近年、CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を活用したホームページ制作が増えてきました。個人だけではなく、制作会社に依頼する際もCMSを用いてホームページ制作を進めるケースも年々増加しています。
なぜホームページ制作でCMSが選ばれるのか、疑問を持っている方もいるでしょう。本記事では、ホームページ制作に活用されるCMSについての解説と、CMSの紹介を行っていきます。
本記事では、サイト制作の初心者向けの記事となっております。そのため、低価格帯及び比較的簡単にホームページを構築することが可能なCMSのみ紹介しております。
本格的なホームページや開発を行いたい場合は、CMSの拡張性や操作性も重要視されます。以下の記事にWeb制作会社がお勧めするCMSを紹介しております。
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目次
- CMSはホームページ作成システム
- CMSの仕組み
- CMSが必要な理由
- CMSでホームページを制作する7つのメリット
- 1.専門知識が無くてもホームページ制作ができる
- 2.更新作業の時間を短縮できる
- 3.スマートフォンサイトを自動で作成できるものが多い
- 4.予約機能で更新時間を調整できる
- 5.SEO対策にもつながる
- 6.SNS連携がしやすい
- 7.費用の節約につながる
- ホームページにおすすめのCMS一覧
- 1.WordPress(ワードプレス)
- 2.Wix(ウィックス)
- 3.Ameba Ownd(アメーバ オウンド)
- 4.Shopify(ショッピファイ)
- CMSでホームページを制作する際の注意点
- 注意点1.サーバーやドメインが必要なものもある
- 2.選べるデザインに限りがある
- 3.操作を覚える必要がある
- 4.自社でセキュリティ対策しなくてはいけない
- 5.データのバックアップも必要になる
- まとめ
CMSはホームページ作成システム
CMSは、ホームページを簡単に制作・更新できるシステムです。CMSを利用することで、HTMLやCSSなどのプログラミング知識がなくても、ホームページの作成や更新が可能となります。
具体的な仕組みについて、もう少し深掘りしましょう。
CMSの仕組み
CMSにはあらかじめ用意されたデザインテンプレートがあり、これを使って簡単にホームページを作成できます。レイアウトを維持しつつ、ページの追加も容易です。
また、CMSにはさまざまなプラグインや拡張機能が用意されており、必要に応じて以下のような新しい機能を追加できます。
- ショッピングカート機能
- ブログ機能
- 問い合わせフォーム
- SNS共有ボタン
自社の用途に合わせて柔軟にホームページを制作可能です。
CMSが必要な理由
現代の企業運営には、ホームページが重要になっています。その中でも、特にCMSが必要な理由を説明します。
効率的なホームページ管理
CMSを利用することで、ホームページの管理や更新が効率的になります。手動で行うホームページ更新は時間がかかる上にミスが発生しやすいという欠点がありました。
CMSは操作が容易なので、作業時間の短縮とミスの軽減につながります。例えば、テキストをドラッグアンドドロップで配置したり、簡単なクリック操作で画像を追加したりできます。
また、リアルタイムで変更内容をプレビューできる機能もあるので、誤った内容が公開されるリスクを軽減できます。
どの端末でも更新できる
CMSはクラウドベースで動作するものが多いので、インターネット接続があればどの端末からでもアクセスが可能です。これにより、リモートワークや出張先からでも効率的に作業できます。
スマートフォンやタブレットからのアクセスにも対応しているので、場所を選ばずに最新の情報を反映できます。情報の鮮度が求められる現代では、瞬時に更新可能なCMSの需要は高まる一方です。
CMSでホームページを制作する7つのメリット
CMSを使ってホームページを制作するメリットとして、今回7つ紹介します。特に、プログラミングの知識がなくてもホームページを制作できる点が、CMSの強みです。
1.専門知識が無くてもホームページ制作ができる
CMSは専門的なプログラミング知識がなくても、誰でも簡単にホームページを制作できるツールです。
直感で操作しやすい画面設計と豊富なデザインテンプレートが用意されているので、クリックやドラッグアンドドロップの操作だけで美しいホームページを構築可能です。
初心者にとって壁になるHTMLやCSSなどの知識が不要なため、非技術者でも短時間でホームページを作成できます。CMSを利用すれば、制作コストを抑えつつ、自分たちで手軽にホームページを持つことが可能になります。
2.更新作業の時間を短縮できる
CMSを利用することで、更新作業の時間を大幅に短縮可能です。
従来の手動更新では、ファイルのアップロードやリンクの修正に多くの時間がかかりましたが、CMSでは簡単なマウス操作でページを更新可能です。
例えば、新しい製品の情報を追加したり、既存の情報を修正したりする場合、CMSを使えば管理画面から容易に作業できます。これにより、ホームページの最新情報をリアルタイムで反映できるので、企業の情報発信力の強化につながります。
3.スマートフォンサイトを自動で作成できるものが多い
多くのCMSは、レスポンシブデザインを標準でサポートしているので、スマートフォンやタブレットでも最適に表示されるホームページを自動で作成できます。
レスポンシブデザインとは、デバイスの画面サイズに応じてレイアウトが自動的に調整される手法です。これにより、モバイルユーザーに対しても見やすく情報を確認しやすいホームページを提供ができ、訪問者数や滞在時間の向上につながります。
特に、スマートフォンの普及が進む現代では、モバイル対応は欠かせない要素となっています。CMSを導入することで、異なるデバイスでの表示問題を簡単にクリアでき、ユーザーにとって見やすく使いやすいホームページを提供可能です。
4.予約機能で更新時間を調整できる
CMSには、コンテンツの公開や更新を予約する機能が備わっているものが多くあります。投稿時間を調整できるので、手が空いた際にコンテンツを作成したり、更新したりすることが可能です。
この予約機能を活用することで、業務時間外や休日でもタイムリーな情報発信ができ、効率的なホームページ運営を実現できます。例えば、新製品の発売情報やキャンペーンの告知を事前に設定しておけば、担当者が手動で更新する手間を省けます。
また、シーズンイベントや特定のプロモーション期間中の情報公開を計画的に行えるので、効果的なマーケティング戦略を展開しやすい点もメリットです。
5.SEO対策にもつながる
CMSはSEO(検索エンジン最適化)に配慮した設計がなされているため、検索エンジンでのランキング向上につながります。例えば、SEOに重要なメタタグやキーワードの設定が容易なので、検索エンジンにとってホームページの構造を理解しやすくなります。
これにより、検索エンジンがホームページを正確に評価し、適切な順位に掲載される点がメリットです。さらに、CMSを拡張できるプラグインを利用することで、より高度なSEO対策を施すことも可能です。
SEO対策を徹底することでホームページの検索順位が向上し、より多くの訪問者を獲得できます。訪問者が増えると問い合わせやサービスの購入につながりやすくなるので、売上増加も見込めます。
6.SNS連携がしやすい
現代のマーケティングにおいて、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)との連携は欠かせません。CMSは、SNSとの連携機能が充実しており、コンテンツの公開と同時にSNSでの拡散ができます。
SNSとの連携で情報拡散のスピードが向上し、自社やサービスの認知度向上につながります。また、作成するページにSNSのシェアボタンを簡単に設置できるので、ユーザーが自発的に情報を拡散しやすい点もメリットです。
例えば、新しいブログ記事を投稿すると同時に、TwitterやFacebookでシェアすることで、手間をかけずに広範囲に情報を届けられます。
7.費用の節約につながる
CMSを導入することで、ホームページの制作や運営にかかるコストを大幅に削減できます。従来のホームページ制作では、専門の制作会社や開発者に依頼する必要があったので、高額な制作費用が発生しました。
しかし、CMSを使うことで、多くの作業を自社内で行うことが可能です。無料で利用できるCMSも多く、必要な機能を追加するプラグインも手頃な価格で提供されているので低コストでホームページを制作できます。
CMSの活用によって、予算を有効に活用しながら高品質なホームページを運営できます。
ホームページにおすすめのCMS一覧
CMSと言っても現在は数多くのシステムが登場しているので、どれを選んだらいいか迷ってしまいますよね。
そこで、おすすめのCMSとして以下の5点を紹介します。
費用 | メリット | デメリット | |
---|---|---|---|
WordPress | 無料 (別途サーバーとドメイン取得が必要) | ・テンプレートやプラグインが豊富でカスタマイズしやすい。 ・拡張性と操作性が高く、多くのサイトで活用されているCMS | ・本格的なサイトを構築する場合は、コーティングスキルが必要 ・プラグインを過剰に入れるとサイトが重くなりやすい |
Wix | 無料~ | ・ドラッグ&ドロップ操作でデザイン性に優れたホームページを制作可能。 | ・URLが独自で設定できない ・自由度が少ない |
Ameba Ownd | 無料~ | ・SNSとの連携をしやすく、個人店舗のホームページやメディア運営に向いている。 | ・URLが独自で設定できない ・無料プランでは3ページまでしか作成できない |
Shopify | 無料~ | ・簡単にECサイトを作成し運営できるCMS。 | ・自由度が高いため、一定のスキル・知識が必要 |
本記事では、サイト制作の初心者向けの記事となっております。そのため、低価格帯及び比較的簡単にホームページを構築することが可能なCMSのみ紹介しております。
本格的なホームページや開発を行いたい場合は、CMSの拡張性や操作性も重要視されます。以下の記事にWeb制作会社がお勧めするCMSを紹介しております。
1.WordPress(ワードプレス)
WordPressは、日本だけではなく世界中で最も利用されているCMSの1つです。オープンソース型なので誰でも無料で使用できることから、多くの企業や個人が利用しています。
WordPressには豊富なプラグインやテーマが用意されていて、業種やサービス内容に応じて自由にカスタマイズが可能です。また、SEO対策にも優れており、検索エンジンでの上位表示を目指すサイト運営者にとって強力なツールとなります。
インターネット上の情報が豊富にある
WordPressは多くの企業や個人が利用しているので、インターネット上に操作方法や解説が数多く掲載されています。操作が分からなくても、すぐに解決策を見つけやすいのがWordPressの利点です。
初めてホームページを制作する際は分からないことが多いので、情報の多いWordPressを選ぶことで効率よく制作や更新作業ができるでしょう。
2.Wix(ウィックス)
Wixは、直感的な操作でホームページを作成できるクラウドベースのCMSです。ドラッグ&ドロップの画面設計を採用しているので、初心者でも直感的にホームページを構築できます。
Wixには業種別に豊富なテンプレートが用意されているので、目的に合わせたデザインを選びやすいのが特徴です。
無料プランもあるが独自ドメインに対応していない
Wixには、無料プランも用意されていますが、独自ドメインを取得できなかったり広告が表示されたりする点がデメリットです。上記のデメリットを解消するためには、有料プランへの加入が必要です。
Wixの最安値はパーソナルプランの1,200円/月なので、企業のホームページを制作するためには最低でもパーソナルプランに加入しましょう。
3.Ameba Ownd(アメーバ オウンド)
Ameba Owndはサイバーエージェントが提供するCMSで、日本国内での利用が多いのが特徴です。簡単な操作でホームページを作成できる点が特徴で、特に個人の美容室やカフェ、オウンドメディアの構築に適しています。
Ameba OwndはSNSとの連携機能が充実していて、記事を簡単にSNSでシェアできるのが魅力です。
ビジネス用のホームページには有料プランが必須
Ameba Owndも無料プランがありますが、以下のようなデメリットがあります。
- 3ページまでしか作成できない
- 広告を非表示にできない
- 独自ドメインを取得できない
ビジネス用のホームページを作成するためには、1サイトあたり月額960円のプレミアムプランへの加入が必須です。
プレミアムプランはページ数と画像ストレージが無制限なので、メニュー数やサービス内容など情報量の多いホームページでも対応可能です。
4.Shopify(ショッピファイ)
Shopifyは、ECサイトに特化したCMSです。ECサイトの作成から運営まで、すべてのプロセスを簡単に管理できる点が特徴です。豊富なテンプレートとカスタマイズオプションが用意されているので、自社に最適なECサイトを構築できます。
また、SEO対策機能やSNS連携機能も充実していて、商品の拡散力があります。
格安でECサイトを構築するのにおすすめ
ECサイトを構築しようとすると、高額な初期費用や月額費用が必要になります。その点、Shopifyは月額3,650円でECサイトを構築できるのでおすすめです。24時間体制のチャットサポートもあるので、初めてのECサイトでも費用を抑えて運営できるでしょう。
CMSでホームページを制作する際の注意点
CMSはホームページ制作におすすめのシステムですが、利用する際は注意点もあります。
サーバーやドメインの準備やセキュリティ対策など、自社で行わなければいけない業務があるので、それぞれについて詳しく解説します。
注意点1.サーバーやドメインが必要なものもある
CMSを利用する際に、サーバーやドメインが必要なものもあります。サーバーはホームページをインターネット上で公開するために必要なスペースで、ドメインはホームページの住所に相当します。
これらを準備しないと、ホームページを作成して公開できません。WordPressはサーバーとドメインのどちらも自社で用意する必要があります。
サーバーやドメインが用意されているCMS
今回紹介したCMSでは、WordPress以外は別途サーバーやドメインの契約は必要ありません。ドメインの取得も管理画面からできるので、容易に準備可能です。しかし、CMS側が用意するドメインとなるため、URLの変更やCMSの変更ができないなどの制限がございます。
2.選べるデザインに限りがある
CMSは多くのテンプレートを提供していますが、選べるデザインには限りがあります。そのため、他社のホームページと似たようなデザインになる可能性があります。
ホームページで独自性を出すためにはカスタマイズが必要ですが、そのためにはある程度のデザインやコーディングの知識が必要です。
また、無料のテンプレートでは機能が制限されている場合があるので、求めるデザインや機能によっては有料のテンプレートやプラグインが必要になる場合もあります。
3.操作を覚える必要がある
CMSは使いやすいシステムが特徴ですが、初めて利用する場合は操作方法を覚える必要があります。CMSごとに操作方法が異なったり独自の設定をしたりするので、学習コストもかかります。
操作を誤ってしまうと、サイトが正しく表示されないこともあるので注意が必要です。多くのCMSはオンラインマニュアルやサポートフォーラムを提供しているので、上手く活用して学習を進めましょう。
4.自社でセキュリティ対策しなくてはいけない
CMSを利用する際には、自社でセキュリティ対策を講じる必要があります。特に、オープンソースのCMSは多くのユーザーに利用されているので、ハッキングなどの攻撃対象になりやすいのが懸念点です。
適切なセキュリティ対策を行わないと、重要なデータが漏洩するリスクが高まります。定期的にソフトウェアをアップデートし、セキュリティプラグインの導入など検討しましょう。また、複数人で管理を行う際は、アクセス権限の管理も重要です。
5.データのバックアップも必要になる
CMSを利用する際には、定期的なデータのバックアップが必要です。データが消失した場合やシステムに問題が発生した場合に備えて、バックアップを取っておくことは非常に重要です。
多くのCMSは自動バックアップ機能を備えていますが、手動でのバックアップも併用することで、より確実なデータ保護が可能となります。また、バックアップデータの保存場所も重要で、異なる場所に複数のバックアップを保管しましょう。
複数のバックアップを用意することで、万が一の事態にも迅速に対応できる準備が整います。
まとめ
CMSは、ホームページを簡単に制作できるシステムです。
常に鮮度の高い情報を求められる現代では、すぐに情報を更新できるCMSの需要は高くなっています。初心者でも、用意されているテンプレートや機能をドラッグ&ドロップするだけでホームページを制作できるのがメリットです。
しかし、自社でCMSを使ってホームページ制作を行うためには、操作方法を覚えたりセキュリティ対策を講じたりする必要があります。今回紹介したCMSをもとに、自社運用をするか制作会社へ依頼するか判断してみましょう。