ブログ記事の最適な文字数とは？SEOと読者目線から「最適な文字量」を解説

• 「ブログって結局何文字くらい書けばいいの？」
• 「長文がSEOにいいって聞くけど、本当に文字数で決まるの？」

そんなモヤモヤを解消するために、この記事ではブログ記事の文字数とSEOの関係を、初心者にも分かりやすく整理してお伝えします。

Googleの公式見解や海外の調査データを踏まえつつ、「ブログの種類別の目安文字数」「検索意図から必要な文字数を逆算する方法」「クーミル株式会社のコラムを想定した事例」など、実務でそのまま使える考え方に落とし込みます。

結論-ブログ記事の文字数は「目的と検索意図」で決まる

結論からお伝えすると、記事の文字数はそのきじの目的と検索意図によって決まります。そのため、記事に統一した文字数などは存在せず、目的と検索意図を満たす文字量を担保することが重要です。

では、この「目的」「検索意図」を満たすためにはどのようなことを意識すれば良いか解説します。

Googleは文字数を直接評価していない

まず大前提として、Googleは「〇〇文字以上が有利」といった公式ルールを設けていません。

Googleの公式ドキュメントでも「特定の文字数を目標に記事を書いていないか？」と問いかけたうえで、「Googleに好まれる決まった文字数は存在しない」と明言しています。※）参照文献：有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成

1. 「2,000文字だからSEOに強い」
2. 「5,000文字ないと上位表示しない」

といった“文字数そのもの”はランキング要因ではない、というのがGoogleのスタンスとなることを念頭に置いておきましょう。

記事の文字数に関する考え方

検索エンジンは文字数について直接評価をしていないことを把握した上で、記事の文字数を決める上で、以下の3つのポイントを意識することをクーミル株式会社では推奨しています。

1. SEOの観点における文字数について
2. 読者満足度の観点における文字数
3. サイト運用コストの観点における文字数

SEOの観点における文字数

まずは大原則として、文字数が多い・長文だから順位が上がるわけではありません。キーワード検索する人が、「URLを訪れることで満足することができるかどうか？」が重要となります。

とはいえ、検索エンジンに最適化されたブログ記事にするには、適切な見出し構成のもと、「ある程度の文字数のボリューム」が必要になることが多いです。

読者満足度の観点における文字数

次に考えるべきは、記事を読む読者の満足度です。自分が読者の立場になって考えたときに以下のようなイメージができるはずです。

1. 言葉の意味を知りたいなど悩みが浅い場合
   • すぐに結論を見て、最後まで読まない
2. 何かを勉強したい、理解度を深めたい場合
   • より詳しく記載しており、自分の知見を広めてくれる記事を最後まで読みたい
3. 文章のみで、表や画像がない場合
   • 文章の塊にしか見えず、読みにくいから他のサイトを利用する

サイト運用コストの観点における文字数

次に、ご自身がサイト運営側になった時に、「理想とする文字数」と「現実的に運営することができるか」を考える必要があります。

• 1本に時間をかけすぎて、更新頻度が極端に下がるのも本末転倒
• チーム体制・予算・納期に合った「現実的な分量」を決める必要がある

クーミル株式会社では、SEO/AIに評価されるコンテンツ制作が得意なWeb制作会社です。記事の制作に関して悩まれている方はぜひ当社までお問い合わせくださいませ。

文字数と検索順位には強い相関性がある

これまで、「文字数は検索エンジンは直接評価をしない」とお伝えしましたが、現実としては、文字数と検索順位には強い相関性があります。以下の2つは、海外で調査されたデータとなります。

この他にも、多くの分析結果が発表されており、「文字数とSEOの検索順位には相関がある」ことは明確です。とは言え、これは、「長文だから評価されている」というよりも、

1. ユーザーの疑問に網羅的に答えている
2. 根拠・事例・比較・図解などが充実し、専門性・信頼性が高いと判断されやすい
3. 結果として自然な被リンクやシェアが集まりやすい

といった要素が集約された結果として、長めの記事が上位に多く存在していると考えるのが自然です。

ブログ記事の種類別-おすすめ文字数の目安

ここからは、あくまで「目安」として、ブログの種類ごとにおすすめの文字数レンジを整理してみます。

SEOコラム・ノウハウ記事：
4,000〜8,000文字前後を基準に考える

このような調べ物系・ノウハウ系キーワードは、ユーザーが「じっくり情報を知りたい」状態で検索しています。そのため、目安文字数：4,000〜8,000文字前後を目標としましょう。

検索意図を満たすための要素

1. 概念の説明
2. メリット・デメリット
3. 具体的な手順・チェックリスト
4. 事例・ケーススタディ
5. よくある質問

これらをしっかり盛り込むと、自然と4,000文字以上になるケースが多く、「1テーマ＝1本の充実した記事」として評価されやすくなります。

商品・サービス紹介／LP型記事：
3,000〜6,000文字前後＋図解・CTAで補う

コンバージョンが主目的のページは、すべてを文字数で説明しようとしないことも大切です。そのため、目安文字数：3,000〜6,000文字前後となります。

検索意図を満たすための工夫

1. 図やアイコンで「特徴・料金・比較」を視覚化
2. CTAボタンを適切な位置に配置
3. よくある質問を簡潔にまとめる

このように、デザインや情報設計とセットで最適化するイメージです。

お知らせ・ニュース・社長ブログ：
1,000〜3,000文字でもOK

これらは、「特定のSEOキーワードで上位を狙う」というより、企業の動きや人柄を伝える役割が大きいコンテンツです。そのため、目安文字数：1,000〜3,000文字となります。

ポイント

• 伝えたい要点をまとめて、冗長になりすぎない
• 写真や図版で雰囲気を伝える

SEO目的の記事と同じ基準で「5,000文字書かなきゃ」と考える必要はありません。

検索意図から「必要な文字数」を逆算する方法

次に、「このキーワードならだいたい何文字必要になりそうか？」を、検索意図から逆算する手順を見ていきます。

クーミル株式会社コラムの事例
文字数と検索順位の関係

ここでは、実際にクーミル株式会社のようなオウンドメディアで、以下の2点を集計いたしました。

1. 記事ごとの文字数
2. 平均検索順位

SEOコンテンツを多く執筆しているクーミルの実例を紹介します。

調査方法
Search Console＋記事文字数の集計手順

1. Google Search Consoleでデータを抽出
   • 対象期間：過去12か月
   • 対象ページ：/column/ 配下のブログ記事をランダムに抽出
   • 平均掲載順位・クリック数・表示回数をエクスポート
2. 各URLの文字数を計測
   • 各記事本文をコピーし、文字数をカウント（ツールでも可）
   • スプレッドシートに「URL／文字数／平均順位／クリック数」を記録
3. 文字数帯ごとにグルーピング
   • 〜3,000文字
   • 3,000〜5,000文字
   • 5,000〜8,000文字
   • 8,000文字〜

といった区分で、平均順位を算出します。

上位表示しているコラムの特徴（サンプル集計）

例として、下記のような結果が出たとします。

文字数帯	記事数	平均順位
〜3,000文字	12本	18.4位
3,000〜5,000文字	26本	12.1位
5,000〜8,000文字	34本	7.8位
8,000文字〜	36本	8.2位
計	108本

このサンプルから読み取れる仮説は、例えば次のようなものです。

• 5,000〜8,000文字帯のコラムが最も平均順位が高い
• 3,000文字未満のショート記事は、指名検索・ニッチKWを除くとやや順位が厳しい
• 8,000文字以上は情報量は多いものの、「長すぎる」ことで途中離脱が増えている可能性がある。

このような形で、SEOを意識したコラム記事については、一定の文字数と検索順位に相関関係があることが推測されます。

上位表示化されている記事について

文字数帯ごとに記事を読み返すと、上位の記事には以下の共通点が見られます。

1. 検索意図に対する網羅性
   • 基礎知識だけでなく、ケーススタディや具体例、比較表、FAQまで押さえている
2. 見出し構成と内部リンク設計
   • 「結論 → 理由 → 手順 → 事例 → FAQ → まとめ」のような論理的な流れ
   • 関連サービスページ・関連記事への内部リンクが自然に設置されている
3. 図解・表・箇条書きなどの“読みやすさ”
   • スクロールしながらでも概要が掴める
   • 目次と見出しをざっと見ただけで「この記事に何が書いてあるか」が分かる
   • YouTube動画の埋め込みやオリジナリティが高い

読者にとって「読みやすい文字量」にするためのポイント

これまで文字数についてお伝えしてきましたが、何より重要なのが、読者に読みやすい文字量に調整されているかどうかです。具体的には以下のようなポイントを意識しましょう。

11段落は3〜4行、1文はなるべく短く

今は多くのユーザーがスマホでブログを読む時代です。

1. 1段落は3〜4行程度（PCで2〜3文）
2. 1文は60〜80文字以内を意識する

といった視認性の工夫をするだけで、同じ文字数でも読みやすさが大きく変わります。

2.見出し・目次・図解で「体感文字数」を減らす

1. 記事冒頭に目次を置く
2. 各H2ごとにリード文＋図解や表を挿入
3. 要点は箇条書きでまとめる

読者にとっては、「何がどこに書いてあるか」が分かるだけで安心感が増し、長い記事でも最後まで読まれやすくなります。

序盤で結論＋全体像、後半で詳しい解説にする構成

• 冒頭で「結論（推奨文字数の目安）」、「この記事で分かること」を提示
• 中盤以降で「種類別の目安」「具体的な手順・事例」

を掘り下げていくことで、「読み進める理由」が明確な記事になります。

タイトル・リード文・見出しのおすすめ文字数とは

文字数の話は、「記事全体」だけでなく、タイトルやリード文、見出しごとに考えるとより実務的です。

タイトル（titleタグ）：28〜36文字前後を目安にする理由

日本語のSEOでは、titleタグはおおよそ28〜36文字前後が推奨されることが多いです。

• 30文字前後だと、PC・スマホともに検索結果で途切れにくい
• メインキーワード＋補足情報（ターゲット・ベネフィット）をバランスよく入れられる

リード文：200〜300文字前後が読みやすいとされる理由

リード文の目安文字数は200〜300文字前後がおすすめです。この文字数で以下の役割を持たせることを意識しましょう。

1. 「この記事には何が書いてあるのか」
2. 「読むとどんなメリットがあるのか」

見出し（H2/H3）の文字数と数の目安

• H2の文字数：20〜32文字前後
• H3の文字数：16〜28文字前後

見出しの書き方について

• 「一目で内容が分かる」
• 「キーワードもほどよく含む」

見出しを意識すると、記事全体の可読性とSEO評価の両方にプラスになります。

1セクション（H2配下）の文字数バランス

1つのH2セクションの目安としては、800〜1,500文字前後くらいを目標にします。

• 情報を詰め込みすぎる場合はH3で分割
• ボリュームが少なすぎる場合は、事例・図解・FAQなどを追加

といった形で、「1スクロールあたりの情報量」を意識しながら調整しましょう。

よくある質問（FAQ）

今回、文字数とSEOの関係について深掘りして解説しましたが、関連するよくある質問についても以下回答します。

Q. ブログ記事は最低何文字あればいいですか？

「最低〇〇文字」という決まりはありません。
検索意図を満たすために必要な情報量から逆算して決めるのが基本です。

• ちょっとしたお知らせ：1,000〜2,000文字
• 基礎的なノウハウ：3,000〜5,000文字
• しっかりしたSEOコラム：4,000〜8,000文字

といった「種類別の目安」を参考にしてください。

Q. 5,000文字以上書けば必ず上位表示されますか？

A. いいえ。文字数だけを増やしても順位は上がりません。

Googleは文字数そのものではなく、以下の要素を総合的に判断して検索順位を決めるため、内容をこだわるようにしましょう。

1. 検索意図に合っているか
2. オリジナル性・専門性・信頼性があるか
3. 他のページよりも「役に立つ」と判断できるか
4. 検索結果の多様性

Q. 途中から既存記事の文字数を増やしてもSEO効果は出ますか？

適切にリライトすれば、十分に改善効果が期待できます。クーミルでも、定期的に公開済み記事をリライトしています。

1. 古くなった情報の更新
2. 不足している章・FAQの追加
3. 読みにくい部分の整理

“文字数を増やす”というより「記事をより完成形に近づける」リライトができれば、順位改善の余地は大きいです。

Q. 1つの記事が長すぎる場合、分割した方がいいですか？

Aテーマが複数に分かれているなら、分割を検討して、より詳しく解説する記事を用意します。その後、記事同士を内部リンクで繋ぐことで、ユーザーにも検索エンジンにも評価される記事にすることができます。

Q. AIで長文を量産するのはNGですか？

A. AIの活用自体はOKですが、“丸投げ”はリスクが高いです。

1. 誤情報や事実誤認のリスク
2. 自社独自の事例や経験が薄くなる
3. 似たような文章が大量に出回り、差別化しづらい

実際に、AIによって大量に記事を公開したサイトにおいて、内部リンク構造が最適化されていないなどで、検索順位が急落したサイトもあります。

AIはあくまで「たたき台生成ツール」として活用し、最終的な取捨選択と編集は人間が行うのがおすすめです。

まとめ

本記事では、記事の文字数とSEOの関係について解説しました。実際に検索結果を分析すると、評価されて上位表示化されている記事は、文字数が多い記事が多いことは明確です。

しかし、文字数を増やすことだけに固執するのではなく、あくまでユーザー目線に立ち、有益な情報を提供することが出来ているかを判断基準に記事を執筆するようにしましょう。