほうが推薦理由として使いやすくなります。
重要なのは、自社の強みを増やすことだけではありません。「どのような条件であれば自社が競合より適しているのか」を明文化することが必要です。
原因5:
実績・事例・一次情報が不足している
AIから推薦されるには、自社が発信するサービス説明だけでなく、その説明を裏付ける根拠が必要です。特に有効なのが、次のような一次情報です。
- 支援事例
- 制作実績
- 顧客インタビュー
- 導入前後の数値
- 独自アンケート
- 自社で実施した検証
- 専門家による解説
- セミナーやウェビナー
- ホワイトペーパー
- 実際の画面や作業工程
- 失敗事例と改善内容
例えば「SEOに強い会社」と書くだけでは、どの会社でも同じ主張ができます。
一方で、「SEO支援後にPVが約10倍へ増加」「AI検索経由と判定できる問い合わせが月平均11件を超えた」といった実測データがあれば、AIにもユーザーにも強みが伝わりやすくなります。
一般論をまとめた記事だけでなく、自社でなければ公開できない情報を増やしましょう。
AIに参照されやすい記事の特徴については、「AIに引用・言及されるコラム記事とは?SEO・AIO対策に有効なコンテンツ戦略」も参考にしてください。
原因6:
第三者サイトからの評価や言及が少ない
公式サイトにどれだけ「実績豊富」「おすすめ」と書いても、それだけでは自社による自己評価にとどまります。
AIが企業を比較するときは、公式サイトだけでなく、外部メディア、比較記事、ニュース、口コミ、SNS、動画など、複数の情報源を参照する場合があります。
第三者評価につながる情報には、次のようなものがあります。
第三者評価につながる情報について
- 業界メディアへの掲載
- 比較記事での紹介
- 顧客サイトに掲載された制作会社情報
- プレスリリース
- 受賞・認定情報
- 専門家による引用
- セミナーやイベントへの登壇
- Googleビジネスプロフィールの口コミ
- 業界団体や自治体サイトからのリンク
- YouTube、SNS、ポッドキャストでの言及
外部での言及を増やす目的は、被リンク数だけを増やすことではありません。
「公式サイトで説明している強みが、外部サイトからも確認できる状態」をつくることが重要です。
ただし、関連性の低いサイトへ大量に登録したり、不自然な被リンクを購入したりする施策は推奨できません。実際の活動や実績をもとに、関連性と信頼性の高い場所で言及を獲得しましょう。
原因7:
コラムとサービスページが分断されている
コラム記事がAIに引用されていても、企業名やサービス名が推薦されないことがあります。その原因の一つが、情報提供を目的としたコラムと、企業のサービス情報がつながっていないことです。
例えば、構造化データの記事がAIに引用されていても、記事内に次の情報がなければ、運営企業のサービスまでは理解されにくくなります。
- どの会社が記事を公開しているのか
- 執筆者・監修者は誰か
- 運営企業は何を提供しているのか
- 関連するサービスページはどこか
- 実際にどのような支援を行っているのか
コラムからサービスページ、事例、会社情報、担当者情報へ内部リンクを設置し、サイト全体で企業の専門性を伝える必要があります。
また、単発で記事を増やすのではなく、基幹記事と周辺記事を内部リンクでつなぎ、「このサイトは特定分野を体系的に解説している」と理解できる構造をつくりましょう。
AIO・LLMO対策の基本から確認したい方は「LLMO対策とは?生成AIから選ばれるための施策」をご覧ください。
原因8:
質問と自社の強みが一致していない
自社名が表示されない原因が、サイトの問題ではなく質問側にある場合もあります。例えば、東京を中心にBtoBサイト制作を行う会社が「大阪の店舗デザイン会社を教えて」という質問で表示されないのは自然です。
AI検索の調査では、自社が本当に対象となる質問を設計する必要があります。
質問は次のように分類すると分かりやすくなります。
| 購買段階 | 質問例 |
|---|---|
| 課題認識 | AI検索から問い合わせを増やすには? |
| 情報収集 | AIO対策とは何をするの? |
| 方法比較 | SEOとLLMOはどちらを優先すべき? |
| 会社比較 | AIO対策に強い会社を教えて |
| 条件比較 | AIOとWeb制作を一社に依頼できる会社は? |
| 発注意思 | BtoBのLLMO対策を相談できる会社を比較して |
自社のビジネスにつながる質問を洗い出し、それぞれの質問でAIがどのような条件を確認しているかを分析します。AI検索では、一つの質問から複数の関連検索へ展開する「Query Fan-out」が行われる場合があります。
詳しくは「クエリファンアウトとは?AI検索における仕組みと対策」をご覧ください。
上記のような条件のもと、それぞれのプロンプトに対する回答を自社のホームページ内に用意することが大切となります。弊社クーミルにおいても上記の考えのもと、情報収集団から比較検討までユーザー行動を考えた形でコンテンツを用意しております。
生成AI(ChatGPTなど)に自社が認識されているか確認する方法
AI検索における自社の状態を確認するときは、1回質問して終わりにしないことが重要です。AIの回答は、利用するモデル、日時、地域、質問文、検索機能の有無、過去の会話などによって変わる可能性があります。
最低限、次のサービスを分けて確認します。
代表的な生成AIについて
- ChatGPT
- Gemini
- Perplexity
- Copilot
- Google AI Overviews・AI Mode
次のような質問を用意します。
- 自社の会社名を直接尋ねる質問
- 自社のサービス内容を尋ねる質問
- おすすめ企業を尋ねる質問
- 競合企業との比較を求める質問
- 業界・課題・地域を組み合わせた質問
- 発注条件を細かく指定した質問
「自社名を知っていますか?」と尋ねて正しい回答が出ても、比較質問で推薦されるとは限りません。
指名質問と非指名の比較質問は分けて確認しましょう。
1回だけ自社名が表示されても、安定して推薦されているとはいえません。同じ質問を複数回実行し、次の指標を確認します。
- ブランド言及率
- 公式サイト引用率
- 推薦順位
- 言及の安定率
- 競合と比較したShare of Voice
- 推薦理由
- 引用元URL
- 自社情報の正確性
AIは与えた質問から回答をよりユーザー特異的に変化させるので、必ずシークレットモードなど個人情報が少ない環境下で質問するようにしましょう。
効果測定の具体的な方法は、「LLMO・AIO対策の効果測定方法|引用数・ブランド言及・流入・CVをどう計測する?」で詳しく解説しています。
AIに認識・推薦されるための改善方法
AIから選ばれるサイト・企業になるためには、現状の問題を確認した上で、一つずつクリアにしていく必要があります。今回は、確認すべき項目を段階的に紹介しております。
AIや検索エンジンがサイトの情報を取得できるか確認します。内部構造を確認して、問題がないか調査する必要があります。
- robots.txt
- noindex
- canonical
- HTTPステータス
- XMLサイトマップ
- Google Search Console
- OAI-SearchBotへのアクセス制限
- CDN・WAF・Bot対策
- JavaScriptによる表示
- 内部リンク
- サーバーログ
技術的な問題がある状態で記事や構造化データを増やしても、情報を正しく取得してもらえません。また必要に応じて、サーチコンソールなどを確認して、エラーが生じていないか内部SEO状況を確認します。
会社名、サービス名、代表者名、所在地、専門領域などを整理し、公式サイトや外部媒体で表記を統一します。
会社概要ページだけでなく、各サービスページ、著者情報、SNS、Googleビジネスプロフィール、外部プロフィールも確認しましょう。
※)NAPとは:店舗や企業の「Name(名称)」「Address(住所)」「Phone(電話番号)」の頭文字をとった基本情報
AIが比較・推薦に使えるように、サービスページや製品ページ、店舗ページの情報量を充実化させます。具体的には以下のような次の情報を追加します。
追加する情報例となります。
ページタイプによって追加すべき情報が異なるため、企業の状況に応じて調整が必要です。
- 対象顧客
- 対応できる課題
- 提供内容
- 対応範囲
- 特徴・強み
- 他社との違い
- 導入実績
- 料金
- 契約形態
- 支援の流れ
- FAQ
- 担当者情報
複数のサービスを提供している場合は、サービスごとに独立したページを用意することも重要です。
一般論だけでなく、実績、顧客事例、調査データ、専門家の見解などを追加します。
特にBtoB企業では、次の情報が比較・推薦時の判断材料になります。
- 導入企業の業種
- 導入前の課題
- 実施した施策
- 支援範囲
- 成果
- 制作期間
- 担当体制
- 顧客コメント
公開できない情報がある場合も、企業名を伏せたうえで業種や課題、施策、成果を紹介する方法があります。
自社が専門性を持つテーマを整理し、基幹記事と周辺記事を内部リンクでつなぎます。例えばAIO・LLMO領域であれば、次のような記事群が考えられます。
- LLMO・AIOの基礎
- ChatGPTに引用される方法
- Gemini・AI Overviews対策
- Query Fan-out
- エンティティSEO
- 構造化データ
- 費用相場
- 会社の選び方
- 効果測定
- 導入事例
サイト全体の構造から改善すべきケースについては「LLMO・AIO対策に効果的なホームページリニューアル」も参考にしてください。
事例公開、プレスリリース、業界メディアへの寄稿、セミナー登壇、YouTubeなどを通じて、外部で企業名やサービス名が言及される機会を増やします。
その際は、公式サイトと外部媒体で、企業名や専門領域の表現をそろえることが重要です。
AIO・LLMO対策の成果を、AIの回答へ表示された回数だけで判断してはいけません。
次の流れを一つのファネルとして計測します。
- AIが自社情報を取得する
- AIの回答に自社が引用・言及される
- ユーザーが企業名を認知する
- 公式サイトを訪問する
- サービスや実績を比較する
- 問い合わせ・資料請求をする
- 商談・受注につながる
GA4で確認できるAI参照流入だけでなく、問い合わせフォームや商談時に「何を見て知ったか」を確認しましょう。
AIで企業名を知った後、Googleで社名を検索するユーザーもいるため、GA4上では自然検索やダイレクト流入として記録される可能性があります。
クーミル株式会社が実施したAI検索対策と成果
クーミル株式会社では、自社サイトを対象に、AIO・LLMO対策と効果測定を継続しています。実施したのは、llms.txtや構造化データを追加するだけの表面的な施策ではありません。
主に次の取り組みを行いました。
実施したLLMO対策の一例
- AIO・LLMOに関する基幹記事の整備
- 関連記事をつなぐ内部リンク設計
- AIO・LLMOコンサルティングページの強化
- AI検索に強いホームページ制作サービスの独立
- 会社情報、代表者情報、執筆者情報の拡充
- サービス内容、料金、対応範囲、FAQの明示
- 制作実績・支援事例の追加
- 自社データや検証結果の公開
- YouTubeでの専門情報発信
- 外部メディアへの掲載
- AI検索上の言及・引用状況の定点観測
- 問い合わせフォーム・商談での認知経路確認
AI検索上におけるクーミルの露出状況
2026年8月、比較・発注に近い質問を中心に、主要AIサービスで各50件を調査した結果は次のとおりです。
| AIサービス | クーミルの言及率 | 公式サイトの引用・参照率 |
|---|---|---|
| ChatGPT | 約44% | 約26% |
| Gemini | 約38% | 約24% |
| Perplexity | 約52% | 約40% |
| Copilot | 約32% | 約22% |
| Google AI Overviews・AI Mode | 約46% | 約34% |
| 全体 | 約42% | 約29% |
特に「AIO対策会社」だけでなく、「AI検索に強いWeb制作会社」「LLMO対策を実装まで依頼できる会社」などの質問で、クーミルの企業名やサービスページが言及・参照される傾向が確認できました。
これは、AIO・LLMOの分析だけでなく、サイトマップ、原稿、デザイン、コーディング、WordPress構築、構造化データ、公開後の改善まで対応できることを、Webサイト上で明確にしたことが関係していると考えています。
AI検索経由の問い合わせも増加
クーミル公式サイトの2025年8月19日から2026年8月18日までのデータを、前半6か月と後半6か月に分けて比較した結果は次のとおりです。
| 指標 | 前半6か月 | 後半6か月 | 変化 |
|---|---|---|---|
| Webサイトからの問い合わせ総数 | 約118件 | 約201件 | 約1.7倍 |
| AI経由と判定した問い合わせ | 約28件 | 約67件 | 約2.4倍 |
| AIサービスからの参照セッション | 約310件 | 約742件 | 約2.4倍 |
| AI参照流入からのフォーム送信 | 約5件 | 約13件 | 約2.6倍 |
| AI経由の大手・中堅企業からの相談 | 約6件 | 約23件 | 約3.8倍 |
後半6か月では、AI経由と判断できる問い合わせが月平均11件を超えました。また、上場企業、大手企業、全国展開している企業、専門性の高いBtoB企業などからの相談が増加しています。
ただし、これらはAIO・LLMO対策だけの効果を切り分けたものではありません。SEO、サービスページ、制作実績、外部掲載、Webサイトの導線改善などを含む複合的な取り組みの結果です。
AI上で名前を表示させるだけでなく、AIで会社を知ったユーザーが、公式サイトで実績や対応範囲を確認し、安心して問い合わせできる状態をつくることが重要です。
詳しい調査条件や施策は「AI検索経由で問い合わせは増えるのか?クーミル自社サイトの実測データ」で公開しています。
AIに自社名を出すために避けたい施策
AI検索上に自社の名前の露出度を増やすために避けるべき施策について解説します。
以下で紹介する施策は一般的にLLMO対策になりうる施策となります。しかし、それ単体のみでは効果は限定的であり、根本的な解決につながることはありません。
1.構造化データだけで解決しようとする
構造化データは、ページに書かれている情報の意味を検索エンジンへ伝えるためのものです。ページ内に実績、料金、対象顧客、サービス内容が書かれていなければ、構造化データを追加しても推薦理由は増えません。
2.llms.txtを設置すれば表示されると考える
llms.txtを設置するだけで、ChatGPTやGeminiから推薦される保証はありません。Googleも、AI OverviewsやAI Modeへ表示されるためにAI専用ファイルや特殊なスキーマは必要ないと説明しています。
まずはクロール可能な状態、SEOの基盤、サービス情報、独自コンテンツ、外部評価を整えましょう。
3.AIで記事を大量生成する
他社サイトを要約しただけの記事を増やしても、自社を引用・推薦する理由にはなりにくいでしょう。AIを執筆補助に活用すること自体に問題はありませんが、実績、経験、調査、専門家の見解などの一次情報を加える必要があります。
ChatGPTやGeminiに自社名が出ない場合のチェックリスト
次の項目を順番に確認してください。
- 公式サイトはGoogleにインデックスされているか
- OAI-SearchBotを拒否していないか
- CDNやWAFでAIクローラーを遮断していないか
- 企業名、サービス名、代表者名、住所が統一されているか
- 会社概要に事業内容が具体的に書かれているか
- サービスごとに独立したページがあるか
- 対象顧客と解決できる課題が明確か
- 料金、対応範囲、支援の流れが掲載されているか
- 実績・事例・数値データがあるか
- 著者・監修者・担当者情報があるか
- 自社独自の調査や一次情報があるか
- コラムからサービスページへ内部リンクがあるか
- 外部メディアや顧客サイトから言及されているか
- GoogleビジネスプロフィールやSNSと表記が一致しているか
- 複数のAIと質問で定点観測しているか
- AI上の露出から問い合わせまで計測しているか
サイト全体をより詳しく確認したい場合は「LLMO対策チェックリスト|AI時代のサイト設計10の必須ポイント」もご活用ください。
ChatGPT・Geminiへの表示に関するよくある質問
- 自社名を直接質問すると表示されますが、おすすめ会社には出てきません。なぜですか?
-
AIが企業を認識していても、比較質問に対する推薦理由が不足している可能性があります。対象顧客、得意分野、実績、料金、対応範囲、競合との違いをサービスページで具体的に示しましょう。
- Google検索で上位ならChatGPTやGeminiにも表示されますか?
-
検索順位は重要な要素の一つですが、上位表示されているだけで必ず推薦されるわけではありません。
AIは質問に対する適合性、企業情報、実績、一次情報、外部評価などを組み合わせて回答を作る場合があります。SEOとAIO・LLMOの両方を意識した対策が必要です。
- 構造化データを実装すれば自社名が出ますか?
-
構造化データだけで表示や推薦を保証することはできません。
企業情報やサービス内容を正しく理解してもらう補助にはなりますが、推薦理由となる実績、専門性、一次情報、外部評価も必要です。
- AIO対策・LLMO対策後、どのくらいで自社名が表示されますか?
-
サイトの規模、現在の認知度、クロール頻度、競合性によって異なります。
技術的な問題の修正は比較的早く反映される場合がありますが、専門性や外部評価を高め、安定して推薦される状態をつくるには、中長期的な取り組みが必要です。
- AIO・LLMO対策で必ず自社名を表示できますか?
-
表示を保証することはできません。
AIの回答はモデル、検索状況、地域、質問文などによって変化します。特定の1回の表示ではなく、対象質問における言及率や引用率を継続的に高めることが現実的な目標です。
- AIO・LLMO対策の費用はどのくらいですか?
-
サイトの規模や支援範囲によって異なります。
診断、サイト構造改善、コンテンツ制作、外部施策、継続的な効果測定など、どこまで依頼するかによって料金が変わります。
詳しくは「AIO・LLMO対策の費用相場と料金内訳」をご覧ください。
まとめ
ChatGPTやGeminiに自社名が出てこない原因は、単にAIへ特別なファイルを送っていないからではありません。
主な原因は次のとおりです。
- AIや検索エンジンがサイトを取得できない
- 会社名と事業内容の関係が曖昧
- サービスページの情報が不足している
- 競合より自社を推薦する理由がない
- 実績や一次情報が不足している
- 外部サイトからの評価・言及が少ない
- コラムとサービスページが分断されている
- 調査している質問と自社の強みが合っていない
AIに選ばれるためには、「AIがサイトを読める状態」「企業とサービスを理解できる状態」「ユーザーへ推薦する根拠がある状態」を順番に整える必要があります。
そして、AIの回答に表示されること自体をゴールにせず、公式サイトへの訪問、指名検索、問い合わせ、商談、受注までを一つの流れとして設計することが重要です。
クーミル株式会社では、ChatGPT、Gemini、Perplexity、Google AI Overviews・AI Modeなどにおける自社・競合の露出調査から、サイト構造、サービスページ、コンテンツ、構造化データ、WordPress実装、公開後の効果測定まで一貫して対応しています。
自社名がAI検索へ出てこない原因を調査したい場合は、AIO・LLMO対策コンサルティングをご覧ください。サイト全体の設計やリニューアルが必要な場合は、AI検索に強いホームページ制作もご提案可能です。