被リンク営業は、自社サイトの価値を高め、SEO効果を向上させるための重要な施策です。しかし効果的な被リンク営業を行うためには、適切な営業先の選定から、質の高いリンクの獲得まで、さまざまな要素を考慮する必要があります。
本記事では、被リンク営業を行う理由や営業先の見つけ方、ドメインパワーを上げる外部リンク獲得方法まで、実践的なノウハウを詳しく解説します。
本記事内容はYouTubeコンテンツでも配信しております。
COOMIL(クーミル)株式会社 代表取締役。神奈川県出身。東京薬科大学大学院を修了後、大手製薬会社にて研修開発に従事する。2016年にファングロウス株式会社を創業し、マーケティング、広告運用、YouTube、SEO対策を駆使し、2年で売上1億円強かつ利益率40%強の会社へとグロースさせ、株式譲渡。YouTubeチャンネルのプロデュース・原稿制作・出演・撮影・編集の全てを自ら行い、運営10ヶ月で登録者数1万人突破させる(現在3万人越え)。IT業界だけでなく実店舗経営の知見を活かし、クライアント様の課題の本質を捉えて、「結果が出るマーケティング施策」をご提案致します。サイトを公開後も運用をお任せ頂き、サイトだけでなく「事業規模の拡大を目指す」ことがクーミルのモットーです。
■経歴
2014年 東京薬科大学大学院終了
2014年 第一三共株式会社
2016年 ファングロウス株式会社 創業
2019年 一般社団法人スーパースカルプ発毛協会(FC本部) 理事
2021年 ファングロウス株式会社 株式譲渡
2021年クーミル株式会社 創業
■得意領域
SEO対策
コンテンツマーケティング
リスティング広告
オウンドメディア運用
フランチャイズ加盟店開発、集客
■保有資格
Google アナリティクス認定資格(GAIQ)
Google 広告検索認定資格
Google 広告ディスプレイ認定資格
Google 広告モバイル認定資格
■SNS
X(旧Twitter):https://twitter.com/ryosuke_coomil
YouTube:https://www.youtube.com/@marketing_coomil
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目次
- 被リンク営業とは
- 被リンク営業を行うべき理由
- コンテンツだけでは、獲得できる被リンク数に限りがあるため
- ドメインパワーの重要性が高まっているため
- 被リンクの質が重要であるため
- デジタルPRでの被リンク獲得は肯定されているため
- 被リンク営業先サイトの見つけ方
- 1.競合サイトから探す
- 2.自社サービス領域の比較サイトの洗い出し
- 質が高い良い被リンクとは
- 1.dofollowの被リンク
- 2.自社サイトと関連性が高い被リンク
- 3.アンカーテキストが設置された被リンク
- 4.競合が獲得している被リンク
- 5.ドメインランクが高い
- 6.自社サイトと関連性が高い記事からのリンク
- 被リンク営業を成功させるポイント
- 1.テンプレートを使用しない
- 2.先方へのベネフィットを伝える
- 先方の手間を極力減らす
- 被リンク営業の手法
- 1.フォームDM・メールによる営業
- 2.電話による営業
- 被リンク営業の例文
- 被リンク営業以外の外部リンクの獲得手法
- プレスリリース
- 寄稿する
- 取材する
- 協業する
- 被リンク営業を行う際の注意点
- 労力や時間がかかることを理解する
- スパム認定の可能性がある
- ホームページ制作初期段階での被リンク営業は行わない
- まとめ
被リンク営業とは
被リンク営業とは、外部のWebサイトから自社サイトへのリンクを獲得するために、積極的にはたらきかけることです。ここでいう被リンクとは、他のサイトから自社サイトへ貼られたリンクを意味します。
具体的には、自社サイトと関連性の高いサイトや、自社サイトにとって価値のあるサイトを選定し、そのサイトの運営者に対してリンク掲載を依頼します。その際メールやフォームでの連絡、電話での交渉など、さまざまな方法を活用してアプローチを試みます。
被リンク営業は自社サイトへの外部リンク獲得を目的とした、戦略的なアプローチと言えるでしょう。単なるリンク集めではなく、質の高いリンクを獲得するための努力と、相手サイトとの関係構築が求められる、重要な施策の一つです。
被リンク営業を行うべき理由
被リンク営業を行う主な理由は、大きく4つあります。以下で詳しく解説します。
コンテンツだけでは、獲得できる被リンク数に限りがあるため
被リンク営業に取り組むべき理由は、質の高いコンテンツだけでは獲得できる被リンク数が限定的だからです。たとえ優れた記事を作成しても、SNSや他の記事で引用・拡散されることで被リンクを得られる可能性は低いでしょう。
人目に止まるケースは稀で、上位表示を実現するにはインフルエンサー力やドメインパワーが不可欠です。現在の検索エンジンアルゴリズムでは、拡散力の乏しい良質な記事だけでは上位表示は難しいでしょう。そのため積極的な被リンク営業により、外部リンクを戦略的に獲得していくことが重要です。
ドメインパワーの重要性が高まっているため
被リンク営業が必要な理由として、ドメインパワーの重要性が高まっていることが挙げられます。「SEO」などのビッグキーワードで検索すると、上位5サイトの平均ドメインランクは72以上という高水準です。
自社サービスの単一キーワードで上位表示を狙うなら、ドメインランクの向上は避けて通れません。検索結果はドメインランクだけで決まるわけではありませんが、1ページ目にランクインしているサイトの大半は高いドメインランクを誇っています。
自然検索流入の増加を目指すなら、ドメインパワー強化に注力すべきでしょう。
被リンクの質が重要であるため
被リンク営業に力を入れるべき理由は、被リンクの質の重要性が増してきているからです。自社サイトと関連性が高い情報を発信するサイトからの被リンクや、PV数とドメインパワーが高いサイトからの被リンクの価値が問われるようになってきました。
しかしこうした質の高い被リンクを受動的に獲得するのは、至難の業です。特に競合サイトから被リンクを得るのは、一筋縄ではいきません。関連性の高い被リンクを獲得するには、競業関係の構築や魅力的な提案による積極的な営業活動が欠かせないのです。
デジタルPRでの被リンク獲得は肯定されているため
被リンク営業を行うべき理由で見逃せないのは、Google自身がデジタルPRでの被リンク獲得を肯定している点です。同社のジョン・ミュラー氏は、デジタルPRの一環としてリンクを獲得する行為を推奨しています。
海外では被リンク営業が常識化しており、専門会社も急増中です。日本国内でもWebマーケティング企業の多くが被リンク営業代行サービスに乗り出しています。ただし安易に外部サービスに頼るのは賢明ではありません。まずは自社で質の高い被リンク営業に取り組み、リソース不足時に外部サービスを活用するのが望ましいでしょう。
被リンク営業先サイトの見つけ方
被リンク営業を効果的に行うためには、営業先の的確な選定が欠かせません。質の高い被リンクを獲得するには、以下ポイントが大切です。
- 自社サイトと関連性の高いサイト
- 自社サービス領域の比較サイト
ここでは、被リンク営業先のサイトの見つけ方について詳しく解説します。
1.競合サイトから探す
被リンク営業先を見つける第一歩は、競合調査です。
Ahrefsなどの競合分析ツールを活用すると、競合サイトの被リンク状況を簡単に把握できます。
Ahrefsを使う場合、上部メニューの「競合分析」項目から自社ドメインと競合ドメインを入力し、「キーワード機会を表示」をクリックします。自社と競合のドメインランクやリンク取得状況が一目で分かります。
「リンク交差」をクリックすれば、競合サイトが獲得しているリンクを確認できるので、エクスポートしてExcelシートにまとめましょう。そこから自社と関連性の高いリンクを精査し、営業先リストを作成していきます。
2.自社サービス領域の比較サイトの洗い出し
競合を調査したら、自社サービス領域の比較サイトを洗い出しましょう。例えば「Web制作会社おすすめランキング」や「脱毛クリニック◯◯選」など、自社サービスが展開している領域の比較サイトや比較記事を探します。
「◯◯おすすめランキング」などのキーワードで検索する方法もありますが、競合分析ツールを使えば、効率的に関連サイトを抽出できます。
自社サービス領域の比較サイトや比較記事をリストアップしたら、そこに「自社も掲載していただけませんか」とアプローチするのが効果的です。関連性の高いリンクを見つけ出すことが、被リンク営業の第一歩となります。
質が高い良い被リンクとは
被リンク営業を行ううえで、質の高い被リンクの獲得が重要です。では質が高く良い被リンクとはどのようなものでしょうか。ここでは、効果的な被リンクの特徴を6つ紹介します。
1.dofollowの被リンク
質の高い被リンクを獲得する上で重要なのは、nofollowではなくdofollowのリンクを優先することです。
dofollowリンクは、Googleのアルゴリズムにおいて、リンク元のページからリンク先のページへ「リンクジュース」と呼ばれる評価値を受け渡します。つまりdofollowリンクを多く獲得することで、自社サイトの評価値を高められるのです。
一方nofollowリンクは、リンクジュースの受け渡しがないため、SEO効果は限定的です。ただしnofollowリンクであっても、他サイトから自社サイトへの直接的な流入増加や、ブランディング効果は期待できます。
良質な被リンクを獲得するためには、dofollowリンクを重点的に狙いつつ、nofollowリンクも適切に取り入れることが重要です。
2.自社サイトと関連性が高い被リンク
効果的な被リンクの条件として見逃せないのが、自社サイトとの関連性の高さです。
例えば自社がSEOのコンサルティングサービスを提供しているのであれば、SEOに関する情報を発信しているサイトやブログからの被リンクは非常に価値があります。関連性の高いサイトからのリンクは、検索エンジンに対して「このサイトはSEOに関する情報を発信している信頼できるサイトである」と伝えられるからです。
関連性の高いサイトからのリンクは、ユーザーにとっても有益なリンクである可能性が高いため、クリック率の向上やエンゲージメントの改善にもつながります。
自社サイトと関連性の高い被リンクを戦略的に獲得できれば、SEOとユーザビリティの両面で効果を発揮できるでしょう。
3.アンカーテキストが設置された被リンク
被リンクの質を高めるうえで重要なのが、アンカーテキストの設置です。
アンカーテキストとは、リンクに付与されたリンクの内容を説明するテキストのことを指します。
例えば「株式会社〇〇がおすすめのSEOコンサルティングサービス」といったアンカーテキストが設置されたリンクは、単なるURLリンクよりも効果的です。検索エンジンは、アンカーテキストを手がかりにリンク先のページ内容を推測するからです。
適切なアンカーテキストは、自社サイトのどのようなサービスや情報にリンクしているのかを、検索エンジンに明示的に伝えられます。アンカーテキストの過剰な最適化はペナルティのリスクもあるため、自然な文脈で適切なアンカーテキストを設置しましょう。
4.競合が獲得している被リンク
競合サイトが獲得している被リンクは、自社でも取得すべき質の高いリンクといえます。競合サイトが獲得しているリンクは、業界内で権威あるサイトからのリンクである可能性が高いからです。
また競合サイトが獲得しているリンクを分析すると、自社が見落としていた被リンク獲得の機会を発見できます。例えば競合サイトがゲストポストを行っているブログや、競合サイトが寄稿しているメディアからの被リンクは、自社でも獲得できる可能性があります。
そのため競合サイトの被リンクを分析し、自社でも取得可能な質の高いリンクを見つけ出すことが重要です。ただし競合サイトの被リンクを過度に模倣するのは避け、自社の強みを活かした被リンク獲得戦略の構築が求められます。
5.ドメインランクが高い
被リンク元のサイトのドメインランクの高さも、リンクの質を左右する重要な要素です。ドメインランクとは、そのドメインの権威性や信頼性を数値化した指標です。
ドメインランクが高いサイトからの被リンクは、検索エンジンから高く評価される傾向にあります。ドメインランクが高いサイトは、多くの信頼できるサイトからリンクを獲得している良質なサイトである可能性が高いとされます。
ドメインランクが高いサイトからの被リンクを獲得すると、自社サイトの信頼性や権威性を高められるでしょう。ただしドメインランクが高いサイトからの被リンクを獲得するためには、自社サイトの質を高め、リンクに値する優れたコンテンツの提供が不可欠です。
ドメインパワーを効率的に上げる方法については、下記の記事で詳しく解説しています。
関連記事:
ドメインパワーを効率的に上げる方法10選!上位表示に必要なドメインパワーの目安を解説
6.自社サイトと関連性が高い記事からのリンク
最後に紹介するのは、自社サイトと関連性の高い記事からのリンクです。自社サイトと関連性の高い記事からの被リンクは、検索エンジンとユーザーの両方に対して価値を提供します。
検索エンジンに対しては、自社サイトが関連性の高いトピックについて言及されていることを伝えられます。またユーザーに対しては、自社サイトの情報が他のサイトでも引用されるほど価値があることを示せます。
関連性の高い記事からの被リンクを獲得するためには、自社サイトの情報を他のサイトの記事内で引用してもらえるような、価値のあるコンテンツの提供が重要です。また他のサイトの記事に自社サイトの情報を提供したり、ゲストポストを行ったりすることで、関連性の高い記事からの被リンクを能動的に獲得できるでしょう。
被リンク営業を成功させるポイント
被リンク営業を効果的に行うためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。
ここでは、被リンク営業を成功に導くための3つのポイントを紹介します。
1.テンプレートを使用しない
被リンク営業を成功させるためのポイントは、テンプレートを使用しないことです。
画一的なテンプレートメールは、受信者にとって魅力に欠け、スパムメールと見なされる可能性が高くなります。
実際多くの企業が毎日のようにテンプレートメールを受信し、飽き飽きしている状況にあります。関連性が高く、自社にとってメリットがある提案であれば返信を検討しますが、そうでない場合はほとんど無視されてしまうでしょう。
被リンクの獲得は、相手との関係性構築が重要です。営業先サイト運営者から興味を持ってもらえるようなアプローチが欠かせません。
相手企業をしっかりと調査し、理解したうえでメールを送ることが被リンク営業成功のポイントです。
2.先方へのベネフィットを伝える
被リンク営業を成功させるためには、先方にとってのベネフィットを明確に伝える必要があります。
被リンク営業は、営業する側のメリットは明確ですが、先方にとってのメリットが不明確では協力を得るのは難しいでしょう。先方のベネフィットを具体的に示すことで、被リンク獲得の可能性が高まります。
例えば、以下のようなアプローチが効果的です。
- 「記事のインタビューを作成するので、貴社のサイトで告知していただけませんか」
- 「当社のサイトでもdofollow形式で貴社を掲載するので、ご協力いただけませんか」
- 「当社のおすすめサイト一覧に掲載させていただき、掲載時にはお知らせ欄で告知します」
上記のように先方にとってのメリットを明確に提示すると、被リンク獲得の交渉がスムーズに進む可能性が高くなります。先方のニーズや状況を理解し、Win-Winの関係を築けるような提案を心がけましょう。
先方の手間を極力減らす
被リンク営業を成功させるためには、先方の負担を可能な限り減らしましょう。例えば「貴社の紹介記事を掲載させていただけませんか」と依頼する際、どのページのどの部分に掲載されるのかを明確に伝えると、先方の判断を助けられます。
SEOを担当する方にとっては掲載ページの選定は重要な要素なので、具体的なURLや掲載イメージの共有が効果的です。
自社紹介文や掲載文案を予め用意しておくと、先方の手間を大幅に軽減できます。
「貴社のサイトにリンクしていただけませんか」という漠然とした依頼ではなく、どの記事のどの部分にどのようにリンクしたいのかを具体的に伝えることが、被リンク獲得の近道となります。
被リンク営業の手法
被リンク営業方法は主に以下の2つの手法を用いることが多いです。
- フォームDM・メールによる営業
- 電話による営業
具体的な内容は以下の通りとなります。
1.フォームDM・メールによる営業
被リンク営業の手法の1つ目は、サイト内に存在する問い合わせフォームより、サイト運営者に対してアポイントを取得する営業手法となります。
この手法は、サイト運営者に対して多くの問い合わせメールの中から興味を持ってもらう必要があるため、先方に対してより魅力的な内容を提示する必要があります。
2.電話による営業
電話による被リンク営業も効果的な手法の一つです。
この方法では、営業先に直接電話をかけて提案を行います。
電話による直接的なコミュニケーションは、声を通じてコミュニケーションを取ることができるため、効果的な手法です。一方で、相手によっては、電話営業に対して嫌悪感を持つ人もいますので注意がヒッツようです。
被リンク営業の例文
〇〇株式会社
〇〇様
お世話になっております。
「(自社サイト名)」の〇〇と申します。
貴社サイトを拝見して、弊社で運営する〇〇〇〇(オウンドメディア名)「(営業先サイト名)」で、相互紹介(相互リンク)※1できないかと思いご連絡しました。※1)相互リンクの部分は、営業内容によって変更する。
▼相互紹介のイメージについて
⚫︎当社
当社メディアサイト記事:「〇〇〇〇(記事名)」へ掲載
対象URL:https://www.xxxxxxxxxxxxx.com
⚫︎貴社
貴社のニュース情報で「(自社サイト名)で紹介されました」のリンクをいただく、
もしくは、貴社記事内で関連性のある弊社記事を紹介いただくといった形です。
「(自社サイト名)」について
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇に関するオウンドメディアです。
〇〇〇〇〇〇の方向けのメディアとして、月間〇〇PV近い流入がございます。
<貴社のメリット>
・SEO効果 (ドメインパワーの向上、検索順位向上)
・貴社サイトを紹介することによる流入数増加
・貴社サイト、及び 貴社の認知度の向上
ご多忙の中、突然のお願いとなり恐縮ですが、この件に関してご検討いただけますと幸いです。
何かご不明な点がございましたら、遠慮なくお問い合わせください。
引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
被リンク営業以外の外部リンクの獲得手法
被リンク獲得には、営業以外にも効果的な手法があります。ここでは、被リンク営業以外のおすすめ獲得手法を紹介します。
プレスリリース
プレスリリースは、企業が新商品やサービス、イベントなどの情報を発信するための手段です。プレスリリースを配信すると、メディアに取り上げられる可能性が高まり、自然な形で被リンクを獲得できます。
プレスリリースを効果的に活用するためには、以下の点に留意しましょう。
- ニュース性の高い情報を発信する
- 適切なタイミングで配信する
- 分かりやすく、簡潔な文章で書く
- 問い合わせ先を明記する
プレスリリースを配信するには、PR TIMESやPR WIREなどのプレスリリース配信サービスの利用がおすすめです。これらのサービスを活用すると、多くのメディアに情報を届けられます。
プレスリリースを自社サイトに掲載するのも効果的です。自社サイトにプレスリリースを掲載することで検索エンジンからのクロールを促し、SEO対策にもつながります。プレスリリースは被リンク獲得だけでなく、ブランディングやPR効果も期待できる手法です。
自社の強みや特徴を活かしたプレスリリースを配信し、効果的に被リンクを獲得していきましょう。プレスリリースに関しては、下記の動画にて詳しく解説しています。
寄稿する
他社のWebサイトに自社で作成したコンテンツを掲載してもらう寄稿は、効果的な被リンク獲得手法の一つです。寄稿先のサイトが権威性の高いドメインであれば、そのドメインパワーを借りられるため、自社サイトの評価向上につながります。
寄稿先のサイトには固定のファンがいるため、自社のコンテンツが新しい読者の目に触れる機会が増えます。
これにより自社サイトへの直接的な流入増加も期待できるでしょう。
注意点
多くのサイトでは、積極的に寄稿を募集していないのが現状です。そのため寄稿を受け入れてもらうには、相手サイトにとってのメリットを明確に示す必要があります。自社の専門知識やスキル、実績などをアピールし、価値ある情報を提供できることを伝えましょう。
寄稿先との良好な関係を築けると、継続的な被リンク獲得につなげられます。質の高いコンテンツを提供し続けることが、寄稿による被リンク獲得のポイントです。
取材する
専門家や著名人へのインタビュー記事は、被リンク獲得に非常に効果的な手法です。専門家の意見は一次情報源として高い信頼性を持つため、多くのサイトから参照されやすいからです。
質の高いインタビュー記事を作成すると、インタビュー対象者自身のサイトからの被リンクを獲得できる場合もあります。インタビューを受けた方が、自社サイトの記事を参照リンクとして掲載してくれる可能性があるのです。
ただしインタビュー記事の作成には、アポイントメントの設定、インタビューの実施、文字起こし、構成の確認など、一定の工数がかかります。しかしその努力に見合う価値ある被リンクを獲得できる可能性が高いため、積極的に取り組むべき手法と言えるでしょう。
インタビュー対象者の選定は慎重に行い、自社サイトとの関連性や専門性を重視することが重要です。またインタビュー内容を魅力的に構成し、読者にとって有益な情報の提供を心がけましょう。
協業する
自社サイトと関連性の高い他社サイトとの相互リンクは、SEOに良い影響を与える可能性があります。ただし関連性の低い相互リンクは、Googleから低く評価される恐れがあるため、慎重に行わなければなりません。
また単なる被リンク獲得のための相互リンクは、Googleからスパム行為とみなされるリスクがあります。自然な形での掲載が求められるため、双方にとってメリットのある協業を前提とした相互リンクが理想的です。
例えば相手のコラム記事を引用して自社コラムに掲載したり、双方が監修者として相手のコンテンツを監修したりするなど、コンテンツレベルでの協力関係を築くのがおすすめです。また公式なアライアンスを結び、お互いを協力会社として掲載し合うのも効果的でしょう。
被リンク営業を行う際の注意点
被リンク営業は自社サイトの価値を高め、SEOに大きな効果をもたらす手法ですが、いくつかの注意点があります。ここでは、被リンク営業を行う際に気をつけるべき3つのポイントを解説します。
労力や時間がかかることを理解する
被リンク営業は一朝一夕に結果が出るものではありません。
まず営業先となるサイトをリストアップするためのターゲットリサーチに時間を要します。そしてそれぞれのサイトに合わせた個別のメールを作成し、送信後のフォローアップも欠かせません。さらに良好な関係を長期的に維持するための努力も必要です。
加えて被リンク獲得のために提供するコンテンツの準備にも時間がかかります。質の高いコンテンツは、相手サイトにとってのメリットを明確に提示できます。しかしこれらの工程は、どれも手間のかかるものばかりです。
被リンク営業は継続的に行う必要があり、即効性がないためリソース配分のバランスを取ることが難しい側面もあります。長期的な視点を持ち、計画的に進めていくことが求められます。
スパム認定の可能性がある
被リンク営業を行う際は、スパムとみなされるリスクについても理解しておく必要があります。同じ内容のテンプレートメールを大量に送信したり、過度にリンクを要求したりすることは、スパム行為と認識される可能性が高くなります。
また不自然なアンカーテキストの使用も避けるべきです。例えば「SEO対策」というアンカーテキストを大量に使用すると、検索エンジンから不自然なリンクと判断される恐れがあります。
スパムと認定されたサイトは、メールの受信拒否やブラックリストへの登録など、さまざまなペナルティを受けるリスクがあります。さらに検索エンジンからもペナルティを科される可能性があり、順位下落などの深刻な影響も考えられます。
リスクを回避するためには、各サイトに合わせた適切なメールの作成と、自然なリンク構築が不可欠です。一つ一つのサイトとの関係性を大切にし、相手の立場に立った丁寧なコミュニケーションを心がけましょう。
ホームページ制作初期段階での被リンク営業は行わない
新しくホームページを立ち上げた直後は、被リンク営業に積極的に取り組むべきではありません。初期段階では、サイトのコンテンツが十分に揃っていないことが多いからです。
価値あるコンテンツが不足している状態で無理にリンクを集めようとすると、検索エンジンから不自然なリンク獲得とみなされてしまう恐れがあります。その結果SEOに悪影響を及ぼし、本来の目的から逆行してしまう可能性があるのです。
サイトを立ち上げてから被リンク営業を開始するまでは、まずはサイトのコンテンツを充実させることに注力しましょう。ユーザーにとって有益で魅力的なコンテンツが揃っていれば、自然とリンクを獲得できる可能性も高まります。
十分なコンテンツが準備できた段階で、戦略的に被リンク営業を開始するのが賢明です。
まとめ
被リンク営業は、自社サイトの価値向上とSEO効果の改善に欠かせない施策です。
効果的な被リンク営業を行うためには、まず質の高いリンクを理解し、適切な営業先の選定が求められます。競合調査や自社サイトとの関連性を考慮しながら、リンク獲得先をリストアップしましょう。
営業の際は、テンプレートを使用せず、相手サイトにとってのメリットを明確に伝え、先方の負担を最小限に抑えることが成功のポイントです。またプレスリリースの活用など、営業以外の被リンク獲得手法にも目を向けることで、より効果的なリンク獲得が可能になります。
被リンク獲得は、地道な努力の継続が成功への近道です。自社サイトの強みを活かしながら、質の高い被リンクを獲得していきましょう。