記事の外注費用相場は？料金が決まる要素と執筆マニュアルの作り方

• ｢記事の外注費用の相場は？｣
• ｢そもそも、どこに外注すればいいの？｣
• ｢記事の外注で失敗しない方法を知りたい｣

このようなお悩みはありませんか？

記事を外注する際、費用相場とその内訳を知ることは大切です。

なぜなら、適正価格よりも大幅に低い価格で発注した場合、集客や、コンバージョン（申し込みや問い合わせ）につながらない記事が納品される可能性が高いからです。

逆に、適正価格よりも高い報酬で発注した場合は、コンテンツが充実する前に予算が尽きる可能性があります。そこで本記事では、記事の外注費用相場について個人・制作会社に依頼した場合でパターン分けして紹介しています。

また、記事を外注する際の料金の内訳、外注先の選び方、失敗しないための｢記事制作マニュアル｣の作り方もあわせて解説しています。予算に合った最適な外注先を選んで、集客・売上増加につなげていきましょう。

この記事で解決できるお悩み

• 外注費用の相場を知りたい
• 個人ライターは外注先としてアリなのか知りたい
• 失敗しない外注の選び方を知りたい

記事の「品質・信頼性」がより求められる時代へ

本記事を読む対象者は、記事のライティングに携わる人であると認識しています。その方に伝えたいことは、chatGPTなどAIツールの台頭により、記事の品質・オリジナリティが強く求められる時代となってきています。

そのため、Google検索品質評価ガイドラインにより近づけた記事を執筆することが求められていています。こちらのガイドラインは、全175ページにもなる非常に項目数が多い基準となります。そのため、本記事では一部抜粋してお伝えします。

記事に求められる要素（要約）

1. 検索意図を満たす（Needs MET)
   └ユーザーがキーワードを検索するときに考えていること・悩みを満たすこと
2. E-E-A-T(経験や専門性、権威性、信頼性）の担保
   └執筆した記事に経験、専門性、権威性、信頼性が保証されていること
3. ページエクスペリエンスを高める
   └サイトを訪れたユーザーがストレスなく、サイトを利用することができる

これらの要素を意識した記事を執筆することが大切となります。これらを踏まえた上で、実際に記事を外注化する場合の費用について確認していきましょう。

クーミル株式会社では、上記のような内容を意識することが可能なWebライターを募集しております。
代表のX（https://twitter.com/ryosuke_coomil）へDMまたは、問い合わせくださいませ。

記事を外注する費用相場とは

記事の外注費用相場を表にまとめると、以下になります。

	フリーランス （Webライター）	コンテンツSEOに対応した SEO会社・制作会社
SEO記事	0.5円～5円/1文字	3～15円/1文字
インタビュー記事	2～5円/1文字	20,000~100,000円/1記事
ブログ記事	0.5～2円/1文字	5～10円/1文字
コラム記事	2～5円/1文字	5～10円/1文字

SEO対策された記事の執筆

SEO記事とは、Googleなどの検索エンジンで上位に表示させ、検索流入を増やすための記事を指します。SEO記事といっても、ジャンルや専門性によって文字単価に開きがあるので、注意が必要です。

金融や医療など、専門性の高いSEO記事では、フリーライターに依頼した場合でも、文字単価5円以上になることがほとんどです。

SEO記事作成では、企画やキーワード選定から依頼することで、短期間での上位表示を狙いやすくなります。

しかし、キーワード選定は記事制作とは別料金となることがほとんどですので、費用を抑えたい場合、キーワード選定は自社で行うといいでしょう。

インタビュー記事の執筆

インタビュー記事は、SEO記事よりも単価が高めです。なぜなら、インタビュー記事では取材までのアポイントメントの取得や、文字起こしなど複数の作業が必要だからです。

外注先によっては事前の打ち合わせ・アポイントメントの取得が別料金になるので、作業範囲・文字数・費用の確認をしっかり行いましょう。

コラム記事の執筆

コラム記事は、エビデンスに基づいて書き手の意見を述べる文章です。一次情報は書籍や公共の出版物、論文を使用します。

論理的思考やファクトチェックが必要となるので、費用も高めです。

ブログ記事の執筆

一方、ブログ記事は、コラム記事よりも自由度が高く、情報の出典元が一次情報に限定されません。したがって、ブログ記事はコラム記事よりも費用が低めとなります。

しかし、ブログ記事もSEOを意識して書くことで、検索流入を増やせます。

検索流入を増やしたい場合は、特に最初のうちは、企業ブログも、SEO知識のある外注先に依頼するのがおすすめです。

記事制作以外にかかる費用の相場

記事制作では、記事以外にも費用がかかることがあります。そこで、記事制作以外にかかる費用相場をまとめました。

項目	金額
企画・構成費：コンテンツの企画・キーワード選定など	要見積り（無料のことも）
対象サイトの検索順位、PV数など分析	要見積もり
打ち合わせ費用	要見積り（無料のことも）
写真撮影費用	プロカメラマン：30,000~50,000円＋交通費ライター：200~5,000円/枚
図表作成費：記事に使用する図表・イラストなどの作成費用	1,500～5,000円/記事
画像選定・取得・加工費：有料サイトを使った画像選定など	700～1,000円/枚＋画像利用料（実費）
監修費：専門家への監修依頼	10,000円～※監修相手による
校正・校閲費：文法やファクトチェック	1,000～5,000円
修正費：納品済み記事の修正費用	自社都合による変更の場合：有償※要見積り
入稿費：CMSへの入稿費用	1,500～3,000円/記事
インタビュー相手への謝礼	数千円～
雑費：交通費・出張費など	都度・実費

専門性の高いSEO記事や、インタビュー記事では、記事制作以外にも、上記の費用がかかる可能性が高いです。

トラブル防止のためにも、見積りを取って作業内容と費用の内訳を確認しておきましょう。制作会社の記事作成費用がなぜ高額かというと、記事制作以外の校正・校閲作業や記事の品質担保まで全て行っているからです。

個人のライターに依頼した場合、記事制作費自体は抑えられますが、ファクトチェックや校正・校閲を自社で行う必要があります。

記事外注費の報酬システム4パターン

フリーライターに記事を外注する場合、報酬システムには次の4つがあります。

1. 文字単価
2. 記事単価
3. 時給
4. ページ単価

ここからは、報酬パターンの違いと、適用方法を解説します。

文字単価

文字単価とは、1文字あたりで料金を設定する方法で、文字数分の料金をライターに支払う方法です。ライターの実績・レベルによって単価を設定しやすい反面、文字数が多い記事では報酬が高くなります。

ライターのスキル別の文字単価の目安を表にまとめました。

ライターのスキル	文字単価	目安
初心者・未経験	1円未満	レビュー・モニター記事の執筆ができる
初心者～中級者	1円～2円	上位記事を参考にしてリサーチ・記事執筆ができる
中級者～上級者	3円～15円	SEO記事で上位表示ができる・特化ジャンルがある・FPなどの資格がある
取材ライター・有資格者	6円～20円	士業や医師免許などの国家資格がある・取材記事が書ける

制作する記事の内容や専門性によっても、文字単価は変動します。気になるライターがいれば、自社コンテンツのキーワードでテストライティングを実施してみるのもおすすめです。

記事単価

記事単価は、文字数に関係なく、1記事あたりで報酬を支払う方法です。記事単価の場合、文字数に制限がないので、ライター側には｢書きたい事を過不足なく伝えられる｣というメリットがあります。

その反面、初心者ライターに記事単価で発注した場合、内容の薄い記事で1記事分を請求されることもあります。したがって、記事単価は一定以上の品質を担保できる中級～上級ライターに使われることが多い報酬システムです。

記事単価は、取材記事などの工程の多い記事にもよく使われます。

時給単価

時給単価は、記事制作の外注ではあまり一般的ではありません。

時給単価は、キーワード選定などの企画から参加する場合や、リライトなどの｢文字単価では成果に対して見合わない｣場合によく使われます。

時給単価の相場は、1,200円～5,000円程度と、業務内容とライターのスキルによって幅があります。

ページ単価

Webサイトの1ページあたりの記事・画像・デザインをすべて含めてページごとで発注する方法もあります。ページ単価での報酬は、すでに構築済みのWebサイトの1ページや、LPで使われます。

Webサイトを制作する場合は、Webサイト制作会社に別途依頼が必要です。

ページ単価での発注では、ライターが記事制作以外のページデザインや画像作成を行う必要があります。したがって、依頼できるライターの幅が狭まるのがデメリットといえます。

費用相場は、1ページあたり5万円～10万円と、幅が広いです。

記事の外注費用を左右する要素

フリーライターに依頼する場合、記事の外注費用を左右するのは、特に以下の要素が大きいとされています。

• 記事のカテゴリ
• 記事の専門性
• ライターのスキル（SEO、記事構成案、実績、画像の作成）
• 執筆する文字数
• 取材の有無

ここからは、それぞれについて解説していきます。

記事のカテゴリ

フリーライターに記事を発注した場合、記事のカテゴリでも値段に差が出ます。

商品の使用感想を伝える｢モニター記事｣は、文字数が少なく、専門性も低いので、文字単価・記事単価ともに低い傾向があります。

一方で、専門性の高い金融や医療ジャンルのSEO記事や、コラム記事は文字単価が高い傾向にあります。SEO記事は低単価で発注することもできますが、納品された記事から集客が出来る見込みも低いので注意しましょう。

注意点

近年ではSEOの傾向として、記事数よりも記事のクオリティがかなり求められてきています。したがって、低単価の記事を大量発注するのはあまりおすすめできません。

1つ1つの記事に対して、「目的・ペルソナ像の設定・文章の構成・流れの確認」などをしっかりと行う必要があります。

記事の専門性

記事の外注費用を左右する要素には｢記事の専門性｣もあります。

特に、実際にそのジャンルで就業経験のあるライターや、専門資格保持者が書いた記事は、専門性・独自性が高いため、Googleから高く評価されやすいでしょう。

そのため、専門性の高い記事は報酬が高めとなっています。

医療資格・金融資格・士業の国家資格を持っていて、専門的な記事が書けるライターに依頼したい場合は、それなりの予算を確保しておきましょう。

ライターのスキル

Webライターのスキルも費用を左右します。ライターの場合、基準となるのは経験年数よりも以下の要素によって左右されます。

1. 執筆記事が毎回上位表示できる
2. WordPress入稿ができる
3. 画像作成ができる
4. キーワード選定ができる
5. コンバージョン（申し込みや問い合わせ）を増やせる

これらのほか、効果測定や個人でSEOコンサルができるライターであれば、費用相場は上がりやすいでしょう。個人のライターを採用する際は、実績を確認してみるのがおすすめです。

取材の有無

取材記事は、個人ライターに依頼した場合も、制作会社に依頼した場合も、費用が高額になりやすいです。

なぜなら、取材の場合は、事前のアポイントや打ち合わせのやり取り、音声データの文字起こしや取材相手へのファクトチェックなど、工数が多いからです。

加えて、写真撮影が追加される場合は、費用が追加されます。

「記事の外注費を下げる・品質を高める」方法とは？

集客や問い合わせを増やしたいのであれば、中級以上のライターに依頼するのが望ましいです。しかし、大量に記事を投稿しなければいけない場合など、やむを得ず単価を下げなければいけないこともあるでしょう。

記事の外注費用を抑えながら、記事の品質をある程度担保する方法は｢マニュアルを作成すること｣です。以下の画像は、記事制作に関するマニュアルの一例です。

初心者ライターに発注する場合でも、マニュアルを用意することで、最低限の禁止事項や著作権法違反を回避できます。もし、費用を抑えて発注をしたい場合は、マニュアルの作成が有効です。

記事外注の失敗を防ぐマニュアルの作り方

自社で記事外注の経験がない場合、どのようにマニュアルを作ればいいのかわからない方もいるでしょう。記事外注の失敗を防ぐマニュアルには、次の4点を盛り込むようにします。

1. 記事作成の目的
2. ターゲットユーザー
3. 表記ルール
4. NG事項

それぞれについて解説します。

記事作成の目的を伝える

マニュアルには、記事作成の目的を必ず入れましょう。例えば、以下の目的が考えられます。

1. 商品を知ってもらう
2. サービスを知ってもらう
3. メールマガジンに登録してもらう
4. 無料のホワイトペーパーを受け取ってもらう
5. アルバイトに応募してもらう

など、コンテンツを通して読者に｢促したい行動｣を明記します。ゴールがないまま車を走らせても、どこにもたどり着けませんよね。コンテンツ制作も同じです。目的をはっきりさせることで、社内全体での目標が共有できるというメリットもあります。

ターゲットユーザーを伝える

記事制作マニュアルには、ターゲットユーザーも明記しましょう。

• 40代後半の男性
• 20代前半の女性

上記のように対象者が異なると、使用する表現や、言葉の硬さに違いが生まれます。また、ターゲットユーザーをはっきりさせることで、ライターの想像力が働きやすく、品質が安定しやすいというメリットもあります。

表記ルールをはっきり書く

表記ルールをはっきり書くことも重要です。なぜなら、特に初心者ライターに依頼する場合、文章がねじれたり、表記ゆれが起こりやすいからです。

• 数字は半角で書く
• 桁区切りを使う
• 箇条書きは数字にする
• 語尾は丁寧語を使う
• 一文は60字以内にする
• 一文一義にする

など、できるだけ詳しく書いておくのがおすすめです。

NG事項を明記する

マニュアルに必ず記載を推奨するのが｢NG事項｣です。特に、著作権侵害に抵触するコピペ（コピーアンドペースト）や引用ルールはしっかりと記載しておきましょう。

また、医療系や美容系では薬機法に抵触する表現をNGにしておくなど、業界ごとにマニュアルに記載しておいた方がいい事項もあります。

記事制作の外注先の探し方5選

記事制作を初めて外注する場合、外注先をどうやって探せばいいのかわからないという方もいるでしょう。記事制作の外注先の探し方には、次の5つがあります。

1. 制作代行会社に依頼する
2. X（旧Twitter）で探す
3. 自社サイトで募集する
4. 知人に紹介してもらう
5. クラウドソーシングサイトで探す

制作代行会社に依頼する

記事制作の外注先の探し方1つ目は制作代行会社に依頼することです。制作代行会社には、以下の例があります。

• 編集プロダクション
• 記事制作代行会社
• ホームページ制作会社
• SEOコンサルティング会社
• Webマーケティング会社

企業に依頼するメリットは、品質が安定していることと、納期の希望が通りやすいことです。企業では、案件に応じて複数のライターやディレクターを確保しているので、安定した記事納品ができます。

これからホームページを制作する場合、ホームページ制作会社に記事執筆について相談してみるのもいいでしょう。企業によって、費用に差があるので、必ず複数社から見積りを取ることをおすすめします。

X（旧Twitter）で探す

2つ目の方法はX（旧Twitter）で探すことです。企業アカウントで、依頼したい記事の内容・報酬を明記してポストすると、個人ライターから応募があります。

ハッシュタグの｢＃Webライター募集｣を使うと応募が集まりやすいので、使ってみましょう。X（旧Twitter）を利用する場合、ライター採用は自社で行うことになります。

募集したいライターの条件やスキルを明記して、必要に応じてテストライティングを実施しましょう。

自社サイトで募集する

コーポレートサイトがある場合は、採用ページにWebライター職を付け加えるのもおすすめです。アルバイト・業務委託など、自社に合わせた働き方で募集を行えます。

初心者ライターにとって、企業への直接応募はハードルが高いので、自然とフィルターが書けられるのもメリットです。中級以上のライターを希望する場合は自社サイトで募集してみましょう。

履歴書・職務経歴書の添付や、Web面談を選考条件に入れておくことで、身元のしっかりしたライターを採用できるというメリットもあります。

知人に紹介してもらう

知人や、Webライターを採用した経験のある企業に紹介してもらう方法もあります。

特に、知り合いの企業からの紹介は、実績が高かったり、対応が良かったなど、良い外注先に巡り合える可能性が高いです。

普段から商工会議所の集まりや、異業種交流会に参加しておくと、横のつながりから良い外注先を紹介してもらえることもあります。

クラウドソーシングサイトで探す

クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサイトで外注先を探す方法もあります。クラウドソーシングサイトでは、スキルセットや実績を公開しているライターもいるので、スカウトも可能です。

一方で、発注者になる場合、登録がやや手間がかかること、応募者が殺到した場合の採用に手間がかかるというデメリットがあります。

記事外注は個人と制作会社どちらがいい？

初めて記事制作を外注する場合は、制作会社に依頼するのがおすすめです。なぜなら、制作会社では最低限の記事の質と納期を担保できるからです。

また、制作会社に依頼する場合、社内にSEOの知見がある人が必ず在籍しているというメリットがあります。したがって、ある程度のSEO効果は期待できると言えるでしょう。

しかし、制作会社に所属しているライターの品質が高いかどうかは、制作会社によるのが実情です。費用面で制作会社の利用を断念して、個人ライターを起用したい場合は、紹介や口コミも活用するといいでしょう。

記事制作を外注化する時によくある質問

依頼金額によって記事のクオリティは変わる？

依頼する単価に応じて、納品される記事の品質に差が生まれることは少なくありません。

例えば、文字単価1円未満なフリーランスに依頼した場合、SEOを全く考慮していない文章が仕上がってくるケースもあります。

一方で、制作会社などの場合、SEOは当然の事、対象キーワードで上位評されている競合分析・ペルソナ設計・導線設計まで意識して執筆を行ってくれます。

もちろん、一概には言えず低単価でも非常に良いクオリティを納品して下さるWebライター様も一定数いらっしゃいます。

個人のライターに依頼する場合、源泉徴収税はかかりますか？

源泉徴収税はかかります。

また、5万円を超える発注をする場合は、個人番号も必要となりますので、必ず確認するようにしましょう。

まとめ

記事の外注費用は、個人・制作会社・記事ジャンルなどさまざまな要素で変動します。

費用が安いからといって、低品質のライターに低単価で発注すると｢安かろう、悪かろう｣の記事が大量に納品されることとなり、かえってWebサイトの評価を落とす可能性もあります。

したがって、記事の外注先は、価格で選ばず、費用対効果や実績で選ぶことが重要です。

また、記事制作の企画や目的が定まっていない場合、いきなり記事を追加するよりも、WebマーケティングでWebの施策を検討するのが先かもしれません。

自社に必要な記事が何なのかがわかっていない場合は、WebマーケティングやSEOコンサルティングを利用するのもおすすめです。

｢費用をかけたのに結果が出ない｣記事外注を避けるためにも、Web記事の目的・費用相場・ゴールを自社内で明確にして、記事外注を成功させましょう。