今回の記事では、CMSの種類とそれぞれの用途に合わせた選び方について解説していきます。
多数のウェブサイト制作・運用の経験をもとに、開発者の視点だけではなく、ユーザー視点で使いやすいCMSをご紹介します。
また、最近注目を集めているヘッドレスCMSについても詳しく解説しますので、ぜひご注目ください!
Webサイトの新規制作を考えている方や、既存サイトのリニューアルを検討中の方にとって、この記事が役立つ情報を提供できれば幸いです。
- CMSの選び方
- 各種CMSの特徴
- CMS導入事例
注釈:本記事では「CMS(コンテンツ管理システム)」を広く捉えています。CMSとはウェブサイトのコンテンツを作成・管理するためのツールであり、例えば、ECサイト構築ツールやノーコード開発ツールなど、ウェブサイトのコンテンツを作成・管理するための多様なツールを含めてご紹介いたします。
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目次
拡張性と操作性に優れたCMSおすすめ4選!
CMSの選びのポイントは次の2点です。
- 拡張性
- 操作性
拡張性があることで新たな機能やサービスが必要になったときに別のシステムへの乗り換えを避けることができます。
さらに、直感的で簡単な操作性は、コンテンツの追加や更新を効率的に行うことを可能にし、日々の管理作業の負担を軽減します。
記事の前半では、拡張性と操作性のバランスがとれた次の4つのCMSをご紹介します。
- WordPress
- microCMS
- Shopify
- STUDIO
また、記事の後半では、上記CMS以外も網羅的に紹介していますのでぜひCMS選びの参考にしてください。
①WordPress:CMS界の不動の王者
WordPressは、その使いやすさと多機能性で知られるCMSです。無料で利用でき、豊富なプラグインとテーマにより、幅広いタイプのウェブサイトをカスタマイズできます。初心者から上級者まで、幅広いユーザーに適しています。
WordPressがおすすめの方
- SEO対策やカスタマイズ性を重視するWeb担当者
- 多機能なウェブサイトを求める中小企業
- コストを抑えて効果的なウェブサイトを構築したいビジネスオーナー
WordPressは初心者から上級者まで幅広いユーザーに適しています。特に、多機能なウェブサイトを低コストで構築したい中小企業や個人プロジェクトに最適です。SEO対策やカスタマイズ性を重視するWeb担当者にも優れた選択肢です。
WordPressの用途一例
WordPressの料金・特徴
WordPress自体は無料で利用でき、多くのプラグインやテーマも無償で提供されています。必要に応じて有料のプラグインやテーマを利用することも可能です。
項目 | 詳細 |
---|---|
料金 | 無料 |
導入方法 | 自社もしくは制作会社が用意したサーバーにWordPressをインストール |
導入サイト例 | ・コーポレートサイト ・メディアサイト ・ECサイト ・サービスサイト ・ブランドサイト ・採用サイト ・ポートフォリオサイト |
WordPressメリット
WordPressデメリット
WordPressはその使いやすさと豊富なプラグインで知られています。これにより、高度なカスタマイズが可能ですが、セキュリティ維持には定期的なアップデートと注意が必要です。また、次に説明するmicroCMSのようなヘッドレスCMSと比較して、サイトの表示速度が遅くなることがあります。
②microCMS:日本で最も勢いのあるヘッドレスCMS
microCMSは、ページの読み込みが速いことで知られるヘッドレスCMSです。ヘッドレスCMSとは、従来のCMSとは異なり、ウェブサイトのデザインとコンテンツ管理を分離する技術です。
これにより、ウェブページの表示速度が向上します。従来のCMSとは異なる技術を用いてウェブサイトの速度を向上させ、これによりユーザーに快適な体験を提供します。
microCMSがおすすめの方
- 高速なウェブサイトを求めるビジネスオーナーやWeb担当者
- 複数のサイトやアプリでコンテンツを効率的に管理したい方
- 新しい技術を取り入れたウェブサイト開発に興味のある企業
microCMSは、特に速度と効率性を重視するビジネスオーナーやWeb担当者に適しています。PV数の多いメディアサイトや、複数のデバイスやアプリでコンテンツを効率的に管理したい企業に最適です。また、新しい技術を取り入れたい開発者にも向いています。
microCMSの用途一例
microCMSの料金・特徴
microCMSは、ビジネスの規模や必要な機能に応じて選べる柔軟な料金プランを提供します。無料から始めることができ、必要に応じてアップグレードすることが可能です。
項目 | 詳細 |
---|---|
料金 | Hobbyプラン:0円 Teamプラン:月額4,900円〜 Businessプラン:月額63,000円〜 Advancedプラン:月額150,000円〜 |
導入方法 | アカウント登録後、APIを通じてコンテンツをフロントエンドに統合する |
導入サイト例 | ・コーポレートサイト・メディアサイト・ECサイト・サービスサイト・ブランドサイト・採用サイト ・Webアプリ ・モバイルアプリ |
microCMS導入事例
microCMSメリット
microCMSデメリット
microCMSは高速なページ表示が特徴で、特にAPIを介した動的なコンテンツ配信に優れています。しかし、WordPressと比較するとカスタマイズの選択肢が限られており、特定の技術的知識が必要です。
microCMSに関する最新情報(2024年5月)
microCMSを運営する株式会社microCMSは、2024年5月9日付で、株式会社エイチームへ株式100%を譲渡した関係でグループ会社となっております。
プレスリリースにもございますが、現状として料金やサービス体制に変更はないとされています。
③Shopify:長期運用・売上増加を見据えたECサイト作成サービス
Shopifyは、特にEコマースに特化したCMSです。ユーザーフレンドリーなインターフェースと、強力な販売ツールを備え、オンラインストアの迅速な立ち上げを可能にします。月商数千万円以上を目指す企業にとって、信頼性の高い選択肢です。
Shopifyがおすすめの方
- オンラインショップの迅速な立ち上げを目指すビジネスオーナー
- 柔軟なカスタマイズと強力な販売ツールを求めるEC運営者
- 信頼性と拡張性を兼ね備えたECプラットフォームを探している企業
Shopifyは、オンラインショップの迅速な立ち上げを目指すビジネスオーナーやEC運営者に最適です。長期運用や売上増加を見据えたECサイトを構築したい企業にとって信頼性の高いプラットフォームです。
Shopifyの用途一例
Shopifyの料金・特徴
Shopifyは、異なる規模のビジネスに対応するための複数の料金プランを提供しています。基本プランから始め、ビジネスの成長に応じてスケールアップできます。
項目 | 詳細 |
---|---|
料金 | ベーシックプラン:月額33ドル スタンダードプラン:月額92ドル プレミアムプラン:月額399ドル |
導入方法 | アカウント登録後、テーマのカスタマイズやアプリの開発を通じてオンラインストアを構築 |
導入サイト例 | ECサイト |
Shopify導入事例
Shopifyメリット
Shopifyデメリット
Shopifyは、特にオンライン販売の成長と拡大を目指すビジネスに適したCMSです。その使いやすさと強力な販売ツールにより、ECサイト運営の成功をサポートします。
関連記事:ECサイト作成サービスの種類を解説した記事はこちら
STUDIO:短納期でウェブページ公開が可能なノーコードツール
STUDIOは、ノーコードツールであり、一般的なCMSとは異なるアプローチでウェブデザインと公開を可能にします。
迅速にウェブページやサイトをデザインし公開することが可能で、特に短納期のプロジェクトに適しています。上位プランではCMS機能も提供されており、ブログ投稿などが可能ですが、本格的なオウンドメディアにはWordPressやmicroCMSなどのCMSの利用が推奨されます。簡単なお知らせの更新などはSTUDIOでも十分対応可能です。
STUDIOがおすすめの方
- 短期間でウェブページを立ち上げたいビジネスオーナーやマーケター
- コーディングなしでクリエイティブなウェブサイトを作りたいクリエイター
- 簡易的なウェブサイトやランディングページの作成を求める担当者
STUDIOは、短期間で直感的にウェブサイトを構築したいユーザーに適しています。特に、短納期で魅力的なウェブサイトやランディングページを必要とするビジネスオーナーやマーケター、コーディングスキルがないクリエイターにおすすめです。
STUDIOの用途一例
STUDIOの料金・特徴
STUDIOは基本機能を無料で提供しており、より高度な機能が必要な場合は有料プランにアップグレードすることができます。
項目 | 詳細 |
---|---|
料金 | Freeプラン:月額0円 Starterプラン:月額1,480円 CMSプラン:月額3,280円 Businessプラン:月額5,680円 |
導入方法 | アカウント登録後、ウェブ上で直接デザインし公開する |
導入サイト例 | ・ランディングページ・コーポレートサイト・メディアサイト・サービスサイト・ブランドサイト・採用サイト・ポートフォリオサイト |
STUDIO導入事例
STUDIOメリット
- 迅速なウェブデザインと公開:直感的な操作で短時間にウェブページをデザインし公開できる。
- ノーコード操作:コーディング知識がなくてもクリエイティブなデザインが可能。
- 柔軟な適用範囲:ランディングページから簡易的な企業サイトまで幅広く対応。
STUDIOデメリット
- SEO設定の限界:WordPressほど細かいSEO設定はできない。
- ドメインごとにコストが掛かる:各ドメインごとに料金が発生する。
- 限定されたCMS機能:ブログ投稿などは可能だが、本格的なオウンドメディア構築には他のCMSを推奨。
STUDIOはノーコードで迅速なウェブページの公開が可能で、デザインの自由度が高いことが特徴です。しかし、SEO設定や高度なカスタマイズに関しては、WordPressやmicroCMSと比較して限定的です。
まとめ:拡張性と操作性に優れたCMS4選
拡張性と操作性に優れたCMSおすすめ4つをまとめると以下になります。
CMS名 | 特徴 | おすすめな方 |
---|---|---|
WordPress | ・CMS利用料が0円 ・豊富なカスタマイズ性 ・SEO設定の自由度が高い | コストを抑えてお知らせ更新やコンテンツ管理できるWebサイトを構築したい方 |
microCMS | ・ページ表示速度が速い ・膨大な量のコンテンツ管理 ・日本語サポート | PV数の多いメディアサイト、高速なWebサイトを構築したい方 |
Shopify | ・使いやすい管理画面 ・売上向上のための機能が多数 ・アプリや外部サービスとの連携可能 | 長期運用・売上増加を見据えたECサイトを構築したい方 |
STUDIO | ・ノーコードで制作可能 ・迅速なウェブページの公開 ・デザインの自由度が高い | 短期間でLPなどのキャンペーンページを立ち上げたい方 |
クーミル株式会社では、入念なヒアリングをさせていただいた上で本質的な課題を見極め、費用対効果の高い最適なCMSとWeb戦略をご提案をさせていただきます。
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