クーミル

マッチングアプリの作り方とアプリ開発費用と相場は?必須機能・注意点も解説

マッチングアプリの作り方とアプリ開発費用と相場は?必須機能・注意点も解説

恋活や婚活市場において、マッチングアプリがもたらす役割は年々高まっています。

  • 「こんなマッチングアプリを作りたい!」
  • 「マッチングアプリを作るのに開発費いくらぐらいかかるのかな?」

など気になる疑問はたくさんあります。

しかし恋活・恋活系マッチングアプリがどのように作られるのか、実際に必要な機能が何なのかよくわからない、という方もいるのではないでしょうか。

そこで、本記事では、マッチングアプリを作るにあたって必要な機能と外注費用相場を解説しています。

これからマッチングアプリを制作したい方は必見です。

▼前提
本記事は、アプリケーション開発も行っておりますWeb制作会社のクーミル株式会社が執筆しております。
近年、ノーコードのアプリケーション開発をすることで、1/2~1/3までコストダウンに成功した事例も多数ございます。
マッチングアプリも自社で開発しておりますので、管理画面などをお見せすることも可能となります。
ぜひご相談ください。

電話でお問い合わせ

HPでお問い合わせ

マッチングアプリを作る上で必要な機能

恋活・婚活系マッチングアプリを開発する場合、必要になるのが以下の機能です。

  1. 会員登録機能
  2. 検索機能
  3. 決済機能
  4. 本人確認・年齢確認機能
  5. 不適切なユーザーのブロック・違反報告機能
  6. メッセージ機能

ここからは、それぞれの機能について解説していきます。

会員登録機能

マッチングアプリは、会員登録によってユーザー情報と紐づけができます。

後述する本人確認機能や年齢確認機能とともに、利用ユーザーに個人情報を登録してもらうことで、ユーザー間同士のやり取りでも、ある程度の安全性が担保されます。

また、マッチングアプリでは、マッチングまでは無料で、メッセージを送る場合は有料などの線引きもあります。

有料会員と無料会員の差をはっきりさせることで、ある程度の期間、有料会員からサブスクリプション費の収入が見込めるのもメリットです。

検索機能

マッチングアプリでは、性別・年齢・属性によってマッチする相手を検索する機能が必要です。

マッチングアプリは自然な出会いに比べて、年齢や属性、趣味によってある程度対象を絞ることで、より自分の好みに近い相手を見つけることに特化しているからです。

登録された会員情報をデータベース化し、検索できる機能を実装しましょう。マッチングアプリのコンセプトによっては、距離で検索できる機能があると便利です。

検索機能について

マッチングアプリにおける検索機能は非常に多種多様です。

  • 占い結果に応じて、相性が良い相手を表示させる
  • イベントを行い、そのイベント毎にマッチングリストを作る
  • こだわり検索機能(体型・年収・趣味嗜好など)に応じてソート機能を設ける

このように、ユーザーの満足度を高めるためにマッチングアプリでは多くの検索機能があります。

決済機能

マッチングアプリには、有料会員登録時や月額料金を決済するシステムが必要です。
決済システム会社は多数あり、有名どころでは、GMO社が提供している「PGマルチペイメントサービス」や「Squeare Developer」「SBペイメントサービス」などがございます。

また、アプリケーションとして導入するためには、API型オンライン決済システムなどが必要となります。

▼マッチングアプリのキャッシュポイント

  1. 月額のサブスクリプション費
  2. 「いいね」数による課金
  3. 上位表示化させるためのブースト機能

マッチングアプリで収益化できるポイントはいくつかあります。初期費用を早期に回収し、マッチングアプリのより良い運営を行うためにも、決済機能は実装しましょう。

本人確認・年齢確認機能

恋活・婚活系マッチングアプリは「インターネット異性紹介事業」に該当します。

インターネット異性紹介事業とは、面識のない異性との交際を希望する者の求めに応じて、異性交際に関する情報をインターネット上で公衆に閲覧させ、かつ、閲覧した異性交際希望者が電子メール等で相互に連絡することができるサービスを、反復継続して提供する事業のことで、いわゆる「出会い系(マッチング)サイト」・「出会い系(マッチング)アプリ」等と呼ばれています。

警視庁「インターネット異性紹介事業とは

マッチングアプリを開発・運用するにあたっては、以下の条件が必要となります。

インターネット異性紹介事業の4要件

  1. 異性交際希望者への役務提供
    異性交際に関する情報をインターネット上の電子掲示板に掲載するサービスを提供していること。
  2. 公衆閲覧性
    不特定又は多数の者が閲覧できること。
  3. 相互連絡性
    電子メール等を利用して相互に連絡することができるサービスであること。
  4. 反復継続性
    有償、無償を問わずサービスを反復継続して提供していること。

出典元:警視庁「インターネット異性紹介事業とは

マッチングアプリの運用には、これらの4項目をすべて満たし、かつ、公安委員会への届出など、さまざまな義務が発生します。また、マッチングアプリでは18歳未満は現行法場利用できません。

したがって、利用ユーザーが18歳以上であることと、本人確認ができることが条件となります。

不適切なユーザーのブロック・違反報告機能

マッチングアプリは、Android・Apple Storeともに審査が厳しいです。

したがって、不適切なユーザーをブロックしたり、違反を運営者に報告できる機能を実装する必要があります。

また、不適切なユーザー(騙し・かたり・詐欺など)を運営側でも監視し、適切に対処できるよう、監視システムも必要です。

マッチングアプリ上の規制について_具体例
  1. メールアドレスのやり取りが出来ない
  2. 電話番号のやり取りができない
  3. 金銭のやり取りに関する言葉は投稿できない
  4. 違反報告がやり取りが画面から出来る

不特定多数が利用するマッチングアプリでは、有料・無料に関係なく、利用ユーザーが安心できるアプリの開発が重要となります。

そこで、NGワードを設定してメッセージをフィルタリングできるようにしたり、違反報告を受けたユーザーを強制的に退会させて、一定期間再登録できないようにする措置が高じられれば、ユーザーにとってはより安心でしょう。

メッセージ機能

利用者同士がマッチングした後、メッセージの送受信が行える機能が必要です。

その際、メッセージやチャットは、運営者以外にはマッチングした2人のユーザー以外に表示されない仕組みや、履歴が見られるような仕組みを作りましょう。

そのほか、メッセージ機能に追従して、メッセージを受信したら通知するシステムがあると便利です。

マッチングアプリを開発会社に依頼する場合の流れ

個人でのマッチングアプリ開発も不可能ではありませんが、時間がかかること、将来的に規模を拡大した場合に、対応できなくなる可能性があることから、開発を外注する方がおすすめといえます。

マッチングアプリ開発の流れは、以下の通りです。

  1. 企画
  2. 開発
  3. テスト運用
  4. リリース

ここからは、それぞれの工程について解説します。

企画

最初に、どんなマッチングアプリを作るのかを詳しく企画します。

年代、性別、属性、外見に関することなど、どのような切り口でマッチングアプリを作るのかを、まずは自社で考案していきます。

企画では、市場調査も含めてマーケティングの知識や競合調査も必要です。

自社で対応が難しそうであれば、マーケティング支援ができるマッチングアプリ開発会社への依頼も検討しましょう。

Web制作に関する
無料相談はこちら

集客につながるコーポレートサイト、オウンドメディア、LPなどのWebサイト制作・リニューアルはクーミル株式会社にご相談ください!

開発

企画をもとに、想定されるユーザーを何パターンか作成します。

ペルソナまで落とし込むことで、よりユーザー目線で必要な機能や、受け入れられやすいデザインが考案できるので、ユーザーのペルソナ化は対応しておきましょう。

また、UI(User Interface)・UX(User Experience)もユーザーに合わせて考案する必要があります。

Pairsのように一覧でユーザーの写真を閲覧するのか、それともTinderのようにカード形式で閲覧できるようにするのかも、想定ユーザーによって変化するからです。

ペルソナの想定とデザインを検討したら、実際にどのようなシステムを作成するのか、プログラマーやエンジニアに指示を出す指示書を作成します。

マッチングアプリの開発では、マッチングアプリのほかに、運営が管理するための管理システムやWebアプリの開発も必要です。アプリの設計まで完了したら、作成した指示書に従って、プログラムを作成していきます。

ここまでが具体的な開発の流れです。

テスト運用

マッチングアプリ開発が済んだら、リリース前に実際にテスト運用をして、スムーズに利用できるかを確認していきます。

設計通りにアプリやシステムが動作しているか、不具合が出ていないかを慎重にテストすることで、リリース後にアンインストールされたり、悪評を予防可能です。

リリース

テスト運用で問題がなければ、マッチングアプリをリリースできます。しかし、マッチングアプリは、アプリ完成後にApp StoreやGooglePlayの審査を通過しなければいけません。

これらOS側の審査が無事通れば、リリースとなります。

マッチングアプリ開発費用の相場について【外注】

マッチングアプリ開発を企業に依頼した場合の費用相場を表にまとめました。

シンプル多機能
自作20~150万円-(対応不可のことも)
外注400~600万円700~1500万円

会員登録・ログイン機能・検索機能・メッセージ機能・決済機能・管理機能・マッチング機能など、最低限の機能だけ実装する場合は、外注しても400~600万円程度の費用感で収まることが多いです。

シンプルなマッチングアプリの場合、ノーコード開発も視野に入れられるため、費用が抑えられます。

一方、おすすめのマッチングなど、複雑な機能を搭載した場合、費用相場は700~1500万円に上がります。多機能のマッチングアプリでは、フルスクラッチ開発が必要になるため、費用・納期ともにかかることを覚えておきましょう。

多機能マッチングアプリでも、ノーコードツールであるBubbleで開発することも可能です。
弊社でも何件か、このノーコードツールを活用してマッチングアプリを構築していますが、問題なく運用できています。
ただし、月の利用者数が100万人を超えるようなサービスになると、開発方法を要検討する必要があります。

マッチングアプリ開発事例:Tinder

Tinderは、左右のスワイプ機能に加えて、マッチやメッセージを受信した際の通知機能、位置情報、ユーザーのデータ管理など、シンプルな構成のマッチングアプリです。

Tinder開発費用の総計は35,000~40,000ドルと言われていて、2024年3月現在の貨幣換算で600万円ほどです。

電話でお問い合わせ

HPでお問い合わせ

マッチングアプリ開発以外に必要な費用

マッチングアプリには、マッチングアプリとして動作するためのアプリ開発費用以外にも、以下の費用がかかります。

  • デザイン料
  • アプリストア登録
  • 保守・運用費
  • 広告宣伝費

ここからは、マッチングアプリ開発以外に発生する費用を紹介します。

▼その他の経費早見一覧表

費用名用途・概要相場
サーバー構築費用会員情報やアプリ管理費用30~90万円
※)会員数、機能数に応じて変動
テスト/検証費用アプリリリース時の動作確認
要件・仕様を満たしているか
バグの確認費用
50~150万円
アプリストア登録費AppStoreへの審査、登録
GooglePlayへ審査、登録
AppStore:年間登録料$99
GooglePlay:初回登録料$25
運営費用アプリの運営・対応費5万〜100万円以上
従業員数や、対応する人員によって変動
保守・維持費サーバー代など5~10万円/月
トラブル対応・修正、改善APP上の不具合対応10〜30万円/1件
広告宣伝費SNS広告、FB広告、リスティング、ASP※)無限にコストをかける事が可能

デザイン料

マッチングアプリ利用ユーザーに受け入れられやすいデザインを採用することで、アプリのインストール・利用率が変化します。

  • シンプル・穏やかな配色のマッチングアプリ:真剣交際を見据えた恋活アプリ
  • 彩度の高い配色のマッチングアプリ:デーティングアプリ

など、デザインの使い分けで、ある程度ユーザーのゾーニングが可能です。

アプリストア登録

マッチングアプリ開発後、AppStoreやGooglePlayの審査と登録が必要です。

それぞれのプラットフォームで必要な費用は、下記となります。

  • AppStore:Apple Developer Program年間登録料$99 
  • GooglePlay:初回登録費用$25

登録料自体は、開発費に比べると安価ですが、アプリストアへの登録にも、人件費や手数料が発生することを覚えておきましょう。

保守・運用費

マッチングアプリのリリース後に、安全に利用できるように、定期的なメンテナンス費として、保守・運用費がかかります。

アプリにバグが発生した場合やサーバートラブル、ユーザーからの問い合わせや通報への対応を外注する場合、月額5~10万円が必要です。

また、マッチングアプリはサーバー代が高額になりやすく、月額10~50万円ほど予算を確保しておくといいでしょう。

マッチングアプリの集客で広告を出稿する場合には、広告料も別途必要となります。

マッチングアプリは開発から運用までトータルの費用が高額になりやすいのです。

開発前にしっかり収益化できるかどうかを判断した上で、さらに具体的な収益化モデルを作成してから開発することをおすすめします。

マッチングアプリの開発費用を抑えるコツ

シンプルな機能のマッチングアプリでさえ、開発には数百万円がかかります。しかし、マッチングアプリで事業を興したい場合や、何としても開発したいという方もいるでしょう。

マッチングアプリの開発費用を抑えるコツは、次の2点です。

  1. 必要最低限の機能だけで開発する
  2. 補助金を活用する

ここからは、それぞれのコツを紹介します。

必要最低限の機能だけで開発する

マッチングアプリの初期機能を絞り込んで、最低限の機能だけで開発すると、費用を抑えられやすいです。

初期は安価なアプリを開発し、ユーザーが増えてきたら徐々に仕様変更したり、さまざまな機能を追加していくのがおすすめです。

初期費用を高額にしてしまうと、メンテナンスにも多額の費用がかかります。最初は小さく始めて、後から育てていく方法もおすすめです。

補助金を活用する

開発費用やデザイン費を削減したくない企業の方には、補助金を利用する方法があります。
マッチングアプリ開発で利用できる補助金の例には、以下があります。

その他、法人登記のある自治体でも補助金があるかもしれないので、マッチングアプリ開発で資金が必要な場合は、補助金の利用も検討してみるといいでしょう。

マッチングアプリ開発会社の選び方

マッチングアプリ開発を外注する場合、どのような観点で依頼すればいいのか迷ってしまうかもしれません。

マッチングアプリ開発会社を選ぶ場合は、以下の2点に注目するのがおすすめです。

  1. マッチングアプリの開発実績数と得意なジャンル
  2. マッチングアプリ・リリース後のサポートの手厚さ

恋活・婚活系マッチングアプリを開発するなら、やはり恋活・婚活系マッチングアプリの開発実績が豊富な会社に依頼するのが一番です。また、恋活・婚活系マッチングアプリは、リリース後のトラブルや、悪質なユーザーへの対処が必要不可欠となります。

保守・運用の費用がやや高くても、アプリのバグだけでなく、悪質ユーザーへの対処法などを総合的に知っているアプリ開発企業の方が、長い目でみれば安心です。

マッチングアプリ開発に関するよくある質問

マッチングアプリを作るにあたりよくある質問を回答します。

個人でもマッチングアプリの作れるのか?

マッチングアプリは個人でも作れるの?」とお思いの方もいるかもしれません。
結論を先に述べると、個人でもマッチングアプリは開発できます。

しかし、マッチングアプリ開発までには、プログラミングの学習が必要です。

アプリ開発専用のソフトウェアもありますが、多数の個人情報を扱うマッチングアプリを開発する場合、ある一定以上の知識は必要でしょう。

アプリ開発で使う言語は、iOSがSwift、AndroidがJava・Kotlinとなります。もし、どちらのOSにも対応するマッチングアプリを個人で開発したい場合は、ある程度の学習期間を見込んでおきましょう。

また、個人でアプリ開発する場合、エラー・バグの確認・システムのアップデートなど現実的に保守管理が大変で出来ないという可能性も非常に高いです。

アプリユーザーの満足度はアプリ評価に直結するため、バグの検証を徹底的に行った上でサービスリリースする必要があります。

マッチングアプリは儲かる?

正直にいうと、マッチングアプリは構築にどれだけ費用をかけても「運営次第」で収益に差がでます。

  1. どういうコンセプトで周知させるか?
  2. 競合に同じようなサービスがないか?
  3. 広告宣伝費はどのぐらい掛けられるか?

この辺りの要素もマッチングアプリを成功させる上で必要不可欠です。

そのため、アプリ開発だけでなくコンサルまで出来る開発会社を探す必要があります。

まとめ

恋活・婚活系マッチングアプリは、年齢制限など法的な規制が厳しく、アプリストアの審査も厳しくなりやすいです。

また、多数の個人情報を取り扱う関係上、開発費用も高額になりやすいため、確実に収益化できるアプリを開発しなければいけません。

マッチングアプリは、開発・リリースしたからといってすぐに収益化できるわけではないので、企画の時点でマネタイズ方法やマネタイズの導線を確保しておくことで、多額の開発費用を抱えて路頭に迷うことがなくなります。

事前にマーケティングや収益を考えてアプリ開発できる会社に依頼することで、自社の悩みや手間を減らせます。

クーミル株式会社では、デジタルマーケティングに強みを持ち、Webサイト制作や十店舗経営にも強みがあります。

「こんなマッチングアプリを作ってみたいけれど、需要はあるだろうか?」

など、素朴な疑問にも丁寧にお答えしておりますので、マッチングアプリ開発をお考えの方は、ぜひクーミル株式会社にもご相談ください。